映画「インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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1970年代。負け続きのアメリカNFLイーグルスの新ヘッドコーチに就いたヴァーミールは一般人を対象にしたトライアウトを実施。そこで見出されたのがバーテンダーのパパーリだった。足の速いパパーリはキャンプに参加。勝ち残ることが出来るのか?
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ストーリー・ネタバレ
This story is written by たくや. Modified by toikun.
1975年12月7日ベンガルズv.s.イーグルス。第4クォーター残り37秒となりホームチームのイーグルスは31対0で負けている。シーズンを通し3勝しかできていないイーグルスに地元ファンは大ブーイング。最後のオフェンスのプレイもひどいものであり攻撃が終了すると、この日もイーグルスは敗戦。ふがいないホームチームに対し、ファンは激怒して選手やコーチを負け犬とののしった。敗戦濃厚のこの試合では途中で席を立つファンの姿もあった。ヴィンス・パパーリも何時ものシートで友人と試合を観戦していたが、チームには失望していた…。
日は変わり、パパーリ達は、近所の友人たちと一緒にフィラデルフィアの空き地で草フットボールの試合を楽しんでいた。パパーリ達のチームはパパーリの活躍もあり勝利し笑顔で帰っていった。勝利の余韻に浸りいい気分で家に帰るパパーリだったが、家では妻シャロンが怒って待っていた。実は、パパーリは失業しており、臨時教員とバーテンダーのバイトで生活をつないでおり、就職活動がうまくいかない状態で、フットボールをしているパパーリに対してシャロンは怒っていたのだ。
次の日、パパーリが勤務先の学校に行くと、自分のクラスに他の教員が立っていた。パパーリは学校の教員削減により解雇されてしまった。その頃、低迷しているイーグルスは、大学のローズボールで優勝したヴァーミールを新監督として迎え入れチームの再建を図ろうとしていた。
夜、バーテンダーとして働いているパパーリは、教師を首となってしまったためバーテンダーの勤務時間を増やすことを決める。そんな中、ニュースでイーグルスがフィラデルフィアの住民に向け、公開入団テストをするとの報道を見る。バーの仲間たちは、足が速いパパーリに入団テストを受けてみろとけしかける。30ヤード、20ヤード、と実際の実況をネタにし、パパーリをはやし立てるのであった。仕事が終わり、パパーリが家に帰ると、なんと妻が置手紙一つ残し出て行ってしまっていた。パパーリは、失望し家の中で暴れまわり壁に穴を開けてしまう。
新監督のヴァーミールは、妻キャロルと引っ越しの片づけをしていた。ヴァーミールも入団テストは馬鹿げているのではないかという不安を持っており、フィラデルフィアを盛り上げるためだと考えていた。
その後、パパーリがバーにバイトに行くと、オーナーのマックスの従姉妹ジャネットが働いていた。美人で気のいい女性だったが、なんとジャネットはニューヨーク出身であり、当然のことながらニューヨーク・ジャイアンツファンであった。店の常連たちは皆イーグルスファンでありジャネットをからかっていた。そんな中入団テストの話をまたもやしている際、パパーリは、常連仲間のジョニーに妻が出ていったことをけなされ怒ってしまう。ジョニーも失業し、職探しに困っておりパパーリに当たってしまっているのであった。落ち込んでいるパパーリに対し、親友のトミーは改めて入団テストを受けることを勧める。その後、家賃を借りにパパーリは父親フランクの自宅を訪ねた。父にも入団テストの噂は広まっており、“高望みするな、余計につらくなる”と諭されるのであった。
入団テスト当日。イーグルスのベテランズ・スタジアムには、大勢のイーグルスファンが押し寄せていた。だが、いざトライアウトを始めると、普段普通に生活している中年オヤジたちは、全く持ってひどい結果しか出せなかった。監督、コーチ、マスコミみんながあきれてしまうような状況の中、パパーリは持ち前の足の速さを見せつけ監督の目に留まった。駐車場で、監督に呼び止められたパパーリは入団テストに通ったことを知る。その夜、バーテンダーの仕事をしている際、入団テストにパパーリが通ったことを報じるニュースが報じられ、お店は大盛り上がりを見せる。この時は、まだレポーターですらパパーリの名前をしっかりと言えないような状況であったのだが…。
ただ、パパーリ自身はまだ、現実に不安を感じている状態であった。そんな中でテレビのレポーターまでやって来て、インタビューを受ける事になるパパーリ。帰り際にジャネットを家まで送っていき、ジャネットがフットボールに詳しい理由や彼女のことを深く知るのであった。その後、テレビのないパパーリは隣人の家で自分がインタビューされたテレビを見ると、隣人もパパーリがイーグルスのキャンプに参加することを知る。ただこの時点ではまだ、イーグルスのキャンプに参加するだけであり、シーズン開幕までパパーリがイーグルスに居られるとは殆ど思われていない状況である。誰もいない荒れた家に居づらいパパーリはランニングをすると、帰りに飲み仲間のピートが家の前で待っていた。翌日始まるイーグルスのキャンプに参加するパパーリを応援してくれたピートだった。
イーグルスのロッカールームに通されるも、パパーリの名前は間違って“ペポリ”と記載されていた。パパーリは自分への期待の少なさを感じるのであった。イーグルスのメンバーも続々入ってくるがパパーリはなかなか馴染めないでいた。キャンプ初日、パパーリはガッツと、足の速さを見せなかなかの活躍を見せる。だが、チームのスター選手たちからは“素人”と馬鹿にされてしまう。ロッカールームでは、パパーリが気合いを入れる為、シャロンが置いていた出ていった“負け犬”と書かれた置手紙を見られ馬鹿にされてしまうのであった。
イーグルスの寮に入るとジャネットから仕送りが送られてきており、その中には敵チームであるジャイアンツのシャツも入っていたが、パパーリは元気づけられ、ジャネットと二人で出かける約束をする。次の日の練習で、パパーリは手紙のネタを馬鹿にされチームメイトと喧嘩してしまう。ジャネットとデートに出かけたパパーリは、イーグルスへの思いを語り、ジャネットもフットボールを語り、二人は何となくいい感じに…。
チームでは、古株のチーム関係者が“監督から話がある”という声を掛け、“それにより”キャンプからの脱落者が続々と出ていた。パパーリも脱落するのではないかとの思いを心に持っていた。
スペシャルチームのキックカバーの練習の際、元々チームにいたメンバーに足で勝てず、またバカにされてしまう。そこでパパーリは、プロテクターをQB用の薄手のものに変更し、持ち前のスピードを発揮し再度活躍し始める。パパーリは、プロテクターを薄くしたこともあり、体に包帯を巻きに医務室にいく。そこで、監督の話を聞き、チームメイトの情報を得る。その頃、フィラデルフィアでは、労働環境改善を求めるデモが行われていた…。
バーにて、ジャネットと話し食事に誘うパパーリ。そこで、またもやジミーにあんな美人がお前なんか相手にするはずがないと突っかかられ複雑な思いに。ジャネットとデートの際、今はフットボールに集中したいから恋愛関係ではないといったニュアンスの話をするも、ジャネットにも、そんなつもりはないと言われ帰られてしまう。
寮に戻ると部屋替えが行われており、ベテラン選手のフランクスと相部屋になることに。そこで監督の話を聞いてしまった際のブロックが甘いという情報を伝える。フランクスは怒るものの、パパーリにプロッカーの指を見て動きを読むテクニックをアドバイスする。
この日、パパーリはフランクスからのアドバイスを活かし活躍を見せる。今まで倒れても誰もパパーリに手を差し伸べていなかったのだが、この日初めて手を差し伸べてもらえたのだ。だが、イーグルスはプレシーズンゲームでも全く勝てず悪い状況は変わっておらず、パパーリの試合での出番も減っていた。不安から弱気になっているパパーリは父のもとを訪ね弱音を吐く。父は過去のイーグルスの選手のスーパープレイで救われており、自信を持てとパパーリを励ました。
シーズン開幕に向け、コーチたちとヴァーミールで誰を残すかの会議をしていた。コーチたちは、パパーリを切る方向で意見が一致していた。だが、ヴァーミールはパパーリの気骨を買っており、残したいと考えていた。妻に“逆境にこそ不屈の精神を”と自分が過去、大学のヘッドコーチ時代に言っていたことを言われ、改めて自分の考えを押し通そうと思うのであった。
そんな折、パパーリを監督室に呼び出すヴァーミール。パパーリは呼ばれた時点で、クビを覚悟していたが、監督の様子を心配する発言をする。監督は改めて、パパーリをチームに残留させることを決意する。
パパーリは、ジミーを車の故障ということで呼び出し、イーグルスへの残留とイーグルス選手としてシーズン開幕を迎えられることを伝える。ジミーも感激してくれ、いつものバーでお祝いをすることに。仲間や父も来て、みんなでパパーリを祝った。そんな中、ジョニーだけは浮かない表情であった。“自分たちの仲間のパパーリが離れて行ってしまうことが怖い”と感じているという事をマックスから聞かされるのだった。
ついに、シーズン開幕。今までとは違いどの選手も緊張し気合いの入っている表情。トイレでは、緊張のせいか、又はルームサービスのせいかでヴァーミールが吐いていた。
アウェイでの開幕戦、スペシャルチームの一員としてパパーリは出場。リターナーをタックルするべく、ブロックを交わしていくが、緊張のせいかリターナーを目前にし固まってしまう。そんなパパーリはヴァーミールからもチームメイトからも、そしてファンからも失望されてしまう。さらにイーグルスも敗戦してしまい、プレシーズンから含めイーグルスは今季全敗の状況に…。
パパーリは、あらためてジャネットに告白にいくものの、ジャネットから断られてしまう。チームのミーティングに参加しても全く上の空の状態であった。車で地元を走っていると、自分と同じ背番号の83番をつけて遊んでいる子供の姿を見かけるパパーリ。いつもプレイしていた空き地では仲間たちがフットボールをしていた。“イーグルスでは分からないが、俺達には必要だ”と一緒にプレイすることを誘われるものの、次の試合に備え“できない”と一度は断るパパーリだったが、仲間たちのプレイを見ている中、改めて土砂降りの中フットボールに混ざり、プレイすることを決意する。そこで、楽しんでプレイをし、改めてフットボールへの気持ち、自分の気持ちに整理がつきパパーリは吹っ切れる。またジョニーとも和解し、次のシーズン第2戦でホーム開幕勝利に向けて帰っていく。家の前では、ジャネットが待っていた。しっかり話をするまでもなく、熱いキスを交わした二人は付き合うことになった。
ホーム開幕戦、イーグルスV.S.ジャイアンツ。いつもの仲間たちと、ジャイアンツのユニフォームをきたジャネットが観戦に来ていた。負け続きの監督ヴァーミールも、ホームのフィラデルフィアの街のために“絶対に勝つ!”と発破をかけた!
結末・ラスト
パパーリは、前回とおなじスペシャルチームの一員として出場。いきなり相手リターナーを15ヤード地点に止める最高のタックルを見せる。イーグルスも奮戦し、7対7の接戦をしている。次の出番でもパパーリは素晴らしいタックルを見せる。その後、パパーリは完全にマークされ、なかなか見せ場を作れず、試合は拮抗してイーグルスはなかなか追加点を取れないでいた。
14対14で迎えた第4クォーター終盤、パントキックのシーンでパパーリは出場する。ここで、パパーリはキャンプの時に同室になったフランクスの“指をチェックするアドバイス”を活かし、オーディブルにてプレイコールを変更する。これがあたり、パパーリは一人抜け出し、またもや最高のタックルをみせ、相手リターナーのファンブルを誘う。そのままボールをリカバーし、逆転のタッチダウンを決めた!そしてイーグルスはパパーリのこのタッチダウンで勝利を収めるのであった…。
その後、パパーリは3年間イーグルスで活躍し、1981年にはスーパーボウルにも出場を果たした。現在、ヴィンス・パパーリは妻ジャネットと二人の子供とともに生活しているそうである…。
レビュー・感想・解説・評価
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WikiPediaを見ると入団テストは招待選手のみに許されたとあるが、劇中では腹の出たオッサンまでもトライアウトにチャレンジ。Wikiも間違いがあるのでなんとも言えないが、これが本当だとしたら少し興醒めだが…。
「X-ミッション」の監督・撮影監督のエリクソン・コアがメガホンをとり撮影監督も務めた実話を基にした感動のスポーツドラマ。
いつもの様にキャストを紹介☆
・主人公のヴィンス・パパーリを演じるのは「ディパーテッド」と「ザ・ファイター」のオスカーノミニー、マーク・ウォールバーグ。toikunが観たことのある作品では彼の険しい顔は何時も同じだなぁ…印象が。超大作アクション「ザ・シューター/極大射程」、娘を演じたシアーシャ・ローナンが殺される…という映画で父親役だった「ラブリーボーン」、おバカコメディ「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」など。
・ヘッドコーチ、ヴァーミールには「恋愛小説家」のオスカーノミニー、グレッグ・キニア。サム・ライミ監督の「ギフト」(2000)など。本作の役どころは大学のヘッドコーチからNFLのヘッドコーチというもの。こう言う“転職”って言うのはアチラでは良くあることなのかなぁ?「エニイ・ギブン・サンデー」ではアーロン・エッカートがアル・パチーノの後を引き継ごうとする感じが…別に似てもいないが(汗)DVDに付属のメイキングでは“体当たりする選手達を見て監督役で良かった”と語っている。
・恋人ジャネットの役で登場するのは「ハンガー・ゲーム」シリーズのエリザベス・バンクス。「スパイダーマン」、「スパイダーマン2」。そしておバカなサンタ映画「ブラザーサンタ」では良かったなぁ☆ジャイアンツファンという役どころだが“殺されないのか?アッチじゃあ?”
・ジャネットの従姉妹の役でバーのオーナーとして登場するのは名脇役のマイケル・リスポリ。「誘う女」や「陪審員」では超雄名女優が主演で…。他に「スネーク・アイズ」、「ニコラス・ケイジのウェザーマン」など。本作では友を思う人間性の溢れる素晴らしい役どころ。
・ヴィンス・パパーリの父親役で登場するのはこれまた名脇役のケヴィン・コンウェイ。「ジェニファー8」など。
・まだまだ髪の毛が沢山あるのだが、“てんこ”=頭の天辺を映したカットでは薄くなっている…マイケル・ケリーが友人ピート役を演じている。toikun、“この頃は未だ髪の毛があったのねぇ”と嬉々していたのだが発見したら引いた。本年は「シークレット・アイズ」で“過去と現在”を髪の毛の有る無しで演じ分けていたので…。他に「完全なる報復」や「グランド・イリュージョン」など。
・なおヴィンス・パパーリはコーチ役で出演しているそうだが何分のカットだかは未確認だ。
さて。
ちょっと忙しくて前回の「エニイ・ギブン・サンデー」から時間が空いてしまったが本作もアメフトの映画だ。ウォルト・ディズニー製作ともあってオリバー・ストーンの「エニイ・ギブン・サンデー」とは印象が大分異なるし、それはまた“BASED ON A TRUE STORY”かどうかにも寄るだろうが。日本人にとっては馴染み深くはないアメフト、本作が日本で劇場公開されなかったのは“ソレ”が理由でもあるし感動映画でもそれ程は引き込まれなかったからだろう。
ちょっと前後しちゃうが付属DVDの特典映像で、ヴィンス・パパーリは「ロッキー」のファンであるという事が語られる。そう言えば「ロッキー」もフィラデルフィアだよねぇ。で、フィラデルフィアと言えば「フィラデルフィア」があるけど…。
前後するのは終わり。
感動の押しつけ作品、そして製作側のどういう意図が事実と異なる映画にしたのか…まぁそれを知るのは観終わった後だろうけど、興がそがれるよ。
パパーリはイタリア系なんてあるけど、それは名前からしてマイケル・リスポリもそうなんじゃ?何て思ったりもするが、フィラデルフィアがどこら辺にあるか分からないtoikunにとって“多民族国家アメリカ”を感じさせてくれたことは良かった。そして“この事”を語ろうと思ったのは2016年の米国大統領選挙もある(汗)
と・と・と、箇条書きチックに解説&感想だったけれど、クォーター・バックの装備をするところで、日本の大ヒットした漫画&アニメ『アイシールド21』を思い出したtoikun。週刊少年ジャンプに連載されていたものだが凄い大ヒットしたんだよねぇ。あの主人公小早川セナとマーク・ウォールバーグが少し重なった。セナみたく、“直線的にジグザグ”ってのが肌で感じられるシーンがあって、それを懐かしく思ったのであった。
2016/11/20
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 たくや さん
レビュー日時:投稿日時:2016/12/03 14:31:30
評価:8点/10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★★☆☆
アメフトで、ただのスペシャルチームの一員で、キッカーでもリターナーでもパンターでもない選手がヒーローになるなんてめったにない中で、話題のトライアウトからはいったパパーリがヒーローになる。こんな出木すぎなような実話があったことがすごい!!アメリカンドリームだなーと感じました。実際自分ももしトライアウトあったらダメ元で参加するだろーなーと思いファンのデブのおっさんたちにスゴイ共感しちゃいました。
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『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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