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映画『Things to do in Denver when you're dead』「デンバーに死す時」<1995年:アメリカ>

ATTENTION:T's Theaterでは映画作品のあらすじだけでなくストーリーのネタバレを結末まで記載しています。映画レビューはストーリーの下方にあるので映画をご覧になっていない方はお気を付け下さい。

映画「デンバーに死す時」あらすじ,ネタバレ,レビュー

作品データ

IMG from Amazon

原題:

Things to do in Denver when you're dead

邦題:

デンバーに死す時

原題訳:

デンバーに死す時にすべきこと

製作年:

1995年

製作国:

アメリカ

上映時間:

ジャンル:

ドラマ 犯罪もの

監督:

ゲイリー・フレダー

主演:

アンディ・ガルシア ガブリエル・アンウォー

あらすじ

この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。

アメリカ・コロラド州デンバー。昔はギャングの真っ当に働く男。事業を開く為に奪った金が巡り巡ってボスに迷惑。その借りを返す為に引き受けた“件”が失敗。男と仲間はボスに命を狙われることになる。男がデンバーに死す時、行ったこととは!?

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詳細作品データ[写真画像付き]IMGs' COPYRIGHT notations

主要登場人物

Main Cast:メインキャスト:役名:
Andy Garciaアンディ・ガルシアジミー=“聖人”=“The Saint”
Gabrielle Anwarガブリエル・アンウォージミーが口説く女ダグニー
Christopher Lloydクリストファー・ロイドジミーの仲間、病気のピーシーズ
William Forsytheウィリアム・フォーサイスジミーの仲間、子沢山のフランチャイズ
Bill Nunnビル・ナンジミーの仲間、アフリカンアメリカンのイージー・ウィンド
Treat Williamsトリート・ウィリアムズジミーの仲間、41歳“イカれている”クリティカル・ビル
Fairuza Balkフェアルザ・バルクジミーの昔馴染みの女ルシンダ
Christopher Walkenクリストファー・ウォーケンデンバーのギャングのボス

アカデミー賞

Winner:受賞:
Noneなし
Nominee:ノミネート:
Noneなし

スタッフ(製作・監督・脚本・撮影・音楽)

Producer:製作:
Cary Woodsケイリー・ウッズ
Director:監督:
Gary Flederゲイリー・フレダー
Writer:脚本:
Scott Rosenbergスコット・ローゼンバーグ
Cinematographer:撮影:
Elliot Davisエリオット・デイヴィス
Original Music:音楽:
Michael Convertinoマイケル・コンヴァーティノ

キャスト・出演者

Cast:キャスト:役名:
Andy Garciaアンディ・ガルシアジミー=“聖人”=“The Saint”
Christopher Lloydクリストファー・ロイドジミーの仲間、病気のピーシーズ
William Forsytheウィリアム・フォーサイスジミーの仲間、子沢山のフランチャイズ
Bill Nunnビル・ナンジミーの仲間、アフリカンアメリカンのイージー・ウィンド
Treat Williamsトリート・ウィリアムズジミーの仲間、41歳“イカれている”クリティカル・ビル
Jack Wardenジャック・ウォーデンカフェの常連でジミー達のことをよく知るジョー・ヘフ
Steve Buscemiスティーヴ・ブシェミ殺し屋ミスター・シー
Fairuza Balkフェアルザ・バルクジミーの昔馴染みの女ルシンダ
Michael Nicolosiマイケル・ニコロッシボスの息子バーナード
Bill Cobbsビル・コッブスカフェのオーナー、モルト
Marshall Bellマーシャル・ベルボスの“子飼い”の刑事アトウォーター
Glenn Plummerグレン・プラマーイージー・ウィンドが匿われることになるベイビー・シニスター
Gabrielle Anwarガブリエル・アンウォージミーが口説く女ダグニー
Christopher Walkenクリストファー・ウォーケンデンバーのギャングのボス

注目俳優(カメオ出演or下積み時代)

Cast:キャスト:役名:
説明:
Don Cheadleドン・チードルベイビー・シニスターの仲間というか部下ルースター
(「ホテル・ルワンダ」のオスカーノミニー)
「デンバーに死す時」トレーラー

ストーリー・ネタバレ

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アメリカ・コロラド州デンバー。昔は“凄まじいワル”だった男ジミー。“聖人ジミー”という愛称がある程に…。そんな彼はギャングから抜けて“死にゆく人々”の家族にあてたビデオを作成する会社を営んでいた。彼を知らないものならばびしっとしたヒューゴーボスの3つボタンを着こなすただのビジネスマンだ。

そんな彼が行きつけのライブ・バーでとある女性に見取れた。女性の名はダグニー。ジミーは自信の持つ語彙力の中で最大限の賛辞の言葉をダグニーに送って彼女の気を引こうとした。

ジミーが店を出ると過去関係があったギャングのボスの配下の者が囲んだ。そしてムリヤリボスの所に連れて行かれたジミー。ボスは銃弾を受け下半身不随の車イス姿だった。ボスは引退したジミーにお怒りだった。何故ならビリーが事業を始める為に“得た”資金とは、とあるグループから奪ったもの。そしてそのグループはその埋め合わせの為にボスの資金を奪った…。ボスは“変態行為”で捕まった息子バーナードの為に、バーナードが付き合っていた女性が結婚しようとしている男との結婚を諦めさせるように、ジミーに要求した。デンバーでの実力者であるボスに逆らえないジミーは引き受けるしかなかった。

“諦めさせる”=“脅す”ということ。ジミーは昔からのワル仲間ピーシーズ、フランチャイズ、イージー・ウィンド、クリティカル・ビルを集めた。

彼らの挨拶は人とは違うモノ。掌を押し当てるのだ。これは刑務所に入っている時、面会では硝子越しに掌を押し当てるしかないためから来ている。そして“ボートで乾杯”という言葉…。昔を懐かしむものも居れば、取っ組み合いになるものも居た…。

ジミーの計画の元、車で“やって来る”男を待ち受ける。そして警官の格好をしたピーシーズとクリティカル・ビルが男をジミーの所に連れてこようとするが、キレやすいクリティカル・ビルがキレて男を殺し、やって来たバーナードが惚れている女もピーシーズが殺してしまった。それから彼ら5人の“デンバーに死す時”が始まった…。

どんなに死体さえも誤魔化そうがボスには筒抜けだった。ボスに会ったジミー。彼だけはヨソへ行く事で赦すと言われた。しかし他の4人へはそうはいかなかった。ボスは凄腕の殺し屋ミスター・シーを雇ったのだ…。

ビリーは自分の蓄えていた金を4人それぞれに会って渡そうとする。誰も受け取らない。そして“ボスの手の届かないところへ逃げろ”と言うが皆、デンバーを離れたがらなかった。

ビリーはバーの女性ダグニーと身体を重ねる仲になっていた。だが自分の“裏の顔”は伝えておらず、状況が最悪となった今、彼女へはやむを得ず冷たくするだけであった。それについてダグニーは怒ってしまい、“彼氏”である男に気が向いてしまう…。

そうこうしている内にミスター・シーの手は伸びてきて、“死期は好きなことをして過ごす”とどこへも行かず何もしなかったピーシーズは殺された。妻と子供とヨソへ逃げようとしたフランチャイズも死亡。そしてビリーの手配で他の“悪いヤツラ”に匿われたイージー・ウィンドさえも殺された…。

ミスター・シーの手はクリティカル・ビルに…。キレやすいクリティカル・ビルが頭を使った!相打ちとなったクリティカル・ビルとミスター・シーであった。

だがミスター・シーは未だデンバーに残るジミーの為に新たな殺し屋を雇った。

ジミーには昔馴染みの女ルシンダがいた。彼女はヤク中ではあるがマッサージ師になってまともに暮らしたいという夢を持つ女性。そんな彼女ルシンダが暴行を受けた際にジミーは相手の男に対して仕返しをした。その姿を見たルシンダはある意味“惚れ”、身体の関係を持つ…。

ダグニーを愛しているが、関係は切れていたジミー。だがボスの手が彼女に向かおうとした時は心底怒ったジミー。だがボスには土下座をしようとはしないのだった。

“デンバーに死す時すべきこと。”

ジミーはボスの息子バーナードに会った。そして彼を殺すジミーだった。

ジミーが馴染みのカフェにやってきた夜、銃声が響いた。それを聞いたオーナーと街の語り部ジョー・ヘフがいるのであった…。

結末・ラスト

残されたルシンダのお腹は大きくなりどこかデンバーでない場所へ向かっていた。そしてダグニーもどこか“ココではない場所”へ車を走らせるのであった…。

聖人ジミー、糖尿病のピーシーズ、子沢山のフランチャイズ、仲が悪かったイージー・ウィンドとクリティカル・ビルの5人。きっと彼らは愛するデンバーを旅立ち、海のある場所で“ボートで乾杯”をしているだろう。

“デンバーに死す時”、その時にすべきこととは…。

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レビュー・感想・解説・評価

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デンバーに死す時
toikunの評価:6/10★★★★★★☆☆☆☆

後のモーガン・フリーマン主演の「コレクター」や「サウンド・オブ・サイレンス」を監督するゲイリー・フレダーがメガホンを取ったスリラー要素が多分に入ったクライムドラマ。

主演の“The Saint”=“聖人ジミー”を演じるのはマフィアを演じた「ゴッドファーザー PART III」でアカデミー助演男優賞にノミネートしたアンディ・ガルシア。T's Theaterではそれなりにの作品をレビューしているつもりなので、詳しくはコチラを参照頂きリンクを辿って欲しい。

“聖人ジミー”の仲間には一癖も二癖もあるクリストファー・ロイド(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は余りにも有名)、脇役の雄ウィリアム・フォーサイス(「ザ・ロック」ではショーン・コネリーに対して悪態をつくFBIか警察だったな)、アフリカンアメリカンの性格俳優ビル・ナン(「コレクター」にも出演、T's Theaterでは「ボディ・バンク」「スパイダーマン」「スパイダーマン2」など。最近レビューした「心の旅」ではハリソン・フォードを支えたリハビリナース役、素晴らしかった)、そしてキャリアの長すぎる素敵なトリート・ウィリアムズ(先日見た「デビル」でもIRAのブラッド・ピットに対してある意味“キレ”ていた)。

上記の“ジミーとその仲間”5人でも十分な魅力のあるキャスティングなのに、ボス役(名は無い)に「ディア・ハンター」のオスカーウィナー、クリストファー・ウォーケンがいる。怖さ抜群である。おもしろい話しなのだが(まだレビューしていないので申し訳ないが)「ミッドナイト・ガイズ」アル・パチーノと共演していて、確か最期はボスに歯向かっていた記憶がある…って同作をレビューしました。アラン・アーキンも含めてアカデミー賞俳優3人の豪華“狂宴”。永遠のギャング・スターだなぁ。それと同じく彼がお年を目した作品「25年目の弦楽四重奏」、“吹き替え”だろうがチェリストを素晴らしく演じていた。

紅二点を挙げる。「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」でtoikunやアル・パチーノ、クリス・オドネルのみならず世界中を魅了したガブリエル・アンウォー。「悪魔のような女」「王妃マルゴ」でtoikunを魅了したイザベル・アジャーニと同じティーンエイジtoikunのヒロインだ。そして後の「あの頃ペニー・レインと」などのフェアルザ・バルク。(この様な“少女”の役柄は「ニキータ」「アサシン 暗・殺・者」(「ニキータ」のリメーク)の“同じ女の子”に通じる。コレ等はとても考えられない展開となるのだが…。)

他に挙げるべきキャストが沢山いるのだが聞いて欲しい。2度のオスカーノミニー故ジャック・ウォーデン、ビル・コッブス(「ボディガード」等)というエイジド名優、殺し屋役のスティーヴ・ブシェミガルシア「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」で“真の共演”をした「ホテル・ルワンダ」のオスカーノミニーのドン・チードルである。「天使のくれた時間」もレビューした。

スゴいなぁ、ベストキャスティングだよね。他には考えられない…ソ・ン・ナ彼ら彼女らが魅せてくれる今作

合間合間に“聖人ジミー”の会社の仕事であるビデオを見せる。現死者が語りかけるわけだ。ラストには聖人ジミー自体のビデオも流される。これがジミーの設定からの巧い引き出しとなって素晴らしい演出となる。そしてウォーデンの語りも引き合いに出されて物語を引き締める。監督フレダーに惚れる!

ブシェミ演じる凄腕殺し屋の完璧ではない描き方(強さという意味)と人間味溢れる描写。グッと現実的に感じさせる。

そしてガルシアはキューバ出身でありとてもアメリカ人にはミエナイ顔つきだが、それをイカしたガブリエルへの情熱的なアプローチの素晴らしさ。ナンパをしたことのないtoikunには分からないが使ってみるのもいいだろう。ガルシアとガブリエルの男と女の魅力が素晴らしい2人の俳優、そしてもう一度言うがキャスティングの妙…下手な表現だが鼻血が出る思いだ。

今作の原題である『Things to do in Denver when you're dead』、高校生だったtoikunは必死に覚えた、文字通り念仏のように唱えて。難しい英語ではないが長くて苦労した。その甲斐があって今日まで忘れてはいなかったのである。

今作にはとても口にすることも憚られる“ハウス・ニガー”という差別表現が出てくる。記述するのもどうかと思ったのだが「大統領の執事の涙」で“黒人が白人に給仕する”という様なアメリカのアフリカンアメリカン達の間の表現である。間違っても使ってはいけないが覚えておこう。

デンバーに死す時に聖人ジミーは復讐をした。ならば、アナタが死ぬと分かった時に何をするのであろうか!?ベタであるがこれを最期の言葉とする。

2015/10/28

2015/12/16

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『映画ファン』さんのレビュー・評価

投稿日時:20??/??/?? 15:59:46

4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆

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