映画「ライジング・サン」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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アメリカで隆盛を極めんとする日系企業のオフィスで女が殺された。日本好きの刑事と過去にワイロをもらったことのある刑事が呼ばれた。事件の裏に潜んでいたのは衝撃的な事実だった。
ヒットメーカー、マイケル・クライトンの原作を元にしたミステリー・スリラー。
今だからこそ笑ってスルー出来る日本描写。あ、もしかしてスルー出来ない!?
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ストーリー・ネタバレ
(スミマセン、この映画は内容が内容だけにtoikunの解釈・推測・希望が多々書かれています。人によって千差万別の解釈が出来る作品です。ご批判は真摯に受けとめますのでお知らせ下さい。)
日本がアメリカの資本を食いつぶす、日本企業のアメリカ進出が社会問題になっていた時代。
ヨシダ社長率いる日系企業ナカモトはアメリカで天下を取ろうと半導体企業マイクロコンの買収提携の話し合いをマイクロコンのトップとしていた。上院議員のモートンはそれに反対の姿勢を示していた。
マイクロコン側の引き延ばしもあり話し合いは延期、その夜ナカモトの入っているナカモト・ビルでパーティが開かれた。それにはモートン上院議員も出席していた。そのビルで女性の死体が発見された。ナカモト側は通常の911をするわけではなく警察は通したモノの当直をしているスミス刑事に特別に連絡が入った。スミスはビルに向かうが連絡が入り、“日本贔屓”で警察内部で有名でその為に窓際的ポジションになったコナー警部を乗せビルに入った。
ビルではかつてスミスと組んできた“タカ派”のグラハム刑事と合流。グラハムは日本に対して悪態ばかりでコナーに対してもそうだった。一方コナーは流石に日本のことをよく分かっている、“飴と鞭”で社長の腹心イシハラや警備主任を手玉に取り状況を理解していった、グラハムは気に入らなかったが…。
死体の実況見分で首を絞められた痕はあるものの殺人かどうかは断定できなかった。コナーとスミスは監視カメラの保存ディスクが無くなったことに気付いた。彼らは死んだ女性の家に行った、家と言うよりは日系人が愛人を囲っておく場所だが…。
そこでコナーとスミスはエディ・サカムラという人物が女性と関係のあった事を知る。コナーはサカムラのことを知っていた。また鏡からは写真が剥がされていた…。
コナーとスミスはサカムラの家に向かった。家ではパーティが開かれていて令状の無い2人に対して用心棒は通そうとしなかった。だがコナーは一発反撃をしてそれに気付いたサカムラが2人の所に来た。親しげに頭を下げるコナーとサカムラ。色々と話しを聞くがサカムラは何かを隠してそうでスミスは納得できないがパスポートと引き替えに今日は見逃すことになった。そのパーティにはモートンが来ていた…。
スミスは車でコナーに対して自分の思いを言う。納得は出来ないと。
署で話すコナーとスミス、そしてグラハム。署にはイシハラが来ていて何と無くなったはずのディスクを持ってきていた。ヨシダの指示である。これを見る3人。ディスクには死んだ女と情事をする男、女は更なる快楽のために男に首を絞めさせた、そして場を去るエディ・サカムラの姿が…。
コナーは映像に納得できないもののグラハムはサカムラが犯人と断定、警察はサカムラの家に踏み込んだ。だがサカムラは車で逃走、警察は追うが車は事故で大破、一人の男が遺体で見つかった…。
一方、スミスは自分に対する“不自然な状況”を知るのだった。彼の周りには何かが蠢いていた。それは新聞屋としては身なりがハデな男も含めて…。
スミスはコナーと再び会った。コナーがディスクを解析させている所にやってきた。映像のサカムラの顔は偽造されていたモノだと分かる。また現場には第三者“ゴースト”がいたことも。更に解析するとそのゴーストこそがサカムラだった。と言うことは女とコトをしていたのは…!?
ディスクが無くなってコナー等が手にするまでの5時間、その間に偽造したと推測されるその技術を持つ企業を訪れるスミスとコナー。相手の口は硬かったが手がかりは得た。帰りをヤクザに追われるがスミスの機転で彼のワル仲間の助けで事なきを得た2人だった。
彼らはヨシダ社長の所に向かうことになった。途中レイの新聞屋に止められて“妙な圧力”を改めて知る2人。と共にスミスの“黒い疑惑”も知るコナーであった。日本料理店で天ぷらを食べながら話しをするコナーとスミス、ヨシダと彼の腹心イシハラ等。コナーは過去ヨシダに助けられたが、その事は抜きに真実を知りたがった。だが真実は分からなかった。ヨシダは何も知らないのか!?
今度はビルのパーティにもサカムラのパーティにも来ていたモートン上院議員の元を訪れたコナーとスミス。上院議員は“何か”を持っていたが、ソレが何かは分からなかった。帰りコナーはスミスの疑惑を聞く。スミスは他人に初めて話した。家庭内暴力の事件でグラハムと駆けつけたことがあった。どうしようも無く金をもらって場を離れたと言うこと。これは本当に金のためにやったことではなく、事件状況が“そうさせた”未必の故意的なモノだった。だからスミスはこの事が悪だと思っていないし過去の審問でも罪には問われなかった。
スミスは一緒に暮らす娘が離婚した妻に取られたかもと家に戻った。コナーも一緒だった。家には死んだはずのサカムラがいた。女が死んだ日、連絡がいくはずのなかったコナーに連絡がいったのはサカムラがソウさせたのだ。サカムラは偽造される前のオリジナルのディスクを持っていた。サカムラはヨシダの子供。それはコナーも知っている。“親父が困った時はコナーさんを頼れと…”。グラハムがやって来てサカムラの生存なども知っていた。また“あのワイロ”以降賄賂を受け取ることにドップリつかっていたことも分かる。グラハムが去ると外が騒がしい!囲まれた!グラハムがヤクザを率いるイシハラと一緒だ!
逃げようとするコナー、スミス、娘のゼルダとスミスの母、そしてサカムラ。だがサカムラだけ自分をハメたことを復讐しようとヤクザ達に挑むが死んでしまった…。
その後スミスは警察の上層部の取り調べを受ける。場にはグラハムや新聞屋もいた。明確な圧力により休暇を言い渡されるスミスがいた。
コナーと会うスミスがいた。オリジナルのディスクからは女とヤッて首を絞めていたのがモートン上院議員だと分かる。またその首締めでは女は死んではおらず、イシハラが手を下したことが分かる。サカムラはそれを目撃していたのだ。
警察が動かないと知っているコナーとスミスは女とコトをしている写真をモートンにFAXをする。参謀達がそれを知ることになりモートンは拳銃を自身に向けて引き金を…。
結末・ラスト
ナカモトとマイクロコンの交渉の場。コナーとスミスはやって来た。ディスク解析をしたジュンコと一緒に。映像を見るヨシダ達。事件は提携交渉を有利に進めようとしたイシハラと交渉の仕掛け人リッチモンドの仕業だと分かった。吉田社長は全く関係ない。
交渉の席から逃げるリッチモンドを追うコナーとスミス。途中日本ヤクザに行く手を阻まれる。だがヤクザは彼らを殺そうとはしない。足止めだけ。何の足止めか?先を行ったリッチモンドがサカムラの仲間によって“セメントの海”に沈む姿を目にしたコナーとスミス。
“コト”後、ジュンコを見送るスミス。彼女はコナーの“彼女”。そして“シ・ン・ジ・ツ”は…。
レビュー・感想・解説・評価
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「ジュラシック・パーク」等スゴすぎヒットメーカーとして日本でも知られる今は亡きMichael Crichton(マイケル・クライトン)原作・脚本を「存在の耐えられない軽さ」でアカデミー脚色賞ノミネートの経験があるフィリップ・カウフマンが監督した作品。彼は「ライトスタッフ」という名作の監督もしている。撮影を担当するピーター・カウフマンは監督の息子である。
日本通刑事を演じるのは昔のファンには007シリーズの初代ジェームズ・ボンドとして有名で、そして「アンタッチャブル」でオスカーを受賞したショーン・コネリー。若いファンには…なんでしょ!?今作では製作総指揮も務めている彼は随分前に引退している。なお、コネリーはマイケル・クライトン自身が監督した「大列車強盗」に出演しているが同作でもユーモアたっぷりの演技が見えられる。
黒人刑事を演じるのはウェズリー・スナイプス。「ブレイド」シリーズで有名だが「ザ・ファン」でロバート・デ・ニーロに虐められたり「デモリションマン」でシルヴェスター・スタローンと戦ったり「パッセンジャー57」はすごい面白かった記憶のある“肉体派”俳優だ。
他に「バグジー」のオスカーノミニー、ハーヴェイ・カイテル(「バグジー」と同年の「テルマ&ルイズ」と「愛を殺さないで」、後年の「レザボア・ドッグス」、「アサシン 暗・殺・者」(「ニキータ」のリメーク)、「コップランド」等はイイネ!あぁ、カイテルは「パルプ・フィクション」や「フロム・ダスク・ティル・ドーン」にも出演しているのでタランティーノ一家だったなぁ。)。「トゥルーライズ」で敵だったティア・カレル、個性派過ぎるスティーヴ・ブシェミ(「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」でカイテルと共演しているしブシェミもタランティーノ一家。)、90年代以前にはお馴染みの日系の故マコやケイリー=ヒロユキ・タガワなど。
公開当時の批判とかはスゴかったという。今見ればtoikunは笑ってスルーなのだが。初見の20年前はまだまだガキだったので何の感情も無かったな…と記憶。カイテルの悪態は酷いわ、ヌードに女体盛りがあったり2015年現在問題になる“女性蔑視”は確かに酷いんだけど…ハリウッド特有の“メガネ日本人”が出てくるわけでは無くて、結局悪はアメリカ人という事もあり、ある程度“トントン”って印象だ。経済摩擦なんて今はSONY PICTURES何てあるんだしイイんじゃね?ってノホホンtoikun。
ストーリーの頭に書いたとおり解釈千差万別なので“違うよー”って思った方、ごめんなさい。推測入り乱れ…。
でも演出・脚本はともかくマコさんやケイリー=ヒロユキ・タガワの演技などはとてもスゴくて申し分ないと思う。(toikunは外国人は恋愛対象では無いのでムフフシーンはどうでも良い。)
しっかし原作は見たこと無いけどマイケル・クライトンの中では社長が黒幕って考えもあったんじゃないかなぁ!?どうなんだろう?
あ、メガネと言えばハーフ役のティア・カレルはメガネをかけていて、そのメガネに反射する映像を撮ったところは良かったし、ティアは日系でも何でも無いみたい。アラブ人でも日本人でもイイからジェイミー・リー・カーティスに殴られちゃえば良いのに(苦笑)
うむ、ショーン・コネリー主演で「理由」というのがあったが若干似ている様な印象は持った。「理由」ではコネリーは法学者で死刑囚から再審のために動いて欲しいと言われた内容だった気がする。相手役がローレンス・フィッシュバーン(当時はラリーだった気がするが…)。もう一度「理由」も見てみようっと。
以下蛇足。
「ダイ・ハード」の舞台は“ナカトミプラザビル”、今回ナカモト。ハリウッドは“NAKA”と“T”と“M”な日本人が好きなのか?
スナイプスの娘さん役、役名が“ゼルダ”…伝説だね!!!
「パルプ・フィクション」で知ったケチャップだったが今作の方が先立ったのね~、もっと前があるんだろうな?知りたい!
2015/10/10
最近レビューした映画での日本人描写を追記してみる。「乱気流/タービュランス」ではホテルのバーだかの日本人集団がジャンボジェット機がぶつかってザワザワ…だったし、「幸福の条件」ではロバート・レッドフォードとギャンブルを競う男性がやたらペコペコしていたような…。そして「ボディガード」ではケヴィン・コスナーが「用心棒」(あってるよね?)を好きで日本刀ではない刀が出てきたりしていた。これから今作に追記していこうっと。
マコーレー・カルキンとイライジャ・ウッド共演の「危険な遊び」だと任天堂の携帯ゲーム機ゲームボーイが出てきました!日本人の描写はないけど、父親役デヴィッド・モースが東京へ出張…って表現が!
2015/11/27
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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