映画「天使のくれた時間」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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クリスマスも忙しいM&Aを仕掛ける会社社長。妙な強盗を立ち直らせようとしたことから彼の生活は一変。目が覚めたら元カノと結婚していて子供もいた。職業もタイヤ売り。最初は今までの生活を恋しがった男だが次第にこの生活が…。
ファンタジーながら綺麗で静かなドラマ、興行収入が1億ドルを突破しているなど想像も出来ない程の“規模”。
“天使”を演じるドン・チードルがオスカーにノミネートした後年の「ホテル・ルワンダ」を見た。アメリカ国内で描かれる黒人て言うのは今作も含めて差別対象。同作ではアフリカ・ルワンダ共和国での虐殺=史実を描いている。今作のチョイ役天使もありますが、やはりチードルは素晴らしい役者だ!
なお、主演のニコラス・ケイジの2016年最新作は「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」というホラー映画。ハロウィンの秘めた謎を追え!
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ストーリー・ネタバレ
1987年。空港で一組のカップルが別れを惜しんで抱き合っていた。男は金融業界で名をあげるため、そして女はロー・スクールに通い弁護士になるというそれぞれの夢のための“暫しの”別れ。女ケイトの惜しむ声に後ろ髪を引かれながら男ジャックはロンドン行きの便に乗るのだった…。
13年後、2000年。アメリカ・ニューヨーク州マンハッタンのウォール街。クリスマスを控えたこの街でジャックは美しい女性を抱いていた。彼は大規模M&Aを扱う金融会社社長になっていた。彼の会社は1300億ドルを超える案件を抱え、ジャックは社長として社員を鼓舞していた。“これが終われば毎日がクリスマスだ!それまでは休むな!”部下であるアラン・ミンツ等はムリヤリ家族の時間を作っていた。ジャックには別れたケイトから電話が入っていたが彼はそれに出なかった…。
そんなジャックは夜になり、久しぶりに愛車のフェラーリを駆らずに歩いて帰宅しようと歩みを進めた。途中コンビニによるとと男性客が宝くじのロトを引き替えにやって来た。だが横暴な店員に“ズルしたろう!”と言いがかりを付けられ逆上、店員に拳銃を突きつけて監禁を迫った。ジャックはそれを見ると徐に近づき自分がその宝くじを買取る事を持ちかけた。当たりクジは換金すれば238ドル、買取金額は200ドル、その差額はジャックの取り分。“強盗”キャッシュは納得しジャックを促し店を出た。歩く2人。ジャックはキャッシュに人生を改めるようにアドバイスした。キャッシュに人生で必要なことを聞かれるがジャックはこう答えた、“全部持っている”…。キャッシュは言った、“面白いことが起こるぞ!”その後家に帰ったジャックは裸になり静かにベッドで目を閉じた…。
朝になりジャックが目覚めると彼の上に女性がいた。家は自身のウォール街の億ションではない“ただの”ニュージャージー州の一軒家。2人の子供達がはしゃいでいた。何が起こったのか理解できないジャックは家を出ようとすると客人がクリスマスプレゼントを持って現れた。“What the hell is going on?”
ジャックは億ションに向かい見知ったドアマンや“隣人さん”に話しかけるも、彼らはジャックのことは知らないみたい…。そんなことだから入れてもらえない彼は自身が社長を務める会社に向かうとクリスマスだが大規模M&Aがあるのに休日…オマケに社長のプレートにはアラン・ミンツの名が…。面食らうジャックの前に彼の愛車を駆ったキャッシュが現れた。“時間は沢山ある、考えろ”そう告げたキャッシュは自転車ベルをジャックに渡して走り去った…。
見知らぬ“親友”アーニーと話すジャックは自分が妻子持ちだと知る。そしてその妻は13年前に空港で別れたケイトだった。
パラレルワールド…!?
ジャックは家に帰ると自身の職はタイヤの小売り会社の社長であることも知る。ウォール街の“彼”とは収入が違いすぎる。色々なことに戸惑いを感じるジャックだが、次第にそれを受け容れようとする。
妻ケイトは弁護士になったが、完全無報酬の世のため人のための弁護士。家族の収入はジャックの稼ぎだけ…。娘アニーと赤子ジョシュの世話は共働きのために当番制。
娘アニーには“自分はパパじゃない”と告げて納得したアニーからは“夫婦関係”でイロイロとアドバイスをもらい、結婚記念日を忘れた償いをケイトにするジャック。
“受け容れよう”という意識から次第にこのパラレルワールドの人生が素晴らしく思えてきたジャック。何せ自身のタイヤ小売りの会社に“自身の”金融会社の会長ピーターがやってきて取り入ることが出来、マンハッタンの“自身の会社”に就職できるのだから。まぁその事をケイトに話すと一時は反対されたものの納得させることが出来た!
クリスマスに過ごす人もいない会社人間から、家族を大切にするファミリー・マンに…。
しかしそんな彼が塩を買いにコンビニに訪れると何とキャッシュが店員をしていた。4.99ドルの塩を片手にキャッシュに詰め寄るジャック。“この世界がいい!”キャッシュは言った、“ときめきは続かない”。
覚悟をして家に戻ったジャック。眠るジョシュの頭を撫で、アニーには“宇宙船へ帰る”と告げた。そしてケイトに自身の思いを…。
愛犬の散歩後にジャックは眠りに落ちるのであった…。
目覚めたジャックは億ションにいた。パラレルワールドでは長い時を過ごしたのに、“今”は“あの時”と同じクリスマス…。
ジャックはフェラーリを駆って“一軒家”に行くがケイトはおらず別人が住んでいた。そして大規模M&A案件を抱えた会社に行ったジャック。彼は元通り社長だった。“部下”のアランに交渉が上手く言っていないことを告げられ自身が直接交渉することを言うジャック。
結末・ラスト
そんなジャックは交渉に旅立つ前に“ケイトのマンション”に寄った。実に13年ぶりの再会である。彼女は弁護士となっていてその手腕が認められてヨーロッパの事務所を任せられたので引っ越しの最中であった。無報酬の弁護士ではなく高給取りの弁護士…。“パラレルワールドのケイト”と“現実のケイト”では大きなギャップはある、だが似ているところも…。動き回る彼女に落ち着いて話をしようと持ちかけるジャックだが、それどころではないケイトは過去のジャックの荷物を渡す。そしてジャックはその場を後にした…。
“交渉”はどこへ行ったのか…億ションに帰り“思い出”を見つめるジャック…彼はふとフェラーリで空港にやって来た。ヨーロッパへの便に乗るケイトが居る。パラレルワールドでの経験をケイトに語り、愛を告白する。ケイトは行かなかった…。
雪の降る空港。そのラウンジで語り合うジャックとケイトがいるのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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「ラッシュアワー」のブレット・ラトナーが監督したファンタジードラマ。ラトナーは後の「ラッシュアワー2」、「ラッシュアワー3」もメガホンを取る。他に「ダイヤモンド・イン・パラダイス」という作品も。
・主演の男を演じるのはニコラス・ケイジ。アカデミー主演男優賞を受賞した「リービング・ラスベガス」はモチロン代表作であるが、「ザ・ロック」、「コン・エアー」、「フェイス/オフ」何て言うアクションでも魅せてくれる髪の毛が…なヤングアクター…ではなくもうベテランさん!T's Theaterではもうちょこっとレビューをしているので興味がある方はコチラをドウゾ!
・パラレルワールドと現実世界、2つの顔を見せなければならない女性役にティア・レオーニ。ケヴィン・コスナーの超長い「ワイアット・アープ」に出演していたなぁ。ちなみにエミリオ・エステヴェスはワイアット・アープじゃなくてビリー・ザ・キッド…「ヤングガン」、「ヤングガン2」で。当時の若手スター総出演…☆
・天使な強盗さんを演じるのは「ホテル・ルワンダ」のオスカーノミニー、ドン・チードル。チードルがtoikunの中で有名になったのはオールスターキャストの「オーシャンズ11」かなぁ。そして「オーシャンズ12」、「オーシャンズ13」と続くと。コレ等については「オーシャンズ11」シリーズをドウゾ。「デンバーに死す時」のチョイ役を発見できた時には嬉しかった☆チードルはラトナー監督の「ダイヤモンド・イン・パラダイス」に出演している。
・会長さんを演じるのはジョセフ・ソマー。「ノーバディーズ・フール」じゃあ嫌な銀行屋さんだったし、「冷たい月を抱く女」ではアレック・ボールドウィンに雇われた弁護士としてアレックに騙されている。すごいベテランさんだぁ!ハリソン・フォードが今のところ唯一アカデミー演技賞にノミネートしてる「刑事ジョン・ブック/目撃者」では警察での上司役だが…。
・社長の助手という役柄には「ブラックサイト」のメアリー・ベス・ハート。リチャード・ギアさんがMYノニー=ウィノナ・ライダーと共演したロマンス「オータム・イン・ニューヨーク」では、病気を抱えるノニーの主治医として少し小さな役ではあったが魅せた。
にゃ!
以下の様な記述がある。
“『素晴らしき哉、人生!』をモチーフに”
WikiPediaより抜粋
とあるが、toikunは「素晴らしき哉、人生!」は未見。でも既視感があるのは色々な作品で同様の展開はよく見られるから。
切り替わる際の特別な演出としては“雪が降る”ってことが挙げられるであろうか。厳密にそのシーンがあって直後に切り替わるわけではないが。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいな未来に行ったり過去に行ったりするときにデロリアンが雷?って感じになるのは金をかけたSFだからであり、ドラマはこんなもんで宜しい☆メグ・ライアンが老人と入れ替わっちゃう「キスへのプレリュード」でもハデじゃあなくて良かったなぁ、あ、アレック・ボールドウィンらぶ~!
現実に戻った後にジャックはケイトを忘れられずに告白しているけど、アレだけ“性格の違うケイト”を見せられるのだから、“やっぱ違う!”って告白をしない展開でも十分に頷ける。“THE FAMILY MAN”っていう原題はパラアレルワールドで十二分に表現されていたので問題は無いのだが。
コンビニ店員を演じていたのはケン・レオン。“アジア系が黒人を差別する”ってのに大いなる人種問題を見ることができる、あぁ嫌だ嫌だ(泣)このレオンのルーツは知らないけれども、監督がメガネ帽子カメラの日本人を“展開”していないことを祈ろう…。
とてもホッコリさせてくれる良作品、あなたが寝てる間に…っていう「あなたが寝てる間に…」はサンドラ・ブロックだよぉ!でもね、思ってしまう。あの時に片思いの“かおさん”に思いを告げていられたら…。でも今の彼女さんを忘れることはできないので、“かおさん”は心にしまっておきます、フォーエヴァー☆
2016/01/02
2016/03/04
2016/06/03
2016/10/09
2016/10/18
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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