映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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韓国首相がホワイトハウスで大統領と会談。首相警護に化けていた北朝鮮人テロリストが正体を現し大統領を人質に取った。元シークレットサービスの男は単身反撃を開始するがテロリストはアメリカにある核を暴発させようとケルベロス・コードを解読・入力した。男は大統領と国を救えるのか?
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ、そして世界を統べると言って良い程の権力の持ち主であるアメリカ合衆国大統領。現大統領であるベンジャミン・“ベン”・アッシャーの元に仕えるシークレットサービスのマイク・バニングは軍の特殊部隊上がりの男でありその手腕を高く買われていた。ある年のクリスマスに大富豪の家で行われるというパーティにベン、夫人のマーガレット、そして一人息子のコナーを車でエスコートしていたマイク達シークレットサービスだが折りからの強風で折れた木が車にぶつかり制御不能となった大統領専用車が崖から落ちそうになった。マイクは専用車に乗っていた大統領を助けることは出来たが夫人を乗せた車は転落して彼女は命を落とした。その責任を問われてマイクはシークレットサービスを追われた…。そして彼は財務省でデスクワークという柄にもない仕事に就いた…。
18ヶ月後の独立記念日の翌日。7月5日。シークレットサービス時代の上官ジェイコブズ長官とモーニングをしているマイクは久しぶりに同僚のシークレットサービス達と会話を交わした。彼らはこの日の“大仕事”を前にして愚痴りたい心境…その大仕事とは韓国からやって来る首相をホワイトハウスに迎えること。一頻り話をしたシークレットサービス達が仕事に向かうとマイクはジェイコブズに今の仕事の不満をぶちまけて“シークレットサービスに戻りたい”と語った。彼が追われた一つの理由は妻を愛していた大統領がマイクを見ることを耐えられなかったからだ。それぞれの仕事場へ向かう2人だった。
首相を迎える前に北朝鮮のことについて話しをする大統領、下院議長トランブル、副大統領のチャールズ・ロドリゲス、国防長官のルース・マクミラン。脅威となる北朝鮮について幾分かの認識のズレはある彼ら。首相を迎える午後7時を30分後に控えて散会する出席者たち。
韓国首相が特別車両に乗ってホワイトハウスにやって来た。首相の警護は韓国の警備陣とシークレットサービスを引退して民間に降りたデイブ・フォーブス。彼ら警護陣に対するボディチェックなど当たり前だがなく首相と警備陣はホワイトハウスの中に入ると大統領と会談となった。北朝鮮の脅威ついて話す大統領ベンと首相イ・テウ。
この時ホワイトハウスに向け未確認機が飛んでいることにアメリカ空軍が気付いた。スクランブル発進した空軍の戦闘機は未確認機に対して進路をかえるように要求するが、未確認機は銃器で空軍機を撃ち落とした。この事は直ぐにホワイトハウスのシークレットサービスに伝わり大統領と首相の会談は中断されホワイトハウスのより強固な施設へ誘導される大統領。息子コナーのことが心配な大統領が居た。
地下バンカーの執務室で指揮を執る大統領。シークレットサービスや警察などが未確認機の飛来に備えるが機の銃撃により皆倒れる。国防総省ペンタゴンにはNSA副長官や陸軍参謀総長、そしてシークレットサービス長官ジェイコブズらが緊急に集まり大統領の安否を気遣う。だが韓国首相警備の任に就いていたもの達が突然拳銃を取り出してシークレットサービスに向けて撃った。倒れるSS達を横目に彼らは大統領と首相を拘束した。このテロリスト組織のリーダーはカン・ユンサクという北朝鮮組織の指導者。彼の元に集った北朝鮮テロリストと金で雇われたフォーブス。アメリカ政府はまだこのテロリスト組織が朝鮮人だと把握はしていない。
この状況下、異常を察知してホワイトハウスにやって来ていたマイク・バニングは敵を倒しながらホワイトハウスに“潜入”した…。
未確認機は撃墜されたがホワイトハウスは敵の手に落ち屋上の星条旗も下ろされ捨てられた。ホワイトハウス内で倒れる元同僚達の亡骸を見るマイク。一方、国防総省では下院議長トランブルが合衆国大統領代理に任命された…。
かつての“勤務先”であるホワイトハウスの内情をよく知るマイクは通信機器を操りペンタゴンに連絡を入れた。マイクが味方なのかを疑う向きもあったが彼をよく知るジェイコブズは信用させてトランブルは待機を命じた。
ホワイトハウスの指揮権を握ったカン・ユンサクはペンタゴンと通信し要求を言った。韓国と北朝鮮の間の非武装中立地帯に展開している2万8500人のアメリカ軍の兵士の撤退と日本海に展開するアメリカ第七艦隊の撤収。直ぐには決められない現責任者のトランブルに猶予を与えて通信を終えたカン・ユンサク。次にこの男がやろうとしたのは3つの“ケルベロス・コード”を知ってソレにより米国への核爆弾無力化システムを無効にすること。その1つを知る統合参謀本部議長ホーニグを脅すカン・ユンサク。“自分は喋らないから言って良い”と言う大統領の言葉で喋るホーニグ。ケルベロス・コードの一つが入力されたことを知ったペンタゴンは驚きに包まれた。マイクがペンタゴンに連絡を入れるとケルベロス・コードのことを話す陸軍参謀総長。機密事項である為それを知らないマイクは腹を立てるがトランブルが喋りマイクは事の重大性を知る。そしてテロリストが大統領の息子コナーを人質に取れば大統領は自身の知るケルベロス・コード喋ってしまう。またケルベロス・コードの変更は不可能である為コナー確保が最優先事項となった。
敵が近づくのを察知したマイクは“壁の中”に隠れるとそこにはコナーも隠れていた。敵は壁の中のマイクに気付いてぶっ放してくるがマイクはコナーを抱えて逃げる!そしてコナーを外に逃がす為に煙突を昇らせて外部の政府機関に助けを求めマイクは無事に助かった。
この時カン・ユンサクは国防長官を脅してケルベロス・コードをゲットする。2つ目の入力がされたことを知るペンタゴン。そしてカン・ユンサクはマイクの過去を知るフォーブスを刺客として放つ。マイクとフォーブスは不意に出くわすがフォーブスの正体を知らないマイクに対して味方のフリをするフォーブス。しかし口を滑らせたフォーブスを見逃さないマイクは致命傷を負わせるとフォーブスは自分の行為を悔いたため、マイクは彼に促し“死んだ”事になりフォーブスはマイクの手で…。
これ以上我慢の出来ないペンタゴンは大統領救出とテロリスト殲滅の為ペンタゴンに特殊部隊シールズの乗る戦闘ヘリ・タイガーを派遣。空からの急襲にテロリストが備えていることを知ったマイクは中止を求めるがペンタゴンは中止せず派遣された大多数のヘリが打ち落とされてしまう。
深手を負ったマイクは妻であるリアに息絶え絶えで電話をすると状況を飲み込んだ彼女は無事を祈った。そしてマイクはテロリスト達のモニタ画面に現れると“最後通牒”を行った!
見せしめに国防長官をマスコミのカメラが写すホワイトハウスの玄関で殺そうとするテロリストだがマイクが国防長官を救った。
だが此処でカン・ユンサクが決めた“タイム・リミット”が過ぎた。トランブルは最高責任者として第七艦隊と非武装地帯の兵士達の撤退を命令した。
カン・ユンサクはペンタゴンにヘリを要求しそれが到着した。乗り込んでいくのはフードを被り顔が見えない人たち。敵か味方か?だが飛び立つと敵の手により打ち落とされるヘリ。マイクを除く全ての人たちが“大統領の死”を覚悟した。マイクは大統領の生存を信じて地下バンカーに隠れるテロリスト達との決戦に向かう!
ここでペンタゴンは残り一つのケルベロス・コードが入力されケルベロスが起動したことを知る。テロリストは大統領がコードを話さないと見て解読したのだ。テロリストの目的は核を撃ち落とす為のアメリカの核兵器を誤爆させて“死の灰”でアメリカを満たすこと!それに気付いたペンタゴンだが打つ手は無い!
結末・ラスト
だがマイクが大統領を保険として逃げ出そうとするカン・ユンサク等テロリストの前に現れると次々と敵を殺し大統領も反撃してカン・ユンサクの息は絶えた。カウントダウンを告げるケルベロスのシステムをペンタゴンの助けで解除をしたマイクだった…。
マイクの肩を借りて重症の大統領がボロボロのホワイトハウスから姿を現すと喝采が贈られた。
傷が癒えて記者団の前でアメリカの復活をスピーチした大統領の傍らにはシークレットサービスに復帰したマイクの姿があった…。
レビュー・感想・解説・評価
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全世界興行収入累計を日本円で換算すると160億円以上と凄まじい大ヒットを記録したアクション・スリラー。「エンド・オブ・ホワイトハウス」という邦題のネーミングセンスにB級映画のカホリがするのはtoikunだけ…?
監督を務めるのは「トレーニング デイ」や「ザ・シューター/極大射程」などのアントワーン・フークワ。日本では5月28日公開予定の続編「エンド・オブ・キングダム」、フークワは監督を降りており俊英ババク・ナジャフィが務めている。
以下、挙げるべきキャストが沢山居て感想まで辿り着くのに長くなります。
・主人公のシークレットサービスを演じるのは「完全なる報復」というスリラーで凄まじい復讐劇を行ったジェラルド・バトラー。toikunは同作に納得はしていないが…。他に「幸せの1ページ」や「英雄の照明」など。
・ストーリー欄では殆ど“大統領”とだけ記述してごめんなさい。その大統領を演じるのは「エリン・ブロコビッチ」で花開いたアーロン・エッカート。エッカートの作品として「ペイチェック 消された記憶」をレビューしている。
・下院議長として最高責任者となったのはモーガン・フリーマン。“何故に上院議長では無く下院議長が最高責任者になるのか?”と疑問に思った方、コチラのWikiPediaには、上院議長は副大統領が兼任するとある。ベテランブラックアクターのフリーマンは誰もが認める名優であり記憶に新しい2016年アカデミー作品賞のプレゼンターとして登場した彼が“Spotlight(「スポットライト 世紀のスクープ」)”と読み上げた。彼は「ミリオンダラー・ベイビー」のオスカー俳優である。本年と同年の「グランド・イリュージョン」ではマジックのタネを明かそうとして…逆にハメられた。
・北朝鮮テロリストの親玉に扮したのは「007/ダイ・アナザー・デイ」でも北朝鮮のエージェントを演じていたリック・ユーン。
・どれ程の信念でテロに加わったのか、金だけが目的だったのか?とキャラクター描写に疑問を抱いてしまった元シークレットサービスにディラン・マクダーモット。
・主人公の妻役で「フローズン・グラウンド」や「フォーン・ブース」のラダ・ミッチェル。
・ちょっとおばちゃんフェイスの国防長官に「ボーダー」のメリッサ・レオ。「ザ・ファイター」でアカデミー助演女優賞に輝いている彼女は「フローズン・リバー」でアカデミー主演女優賞にノミネートしている。
・オープニングで死んでしまったが大統領の妻を演じたのは「ダブル・ジョパディー」という素晴らしいスリラーの主人公だったアシュレイ・ジャッド。「カフス!」が劇場用長編映画デビュー作。
・下院議長=モーガン・フリーマンから途中お小言を貰ってしまう陸軍参謀総長を演じたのはクエンティン・タランティーノ監督作品「ジャッキー・ブラウン」のオスカーノミニー、ロバート・フォスター。
・そして主人公をとても買っていたシークレットサービス長官には「TINA ティナ」のオスカーノミニー、アンジェラ・バセット。彼女はとても評価の高い「ボーイズ'ン・ザ・フッド」という作品に出演している。
さて。
主人公がほぼ一人で敵に立ち向かうというストーリーは所謂「ダイ・ハード」ムービーというアクションジャンルがあり今作も同じである。それに「ダイ・ハード」では主人公の刑事は負け組だが今作の主人公は“元”がつくシークレットサービス。負け組でもなく“とばっちり”でもなく自分で飛び込んだ愛国者だが。
さらに「ダイ・ハード」という映画の題名を持ち出すとすれば、主人公と同僚であった元シークレットサービスがホワイトハウスという“戦場”でかち合って悪役の方が味方のフリをする…というシーンがある。ただこんなのは先にやったモノ勝ちである。既視感を覚えただけ。
現代のアクション映画である今作だが様々な爆破シーンなどに“VFXの限界”を感じてしまったのはどうなのか?若干オーバーなアクションなどは目の肥えたアクション映画ファンにはどう映ったのであろうか?
toikunは映画と主人公に“愛国心”という言葉を“付”けておきたいと感じた。イギリス人俳優ジェラルド・バトラーがアメリカ人(元)シークレットサービスとして大統領と国家を守る!というと知識が邪魔になるが、すごく愛国心を感じる。愛国心を感じるのは“vsテロリズム”である事も言えるが。うーんと、今作を観て何を感じたかというと“アメリカ人大好きムービー”って事。自由の女神は出てこないが同じくアメリカの象徴であるホワイトハウスをぶっ壊しまくって、しかもそれが“北朝鮮”という国家のテロリストの行い。アメリカ人の観客はきっと“敵への怒りと愛国心”を再確認したであろう。toikunは平凡な日本人なので想像致しました。
クライマックスでケルベロスを止めるというシーン、“ハッシュタグなんてわかんねーよ。”ってセリフがハッシュタグはTwitterで使われるヤツで一般的にはハッシュキー。これも“現代”だからか。こんな時に笑わせてくれるなんて素晴らしいユーモアのセンスを称えたい。
作り手の意図が容易に分かりその対象であるアメリカ人観客には大ウケ。他の国のユーザーは派手なアクションに酔えればラストで大統領がホワイトハウスから出てきたシーンと回復後の記者会見でアドレナリンが“爆発”する良質アクションムービーだ。
日本時間2016年5月28日には続編となる「エンド・オブ・キングダム」が公開され大ヒットとなった。舞台はイギリスであり主要キャストも引き続き出演している。そしてその誇るべき“火薬量”は今作を上回っている。今夏必見の超大作アクションの後のジェラルド・バトラー出演作品は「キング・オブ・エジプト」で悪役☆
そして2016年6月にはアントワーン・フークワ監督の最新作「サウスポー」が劇場公開された。ボクサーとしてトレーニングをするフークワ監督の描くボクシングドラマ。『SOUTHPAW』という原題だが主人公は右利きのボクサー。果たして『SOUTHPAW』という原題の意味とは?toikunの紹介ページをご覧頂き是非劇場へ…と皆さん「サウスポー」は如何でしたか?。
2016/03/08
2016/03/26
2016/07/09
2016/09/01
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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