映画「交渉人」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。
凄腕交渉人が濡れ衣を晴らすために立てこもり相手として他管轄の凄腕交渉人を要求。プロxプロの極上の駆け引きと裏に隠された驚愕の真実をアナタに。
ケヴィン・スペイシーの最後の“悪役”演技にアナタは騙される…。
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説明:
「ダイ・ハード2」で地下(?)で空港のことをしていて、最後マクレーンを“貨物カー”に乗せる爺さん!)
スターじゃないですが「スピード」にリポーターとして登場してました
ストーリー・ネタバレ
人質を取って立てこもった犯人を説得する“交渉人”。そのダニー・ローマンは数々の実績を残してきた。その彼が相棒のネイサンから障害年金基金の横領について相談を受ける。ネイサンは友人のある内定捜査をしていた男から、基金が横領され内務調査も一部かんでいるらしく、どうしたらいいかというのを相談された。で、基金の役員であるダニーに何か知らないかを聞いてきたのだ。
ある夜、ネイサンに呼び出され待ち合わせ場所に行ってみるとネイサンは死んでいた。ちょうどそこに恐らく犯人に呼ばれたであろう、警察がすぐにやってきた。そこでは逮捕は免れたが、内務調査に呼ばれ仲間からも疑われてしまう。親友だったネイサンの妻からもひどい言葉を浴びせられ信じられるのは妻のカレンしかいなかった。疑われているばかりではあれだと、疑わしい内務調査のニーバウムの所に話を聞きに行く。が、そこでのやりとりで成り行きからニーバウムと、彼の秘書&助手のマギー、たれ込み屋のルーディ、そして20年来の付き合いのフロストを人質にとって立て籠もることになってしまう。
ダニーの立て籠もったビルはかつての同僚達によって包囲される。ダニーは彼と同じくらい有能な隣地区の交渉人のクリス・セイビアンを呼ぶように要求する。身内に犯人がいる可能性があるために、赤の他人のセイビアンに頼るしかないのだ。彼にネイサンが示唆していた“内偵者”を探して犯人を見つけろと要求する。8時間以内に探さなければ1時間ごとに1人殺していくと。セイビアンはビルに上がり直接交渉に行く。が、事件を仕切っている署長のトラヴィスがその隙をついて突入してきたために、交渉は上手くいかないまま引き返した。ダニーはその際に撃たれるが軽傷ですみ、突入してきた2人のSWAT隊を捕らえる。本部に戻ってきたセイビアンは勝手に突入したことを怒る。そして指揮権を与えてくれなければ降りると署長に言う。そして指揮権を得る。
ダニーは自分が本気であることを示すために、捕らえたSWAT隊の1人を連れ出す。そして銃声が響く…。セイビアンは彼が本気だと知る。今まで人質を無事に解放することだけを考えていた彼も真相を追うべく動き出す。そして、もう一度ダニーに直接交渉しに行ってフロストを解放させる。
ダニーから、ネイサンの妻から話を聞くように言われたセイビアン。そして、内定者を連れてくる。が、その内定者は偽物=ニセ内定者であり、セイビアンがどちらがウソをついているのか見極めるためにしたことなのだ。ダニーはニセ物だと見破った。しかも、ニーバウムのコンピュータから内定者はネイサン自身だと知る。そして、ニーバウムをはめて3人の事件に関わっている刑事の名を聞き出すことに成功した。
だがまだ主犯格の人間がいるらしい。そう思った矢先、SWAT隊の一部が突入してきてニーバウムは殺されてしまう。事故ではなく、明らかにニーバウムを狙ったものだった。ダニーの必死の応戦でSWAT隊は退く。自分が離れているときの出来事に憤慨するセイビアン。警察内部のゴタゴタを見ていたFBIが介入してきて、FBIが仕切る事になった。そしてセイビアンは指揮権を剥奪される。FBIは交渉にはいっさい応じず、人質を全員解放しなければ即刻突入すると最後通牒を突きつける。セイビアンはダニーに会いに行く。そこでダニーは例の捕らえたSWAT隊の一人が無事であることを知り、ダニーの無実を確信する。
突入してきたFBIから逃れたダニーはセイビアンの手を借りてニーバウムの家に行く。そこには確固たる証拠があると確信しているのだ。しかし家に着くが証拠が出てこない。ちょうどそこに名前の出た例の刑事3人がやってくる。彼らを“喋らせ”様とするが巧くいかないダニー。だが、何とそこへやってきたのはフロストだった!彼がダニーを説得しに来たのだ。セイビアンは彼が事件の主犯格だと確信。ダニーと一緒に彼の前に出る。そして、ダニーを撃つセイビアン。彼はフロストに事件の口止め料のための金を要求する。そして交渉成立。
結末・ラスト
フロストが外に出るとそこには警察が待っていた。事件は終わったと告げるフロスト。が、彼の後ろからセイビアンはダニーと一緒に出てきた。あの交渉の会話は全て無線で流れていたのだ。最初からフロストを嵌めるためにワザとダニーを撃って死んだと思わせて金の交渉をしたのだ。フロストが拳銃を自分に向けて自殺をしようとするもののがSWAT隊の隊長が彼を撃ち言った、“死ぬなんて甘いんだよ!”ダニーは怒りにまかせて一度はフロストに拳銃を向けるものの撃つことはなかった…。
フロストや刑事3人は逮捕され、濡れ衣を晴らしたダニー。セイビアンとの男の絆が出来る。そして最愛の妻とともに救急車に乗り込み病院へ。そしてセイビアンは家族との“交渉”の為に帰っていくのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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感想・レビューがショボかったので実に15年ぶりに加筆をする。
toikunにとって今作と出会えたことにとても感謝したい監督F・ゲイリー・グレイ。他にリメーク版「ミニミニ大作戦」を監督している。今年2015年、彼の作品「完全なる報復」をワクワクして見たのだが同作は後味が悪すぎて今年ワースト1位くらい…。ワースト2位はジョディ・フォスター主演の「ブレイブ ワン」、コレも後味悪すぎ。「マイケル・コリンズ」のニール・ジョーダンの作品だったので期待していたのだが…。
監督紹介に関して横道に逸れたが以下、例によって注目したいキャストを箇条書きで。
・「パルプ・フィクション」のオスカーノミニー、サミュエル・L・ジャクソンが疑われる交渉人を演じる。デンゼル・ワシントンと並ぶブラックアクターの代表格の彼。作品に威厳を添えるワシントンとは違い、コメディックであるが真面目作品では“それなりに”魅せるクエンティン・タランティーノ一家の一人。「ダイ・ハード3」(ブルース・ウィリスの相方的役)、「ジャッキー・ブラウン」(タランティーノ作品)、「シャフト」(…)、「閉ざされた森」(納得いかねー)、「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」(ゲスト的)、「キングスマン」(作品としてはユーモアがあって良かった)など。
・どちらも映画ファンにとっては名作との呼び声が高くtoikunにとっても高評価な「ユージュアル・サスペクツ」と「アメリカン・ビューティー」、“The man with the 2 oscars”ケヴィン・スペイシーが“呼ばれた”交渉人を演じる。ブラッド・ピット主演の「セブン」での“名無しの権兵衛”=ジョン・ドゥ、忘れられない怖さがあり、toikunにとってアルコール依存症を考える切っ掛けとなった「ペイ・フォワード 可能の王国」なんかも素晴らしい。
・SWAT隊長役デヴィッド・モースは助演で良く見る素晴らしい役者。レビューしていないがテレビ映画「スティーヴン・キングのランゴリアーズ」は素晴らしかった。「ザ・ロック」など色々レビューしているので興味がったら、『toikun デーヴィッド・モース』などで検索して欲しい。
・署長役のジョン・スペンサーは「ザ・ロック」でモースと共演…同じ画面に映ることはなかったが…。
・ニーバウムを演じるのはこの作品の最後でDedicatedされているJ・T・ウォルシュ。1998年に亡くなっている正に助演の雄。名作「ミザリー」でノークレジットの彼を発見できて嬉しかった。「バックドラフト」も名作と言って良い作品。そんなウォルシュのとびきりの笑顔を見たければ「グリフターズ/詐欺師たち」という親子ドラマがある。脇役だけれども…。
・toikunにとって今作に出会えたことは、この人に出会えたことと言っても良いポール・ジアマッティ。「シンデレラマン」でオスカーノミニーにまでなった彼は現在欠かせない俳優。「プライベート・ライアン」で探してみよう!
・ノークレジットながら良い役(しかし序盤に殺される…)ネイサンに扮するのは今年2015年に見た「のら猫の日記」で縛られていたポール・ギルフォイルさん。
・上のカメオ欄に挙げたけれどスターじゃないですが銀髪のブルース・ライトさんがFBI捜査官役でプレッシャーかけに来てます。「スピード」では名もないリポーター役!
・最後に挙げたいのがオープニングの立て籠もっていたお爺ちゃんを演じるトム・バウアー。「ダイ・ハード2」の忘れられないお爺ちゃんですよ!
過去のレビューと混ぜる。
いやはや極上のサスペンス。極上も極上、極めてるって感じ。2人の男の息詰まる頭脳合戦とだましのテク。見るものを引きつけて話さない展開。ピリピリ感が転じてラストのあっと思わせるのはすごいと言うしかない。ダニーの運の良さというかオールマイティぶりが気になると言えばなるかも知れないがそれはご愛敬といえる。
オスカーノミニーのジャクソンにオスカーウイナーのスペイシーの見るものがすごいと思う演技力を存分に発揮して魅せてくれる。特にスペイシーはすげーすげーとしか言えないほどかっこいいのだ。こういう人はもう超貴重だ。テレ朝の情報番組「あしたまにあーな」のナレーションの濱田マリさん曰く、「地味やなー」。そう、スターではないが“いぶし銀”な2人なのである。
人質を取ることしか手段のなくなった人質交渉人の姿を、思いを感じて欲しい。そして、どちらを信じればいいのか、何が確信を持って言えるのかを調べるもう一人の交渉人の“頭”に思いを巡らして欲しい。
人質事件の作品として忘れちゃならない犯人に共感してしまう“ストックホルム症候群”もキチンと描かれる。っても犯人が善人なのか悪人なのかは見る者は分かっているのでこの事がスルーされちゃいそうだけれども…。
toikun、実は今作は大好きでDVDを所有している。中古なのは…。実に20回以上は見ている。オープニングクレジットの音楽、“た、た、た、たー、た、た、た、たー”を聞いただけで鳥肌が立つのである。
以下久しぶりに映画で英語。ってもtoikunの英語力はTOEICのMAXは680なお爺ちゃんですがね…。
“HT”ってのが出てくる。コレ、劇中に“Hostage Taker”ってキチンと略さないで言われています。犯人と訳されているけど文字通りを正確に訳せば“人質を取っている人”。こんなのTOEICで出てくるかは知らないが映画ではよく聞く語句なので覚えておいて良いだろう。
そして“管轄”を意味する“jurisdiction”。FBIと警察が喧嘩する映画には欠かせない語句だ。普通じゃあ使わないよなぁ。
“visibility zero”=視界ゼロってのもアクション映画でよく聞く英語。
何度言っても極上。そんな極上の映画、Have Fun!
前述したが、この映画は1998年2月27日に亡くなったJ・T・ウォルシュに捧げられている。数々の作品を脇役として支えてきた彼のご冥福をお祈りしたい。
2000/01/04
2015/10/28
2015/12/19
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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