映画「シークレット・アイズ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
(C)2015 STX Productions,LLC.All rights reserved.
原題：
邦題：
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あらすじ
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今から13年前、2001年9.11同時多発テロ後のアメリカ。
新たなテロを防ぐべくFBI捜査官が集まり組織されたテロ対策合同捜査班。その一員であるジェスの娘の遺体が発見された。捜査班のレイは友人であるジェスの為にテロ捜査より殺人事件の方に時間を費やした。そして犯人マージンを見つけ逮捕するのだが、その男が捜査官の情報屋であった為“テロを防ぐ事が何よりも優先だ”と考える検事モラレスにより釈放されてしまう。
組織に絶望したレイはFBIを辞職し私立探偵となった。
13年後。
一人捜査を続けるレイは刑務所送りになった男たちの写真からマージンを発見した。名前はベックウィズとかわっているがマージンに違いない。レイは過去の自分の職場であるFBIを訪ねる。そこには13年間思い続けた女性クレアがいた。クレアは副検事から検事になっていた。レイはクレアに捜査の再開を持ち掛ける。その部屋にジェスが入ってきた。13年ぶりに再開する3人…。
果たしてレイは立件できる確実な証拠を掴み犯人を挙げることが出来るのであろうか？
何よりも先に述べるべき事、それはジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンの初共演作品と言うことだ。それだけで劇場に足を運ぶ価値はある。2人のアカデミー主演賞女優にオスカーノミニーのキウェテル・イジョフォー、この3人の共演に“プラス”してジャンルはミステリー…。
アナタは何を想像するだろうか？3人で犯人を追うの？その演技に定評のあるアルフレッド・モリーナが“検事”として何かを…？裏のありそうなFBI捜査官を演じるマイケル・ケリーもまた何かを仕込んだのか？
全ての想像力を使って今思い浮かべてみよう。そしてスクリーンの前に座った時にアナタの想像とこのページに書かれたストーリーに意味が無かったことを理解する。
toikunは正直に言って納得は出来なかった。その理由を言ってしまう事は結末を述べる事と同じである為に無理であるが。
ミステリー好きの友人と連れ立って映画を観て感想を言い合う、映画サイトさんに投稿して議論してみる…是非、してみて欲しい。
公式サイトに作品についての詳しい記述(プロダクションノート)がある、是非。そしてT's Theaterではそのプロダクションノートに書かれない事も資料から一部記述するので、是非。
配給：キノフィルムズ
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レイ・カステン
クレア・スローン
レイ・カステン
クレア・スローン
ストーリー･ネタバレ
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かつてFBI捜査官であったレイ・カステンは現在は私立探偵。メジャーリーグのメッツの“案件”も抱えている。そんなレイは13年間“瞳に隠し続けた思い”があり、夜な夜な受刑者名簿と手元の写真の白人男性マージンを見比べては探していた。13年間で延べ69万人にも及ぶ受刑者を自分一人で…。
この日、レイはとうとうマージンを発見した。顔は整形したのだろう、かわっているが確かにマージン。眼の色も違うがコンタクトレンズで…。
レイはFBIを訪ねる…。
13年前の2001年。
9.11テロがアメリカを襲った。新たなテロ・脅威に立ち向かう為にロサンゼルスの検察局にFBI捜査官達が集まりテロ対策合同捜査班が組織された。
検事マーティン・モラレスの元に集まったFBI捜査官は、ニューヨークから三流大卒のレイ・カステン、レイの親友でシングルマザーでもあるジェシカ・“ジェス”・コブ、レイとジェスと“同じ目線”のバンピー・ウィルズ、彼らとは半歩距離を置くレグ・シーファートなど。多くの捜査官が次の9.11を防ぐべく動いていた。
アル・ファウィド…テロの恐れのあるアラブ人の名が上がる中、捜査班は彼らの“シッポ”を掴む為にイスラム教の礼拝堂モスクを監視していた。
この検察局に将来を有望視されるエリート検事補クレア・スローンが配属された。レイはクレアに一目惚れしてしまう。それ程の美貌の持ち主、頭がよいのだから言うまでもなく才色兼備…。
[ここでレイ・カステン、ジェス・コブ、クレア・スローンについて紹介する。]
・FBI捜査官
・ロサンゼルスに来る前はニューヨークで通常任務を行っていた
・ジェスは親友
・クレアに一目惚れ
俳優：キウェテル・イジョフォー
・FBI捜査官
・娘キャロリンと2人暮らしのシングルマザー
・レイからはキャロリンと一卵性親子と言われる程にキャロリンとは息が合っている
・もうすぐ誕生日
・レイがクレアを思っていることを知っていて、キャロリンと共に背中を押している
俳優：ジュリア・ロバーツ
・検事補
・フィラデルフィア出身
・婚約中でありその相手エリスはファンドマネージャー
・検事のモラレスは有望なクレアが頼もしい
俳優：ニコール・キッドマン
モスクを監視する日々が続く捜査班に“事件の一報”が入った。モスク近くのごみ箱で女性の遺体が発見されたのだ。本来なら殺人課(Homicide Division)の案件であるがモスク近くと言うことでテロ対策合同捜査班にも声がかかったのだ。
レイ、ジェスら捜査班の人員が現場に出向き、慣れた手つきでレイは手袋をしてごみ箱に捨てられた遺体を見ると驚愕してしまう。それはジェスの娘キャロリンだったのだから…。親友であるジェスの娘キャロリン、見知っている以上に親しいキャロリン…。何とか自分を取り戻したレイは遺体が娘だと知らないジェスに歩み寄り伝える。ジェスはごみ箱に入り娘の遺体を見ると泣き叫び、その声が現場に響く…。
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テロ対策など頭に入らないレイは犯人捜しに没頭。そして一枚の写真に目が入った。それは懇親の為に開かれた捜査班のピクニックで撮られた写真であり、出席していたキャロリンも写真に写っていた。そしてキャロリンを見つめる男もまた…。
捜査班の人間・家族なら知っているハズだがレイはこの男を知らない。レイはテロ対策の捜査員全員に写真を見せて男の素性を尋ねるが、誰も男の正体を知らなかった。では、この内輪のピクニックに誰が男を招いたのだろうか…？
レイは写真をスキャンしてパソコンに取り込むと、テロ対策のみに使用が許されたソフトウェアを用いて男の素性を探る。捜査官シーファートがレイに警告するが、レイが“逸脱”しているからという“理由”だけではなかった…。
そんな中“アバン・ガザラ”というアラブ系の男が逮捕された。レイは拘置されるガザラの顔を確かめに行くが“写真の男”とは違っていた…。
テロ対策＞＞＞捜査員の家族が犠牲者である殺人事件
レイはシーファートから写真の男が彼の情報屋だと聞かされた。今、情報屋を逮捕されてはテロ対策に支障が出る。その考えはシーファートだけではなく、レイにキャロリン殺しの犯人の訴追を約束してくれたモラレスもまたそうであり、“アバン・ガザラ”はでっち上げられたのだ…。
聖域
Untouchables
レイはテロ対策合同捜査班、FBIに絶望してFBIを辞職、私立探偵となり親友ジェスの娘キャロリン・コブ殺しの犯人、“写真の男”を追い続けてきた。
13年後。
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写真の男を見つけてFBIに出向いたレイ。彼を出迎えたのは検事(13年前は検事補)となったクレアだった。クレアの執務室で話す2人。この部屋にFBI捜査官を続けるジェスが入ってきた。13年ぶりに会した3人…。レイはクレアに、捜査の終わったキャロリン・コブの事件＝“COBB, CAROLYNケース”の再開＝“Reopen”を求めた。
クレアは捜査資料庫に保管される資料段ボールを持ち、執務室へ運び出した。
でっち上げの犯人が挙げられたキャロリン・コブの事件が再び捜査されることになった…。
[ストーリーは導入のみ]
パンフレットに書かれるが、
“3人の中に裏切り者がいるのか？真実を握りつぶしたのは？”
そして…。
the DEATH PENALTY＝死刑
公式サイトは、1500円で本作が観られる(ただし送料等に注意)ムビチケについての案内や、映画を観る上で知っておいた方が面白い“PRODUCTION NOTE”など盛り沢山。ご覧になった後、その“PRODUCTION NOTE”に書かれない資料からの情報を下のレビュー欄に少しだけ記述したのでご覧頂きたい。
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レビュー･感想･解説･評価
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「キャプテン・フィリップス」の脚本でアカデミー脚色賞にノミネートしたビリー・レイの「ニュースの天才」、「アメリカを売った男」(クリス・クーパー好きだからかもしれないが、toikunはオススメする)に次ぐ3作品目の監督作品。脚本もまたレイ監督が執筆、脚本家としてのオスカーノミニーの手腕を本作でも味わう事が出来る。
アカデミー外国語映画賞に輝いたアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」をベースにし舞台をアメリカに書き換えたミステリー。同作の監督・脚本・製作・編集を務めたフアン・ホセ・カンパネラが本作の製作総指揮としてクレジットされている。
キャストを…。13年間に及ぶ“隔絶”した期間が劇中で何度も切り替わるので、前後の見分け方も含める。
・“3人が主役”である本作だがその中でも“メイン”、そしてトップクレジットだったのが「それでも夜が明ける」でアカデミー主演男優賞にノミネートしたキウェテル・イジョフォー。FBI捜査官時はネクタイをしていて、13年後の私立探偵の時はネクタイをしていない。ヒゲも髪型も変わっていないので彼だけで“前後”は分からないが同じシーンに登場する他キャストで判断して欲しい。「トゥモロー・ワールド」、「インサイド・マン」、「ソルト」など。
・娘が殺されるジェスという女性に「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー主演女優賞を受賞したジュリア・ロバーツ。公式サイトのPRODUCTION NOTEに“女優として初めての領域に挑んだ”とある。これに手元の資料から追記すると“自分の見栄えや衣装、歩き方、物腰など全てにおいて可能な限り地味になり…”。衣装デザイナー、シェイ・カンリフがジュリアの衣装についていかに大変だったかが資料にもあるのだが、正直前後で違いが分からなかった。“検察局捜査官の頃はロングヘア”とあるのだが…。ただ事件後には全く笑顔が無いのでそれがヒントとなる。アカデミー賞にノミネートしてトップ女優となった「プリティ・ウーマン」の“華やかなジュリア”ではなく枯れた芝居を魅せている。“and の付くクレジット”が“with の付くクレジット”より早く出るのは初めて見たかもしれない。ニコール・キッドマンに続き3番目にクレジットされていた。
・検事補から検事へ…クレアを演じるのは「めぐりあう時間たち」でアカデミー主演賞女優となったニコール・キッドマン。前後とも美しさは変わらないが13年前はロングヘアであり後ろで束ねている。ヒットメーカーのアーロン・ソーキンが脚本を書いた「冷たい月を抱く女」、「コールドマウンテン」など。クレジット順は2番目。
以下、脇役となるが皆個性的である。
・検事モラレスを演じるのはアルフレッド・モリーナ。差し障りがあるので“前後”については記述しない。「スパイダーマン2」の怪人、ゲイを公言するアイラ・サックスが監督した「人生は小説よりも奇なり」ではジョン・リスゴーのパートナーを演じW主演。本作の彼のクレジットに“with”が付いていた。
・情報屋を雇っているFBI捜査官シーファートに「完全なる報復」のマイケル・ケリー。“前”では髪の毛があり、“後”ではサイドしか髪の毛が無い。なお、本作の2年前のイリュージョン映画「グランド・イリュージョン」でもオツムの寂しいFBI捜査官として登場するが続編の「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」では登場していない。
・マージン／ベックウィズを演じるのは「17歳のエンディングノート」のジョー・コール。おう、初めまして！
・主人公達に協力的なFBI捜査官バンピーに扮するはディーン・ノリス。前後はマイケル・ケリーと同じく髪の毛、そして杖を使っているかどうか。イジョフォーで分からない分、ノリスで判断すると良い。toikunの評価が満点のミステリースリラー「交渉人」では悪徳警察官の一人で目立っては居なかったが、先日観た「フローズン・グラウンド」では主役のニコラス・ケイジと絡む大きな役だった。
さて。
“あらすじ”の欄に納得が出来ないと書いた。これはあくまでtoikun自身が感じたこと、しかし正直に。結末に驚き、そして何を感じるかは当たり前だがアナタ次第。意味深だが…。
ジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンの初共演作品、大プッシュ！ジュリアv.s.ニコールという対決が観られるのか、それは劇場で。
現時点ではレビューとしてはこれ以上述べることが出来ないのを察して頂きたい。
最後に。
ミステリー評論家 香山二三郎氏の評論に“エリート街道を突き進むクレアに、彼はコンプレックスを抱いているようにも思われる。”、確かに。そんなホッとする恋心も“切り貼り”だが描かれている。乞うご期待。
2016/04/23
2016/06/14
2016/07/09
2016/10/16
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 ともちん さん
レビュー日時：投稿日時：2016/12/03 20:49:25
評価：7点／10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★☆☆☆
こんばんは?あ～これあったんですね?ストーリーはちょっと、、ですが(笑)人としての感情に訴えるものが素晴らしかったです?ジュリアさん渾身の演技力がキッドマンさんの美しさに勝ちました。と思います(笑)
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時：20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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