映画「自由な女神たち」(1998)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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ポーランド系アメリカ人の一家。母は強いが不倫をしていて父は強くない。娘は高校中退して挙げ句妊娠。子供の父親と結婚できるのか?そして母は父の元に戻るのか?
レナ・オリン、ガブリエル・バーンといった素晴らしい演技派達が共演する映画。監督テレサ・コネリーの母への思いが込められている作品だ。
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ・デトロイト。自動車産業の旺盛な地域として数々の労働者が居て、種々の人種の人たちが入り乱れる街。この地にとあるポーランド系の一家が居た。
一家の母ちゃんヤドヴィガは4人の息子ジギー、ヴィテック、カーズ、クリスと1人の娘ハーラを育てあげ(育てながら)トイレ掃除のパートの職をジギーの妻ソフィーと共にしていて、一家の父ちゃん(と言っては情けないが…)ボレックはパン屋を営み一家を支えていた。
少々性欲旺盛な母ちゃんヤドヴィガ。ロマンというおじさんと密会・不倫をしていた、“ポーランド人女性の集い”に参加すると称して…。父ちゃんは不倫は知らないがそれが不満だった。
一家の一人娘ハーラは高校を中退しちゃって夜は家から抜け出して男友達と遊びまくる始末。ふと知り合ったセイラーさんを引っ掛けて遊ぶ女の子。挙げ句“タバコ”…幼い弟クリスがマネしてタバコを吸うのも無理は無い。そんな彼女に一家の男子達の友達ラッセルが恋をした。彼は警官だ、犯罪の多いデトロイトの地で。
ラッセルは一家の家にやって来て一家の兄弟達の家事の手伝いをしてどうにかハーラとのキッカケを作ろうとする。深夜の街で一緒に散歩をして壁ドンをして迫るラッセル。やがてハーラとラッセルは身体の関係を持つのであった。
一家が通う街の教会では“祭り”のヒロインの女の子を選ぶ季節になっていた。それにハーラが選ばれた!喜ぶハーラにチョット複雑なラッセルが居た。ハーラは経験があるわけだが…。
父ちゃんボレックと母ちゃんヤドヴィガの仲がうまくいかない。ど~したもんかと父ちゃんは考えるのであった。
そんなこんなでハーラはラッセルの子供を妊娠した。生理が止まったことを父ちゃんに言うが、父ちゃんは子供が多い方がイイと考え息子ジギーにソフィーともっと子供を作れという人。まぁそれはヤドヴィガの方が望んでいてソフィーをいびるママなのだが…ってか娘の妊娠の話しを聞いても父ちゃんは深くは考えていないようだった。
妊娠を知った母ちゃんヤドヴィガは一家の恥と“祭り”のヒロインを降りるようにハーラに言ってしまう始末。おいおい、アンタ不倫してるだろう?ハーラはそれを断る。
母ちゃんと義姉ソフィーの協力からソフィーのウェディングドレスを着てラッセルに迫ることになった。
妊娠を知ったラッセルくん、戸惑い、また堕ろして一緒に違う街に行こうと言うのだった。(アンタ、警官の仕事はどーするの?)ガッカリするハーラであった。
またロマンと密会した母ちゃんヤドヴィガ。フランスへの旅行に誘われるが、その事によって自分は母親で有り妻であることを再認識してロマンと距離を置く。ただし一緒に居るところを父ちゃんに見られたが…。
母ちゃんヤドヴィガはラッセルの“言動”を聞いて怒った。一家の男達総動員(父ちゃん除く…)でラッセルの家を訪れた。ハーラを挑発するラッセルの父ちゃんドンに怒り心頭になった一家はラッセルの家に押し入った!おいおい、ラッセルは警官だぞう!?クリス君が家に走って父ちゃんを呼んだ。父ちゃんはラッセルの家に駆けつける。一家総動員で地に伏すラッセルに詰め寄るが、父ちゃんの怒りは母ちゃんに向かってしまって母ちゃんを追いかける。その事で一家は母ちゃんの不倫を知った…。
明くる日、母ちゃんが趣味で作っているピクルス部屋に籠もった。父ちゃんはそこに行く。涙する母ちゃんに父ちゃんは何かを感じたのであろう。2人の仲は元サヤに収まった。
そして“祭り”の日。ハーラが台座に上がって花冠を女神にかぶせようとした。そこで聴衆がハーラの非ヴァージンを大声でバラした。一堂騒然、神父は怒りでハーラを台座から下ろそうとする。ハーラは自分に自信を持って花冠を自分でかぶった。神父が詰め寄る!そこで母ちゃんが近づき場は静かになった。
結末・ラスト
花冠を被り場を去るハーラ。後ろには母ちゃんヤドヴィガが着きそう。その2人に何かを感じた聴衆は道を開け、まるで彼女が女神のように十字を切るのであった…。
一年後。
ハーラにはカワイイ子供が生まれていた。傍らには父親であるラッセルが居た。それを見守っている母ちゃんヤドヴィガと父ちゃんボレックが居るのであった。
一家に幸せあれ。
レビュー・感想・解説・評価
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監督・脚本としては2015年現在今作しか作品が無いテレサ・コネリーが監督したとても面白い作品。製作総指揮の1人として「15ミニッツ」の製作をしていたニック・ウェクスラーが居る。
「敵、ある愛の物語」でオスカー助演賞にノミネートし2015年にして「蜘蛛女」でゲイリー・オールドマンを虐めた悪女役がtoikunから消えないレナ・オリンが母ちゃんを演じる(…日曜洋画劇場のせいだ!!!)。父ちゃんを演じるのは“げいぶりおる”ガブリエル・バーン。彼は「アサシン 暗・殺・者」(「ニキータ」のリメーク)、「ユージュアル・サスペクツ」、「エネミー・オブ・アメリカ」、「エンド・オブ・デイズ」が忘れられない古い人間toikun。でも名優と呼ばれるようになって2016年には後世に語り継ぎたい映画「母の残像」が公開された。同作は亡き戦争写真家である女性を扱った重いテーマであるが、バーンは夫役を好演していた。
そして今作の主人公とも言うべき女性を演じるのはクレア・デインズ。レオナルド・ディカプリオと共演した「ロミオ&ジュリエット」で一躍時の人となった彼女だ。「ターミネーター3」ではチョット頂けないと思ったのだが…。クレアとバーンの共通点としてディカプリオとの共演が挙げられる。バーンは「仮面の男」でダルタニアンを演じていてとても光っていた…ってかあの映画はジェレミー・アイアンズ、ジェラール・ドパルデュー、ジョン・マルコヴィッチとバーンのおじさん4人衆が光っていたいい映画だった。(時にロシアに移住したとされるドパルデューはプーチンにどんなもてなしをされたのか…。あ、誰か来たようだ…。)で「仮面の男」はアレクサンドル・デュマの小説を元にしているが、T's Theaterではデュマの作品をベースとした「王妃マルゴ」もレビューしている。
英語は分からないのだが最初喋っているレナとバーンが無茶苦茶訛っており“アレ?この人達って???”って思ったが今までそんなことは感じたことは無く、WikiPediaで生誕地を調べてみたら、レナはスウェーデンでバーンはアイルランド。これって演技なのね。ポーランド移民を扱った映画だと分かった。まぁエディ・マーフィの映画のようなゲラゲラ笑えるコメディでは無いのだがニヤリと出来るコメディであり一家の人間ドラマを巧く描いている。最後の“祭り”からの退場シーン、花冠をかぶるシーンは素晴らしい見せ場だ。
あ、幼い子供がタバコを吸うシーンがあって父ちゃんも怒らないので子供と見るときは注意が必要!
…レナと不倫する男を演じるラデ・シェルベッジアだが“どこかで見たな…”とWikiPediaを調べていたら「M:I-2」でキメラを開発してトム・クルーズに“ディミトリ”って言っていた人…無知でした。(厳密にはイーサン・ハントに化けていたショーンを演じていたダグレー・スコットに言っていたのだが…。)そしてスタンリー・キューブリック監督の遺作「アイズ・ワイド・シャット」でのトム君との共演の方が先。シェルベッジアはユーゴスラヴィア出身だ。今作でも訛っていた。
…不倫はイカンぞ!!!Everybody!!!
最後に補足しておく。DVDに付属のプロダクションノートに因れば監督が母の葬儀のためにデトロイトに帰郷したときに思いついた。今作に母への思いを投影した。母親にはレナ・オリンを指名した。監督の印象ではレナ・オリンは「ソフィア・ローレンをポーランド人にしたタイプ」だそうだ。ポーランド人がどんな人たちかは知らないが確かにソフィアが演じても面白いように思ったかな。
(蛇足だが「ライフ・イズ・ビューティフル」がアカデミー賞の対象になった時の式で確か外国語映画賞のプレゼンターだったのが彼女。丸で出来レースかのように「ライフ~」が選ばれ、ソフィアは監督・主演のロベルト・ベニーニを“ロベ~ルト~!”って叫んでたのが印象に残ってる。まぁこの受賞でtoikunは気になって劇場に行って見たら大泣きの良い作品だったので問題は無いが…。)
また実際の撮影でも故郷デトロイトのハムトラムックという場所で行ったそうだ。ちなみのちなみにこれもプロダクションノートだがポーランド系アメリカ人は930万人を超える米国最大級の民族グループってのが書いてあって。へーって思った。
2015/09/30
2015/10/21
2017/03/17
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 レビュアン さん
レビュー日時:投稿日時:2017/07/11 00:59:50
評価:8点/10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★★☆☆
この映画好きです(^^; ちょっとヨーロッパっぽい味がして。小品ですが良くまとまっていて、ポーランド女性のタフなカンジが面白かったです(笑)
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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