映画「アガサ 愛の失踪事件」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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推理作家アガサ・クリスティが失踪!交通事故後に姿が見えなくなったアガサ。彼女は事故で怪我を負い死んだのか?それとも夫の浮気で傷つき相手に復讐を…!?
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ストーリー・ネタバレ
夫アーチーへのプレゼントを職人に頼んでいたのは有名なミステリー推理作家のアガサ・クリスティ。そのプレゼントを夫に手渡すがアーチーはニコリともしなかった。アーチーは秘書であるミス・ニールに全ての予定をキャンセルさせた。
アガサが主役のとある祝賀パーティに出向いたクリスティ夫妻。内気だからか“Thank you very much.”としかスピーチしなかったアガサを見ていたのは有名な新聞コラムニストのウォーリー・スタントン。スタントンの目に写るアガサは“美しく、悲しい”であった。
自宅での朝食時にアーチーから別れを切り出されたアガサ。彼は秘書のミス・ニールを愛していると言ったがその事をアガサは気付いていたのだ。彼女がアーチーに覆い縋った時に丁度召使いが入ってきたのは偶然なのだろうか…。出かける為に外に出たアーチーをアガサの取材で現れたスタントンが見て何かを感じたのだろうか…。
ベッドで悲しい気持ちでいるアガサは侍女からミス・ニールが鉱泉療法の為に出かける事を知ったアガサは急いで仕度をするとアーチーに書き置きを残して車で出かけた。しかし深夜だった為に対向車のライトが目に入りコントロールを失ったアガサの車は木に激突。翌朝通りがかりの人々によって車が発見された時にはアガサの姿はなく、事故の指揮にあたるケンワード警部は近くの湖を捜索し始めた。
アガサ失踪の一報を聞いてスタントンは事故現場へやって来た。彼が聞き耳を立てていると同じく事故を知らされたアーチーがやって来て“妻は自殺するハズはない”と警部に言うのだった。
姿をくらましたアガサがやって来たのはオールド・スワン・ホテル。ミセス・テリーザ・ニールという偽名を使いアガサはチェックインすると客のエヴァリンと仲良くなる。そしてアガサは人知れずこのホテルに宿泊に来るミス・ニールの動向を探るのであった。
アガサはこのホテルの鉱泉療法・温泉設備などを体験し調べ始める。軽い電気をお湯に流して全身の痛みを取るという療法の…。
スタントンはアガサの行方を掴む為に記者のジョン・フォスターも使い、自身はアガサの邸宅にやって来ると侍女に話しを聞いた。アガサは無事である事を新聞の広告欄を使って侍女にだけ分かるように知らせたのだ。その事を伝える侍女。スタントンはミス・ニールがハロゲートのオールド・スワン・ホテルに行くという情報を掴んでいたので侍女の言葉からアガサもそこに居るものと考える。
オールド・スワン・ホテルにやって来たスタントンはアガサを見つけると偽名を名乗った。それはアガサも同じ事なのだがスタントンは彼女がアガサである事を見抜いていた。
ビリヤード、ダンス、スイミング…お互い偽名で接するスタントンとアガサ。ある時にスタントンはアガサにキスを求めるが“死んだ夫を愛している”と断られるのであった。
アガサの動向を見つめるスタントンは彼女が雑貨屋で手に入れたモノに興味が湧き同じモノを手に入れるが“意図”が最初は分からないスタントン。だがとある事が頭をよぎった時にアガサの帰宅を待つとキスを求め彼女はそれをするのであった。
アガサはスタントンが決めを使っていて本当は新聞記者である事に気付いた。しかし“考えた事”を止めようとしない。ミス・ニールのホテルへの滞在を巧妙に操ったのだ。それにより当初の予定よりも到着が遅れたミス・ニール。アガサは準備万端だった。そしてスタントンはアガサが何をしようとしているのかに気づき止める為に動き出す!
結末・ラスト
鉱泉入浴の為に施設へやって来たミス・ニールは管理人のミセス・プレースウェートの所に来るが彼女は居ない。アガサは鉱泉療法の設備へ電流を流して欲しいとミス・ニールに頼む。ミス・ニールは促されて設備のスイッチを入れるとアガサは大用量の電流で感電!しかし駆けつけたスタントンによりスイッチは切られ気を失ったアガサも一命を取り留めた…。
アガサ・クリスティの考えた事。それはミス・ニールを“アガサ・クリスティ殺しの殺人犯”に仕立て上げる事…。
アガサ・クリスティの失踪事件は解決し夫のアーチーが会見する場でスタントンはただ彼を褒め称えた。しかしその意図は…。
ウォーリー・スタントンが調べた一連の事は彼の胸の内に秘められる事になった。
この2年後にアガサはアーチーと離婚、アーチーはナンシーと結婚するのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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本作、90年代に確かにテレビで観たよぉ!いと懐かし☆
ミステリー作家のアガサ・クリスティが実際に1926年12月に失踪した事件をKathleen Tynan(キャサリン・タイナン)の原案を元にイギリス人監督のマイケル・アプテッドが監督したミステリー・スリラー。現状アプテッドの監督作品でレビューしているのは「歌え!ロレッタ愛のために」、「訴訟」、「ボディ・バンク」、「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」。
キャストを。
・原題は“Agatha”だがトップクレジットだったのは「クレイマー、クレイマー」と「レインマン」で2度アカデミー主演男優賞に輝いているダスティン・ホフマン。2016年の彼の出演作品として「疑惑のチャンピオン」を紹介している。
・タイトルロールのアガサ・クリスティを演じるのは「ジュリア」(1977)でアカデミー主演女優賞に輝いたヴァネッサ・レッドグレイヴ。toikunがヴァネッサを初めて観た作品は多分「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハント=トム・クルーズ曰く“マックスorマキシーン”。それから遡って「ハワーズ・エンド」や本作、アガサ・クリスティの原作を映画化した「オリエント急行殺人事件」を観た。近年観たのは「英雄の証明」ですごい文語調な喋りの母様やチョイ役の「大統領の執事の涙」の大規模農場主。何分出会いが「ミッション:インポッシブル」なので全部おばあちゃんという印象を持ってしまうイケナイtoikun。
・アガサの夫アーチーに扮するは「007/リビング・デイライツ」と「007/消されたライセンス」の4代目のジェームズ・ボンドとして知られるティモシー・ダルトン。ヴァネッサとは私生活で浮いた話があったと言うが…。「ツーリスト」なんてアクションチックな映画は面白い。
・他にアラン・バデル、トニー・ブリットンはフレデリック・フォーサイスの原作を映画化した「ジャッカルの日」に出演している。
さて。
再見だがレビューは初めてとなる。アガサ・クリスティが実際に失踪した一件に関してはコチラのWikiPediaをご覧頂くと素敵かも。
多分本作以外でアガサ・クリスティ本人を描いた作品を観るのは初めてかな。何か芸術家や詩人の半生を描いた作品としてアルチュール・ランボーを描いた「太陽と月に背いて」、チャールズ・ディケンズを描いた「エレン・ターナン~ディケンズに愛された女~」を観たのだが“フィクションとしてのアガサ・クリスティ”を観たくなったので本作を手に取った。う~ん正解!ほぼストーリーラインなんて覚えていなかったから“え、どうするの?”って興味津津だった。そしてアガサの行動に驚いた。どこからどこまでキャサリン・タイナンの原案が忠実だったかは知らないけど、失踪事件をこう思えると楽しいよね。そして“さすがアガサ・クリスティ!”って思える描き方も好き。
良くワカランが面白かったのがアメリカ人俳優であるダスティン・ホフマンがコラムニストとして出演したが偽名を名乗った時に“アメリカ人”と言ったところ。タイム誌とか言う言葉が出てきたしこの記者さんもアメリカ人なのかもしれないけど。何故かオモシロかった。
それとダスティン・ホフマンが出るところ出るところで身長を述べるのは申し訳ないが180cmくらいあるヴァネッサ・レッドグレイヴとのキスシーンは“格好良くないけど絵になっていた”…気がした。あぁそれとアガサ・クリスティが泳げないという設定はマジなのかな?調べてみようっと。
最近は調子づいて古い作品にも手を出しているtoikun。
特にマイケル・ケイン主演の「第四の核」(フレデリック・フォーサイス原作)、「探偵スルース」はハマったのだ。
みなさん、toikunにオモシロイ古い映画を下の方のアンケート欄から教えて下さると嬉しいゾ!
歴史に“もし”があってはならないとか、そんな言葉があるけどもこんな“もし”なら楽しめる。
2016/05/17
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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