映画「ナイトクローラー」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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報道スクープ専門のパパラッチをナイトクローラーと呼ぶ。学がなく盗みで生計を立ててきた男がナイトクローラーとしてテレビ局にスクープを売り込む。低視聴率に泣くディレクターとの立場はやがて逆転する。数字の取れるスクープこそ全て!
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス。
学校と言えば高校までしか出ていない男ルイス・“ルー”・ブルーム。盗んだものを売りさばくという小悪党な事をして生計を立てている。向上心は無いかと問われれば人一倍ある、夜な夜なパソコンの前で…ね。
そんなルーが夜中に車を走らせているとパトカーで“賑わっている”交通事故現場にやってきた。そこには報道スクープを専門とするパパラッチがやって来ており、その生々しい現場のスクープを撮っていた。やって来ていたメイハム社のジョー・ロダーに“儲かるのか?”と聞いたルー、“全くダメだ”と答えるジョーの車の機材は素人目に見ても高価なものだった。金の匂いを感じたルーは雇って欲しい旨を言葉にするがジョーはそそくさと次の現場に向けて走り去った。
アパートに帰り明け方のニュース番組をつけると丁度ジョーのスクープが映っていた。“酷く輝かしい”そうルーの目に写った映像が彼に“ナイトクローラー(=報道関係のパパラッチ)”として生きる様に言っていた…。
何時もの様に競技用自転車を盗んだルーは中古屋にそれを持ち込むと、持ち前の交渉術でビデオカメラと無線を傍受する機械を手に入れた。それから彼は“向上心”を発揮してカメラのこと、警察が使う無線のアルファベット・数字などの用語を覚えて初めて“現場”に繰り出した。その時は警官の“Get Back!”の言葉があり良い画が撮れなかったものの、今度はコリアンタウンでの事件を聞きつけてやって来た。どうやらカージャックで運転手が撃たれて昏睡状態らしい。他のパパラッチが先乗りしていたが恐れを知らないルーは大胆に被害者を撮影…大胆すぎて追っ払われるし他のパパラッチにキレられるが確実に良い画は撮れた!彼はそのパパラッチが映像を卸すテレビ局KWLAにやってきた。
このKWLAのニュース番組KWLA6のディレクター、ニーナ・ロミナに会ったルーは自分の映像を売り込む。既にこの事件の映像を手に入れていたニーナであったがルーの映像を見てみるとコチラの方が画的に素晴らしい。視聴者ウケしそうだと考えたニーナは映像をルーから買い朝6時の放送で流した。それを自宅の安アパートで見たルーが居た。
それからルーのナイトクローラーとしての活動が熱を帯び始める。現在金がなくホームレス生活をしている若者リックを“見習い”=助手として雇用、ルーは自身の会社Video Product Newsを開いた!
このカリフォルニアの地の利があるリックをスマホと併せて助手席で“ナビ”として使ったルーは真っ赤なスポーツカーを手に入れるまでになっていた、と言っても家は相変わらず安アパートだが…。その車にリックを乗せて夜な夜なスクープを狙うルー。彼の持ってくるスクープ映像は低視聴率に悩むKWLA6にとって無くてはならないものになってくる。
実はニーナは2年契約でディレクターとして雇われていた。それを得意のインターネットで調べたルーは自分の派手なスクープもあり次第に上手に出てくる様になる。彼は自分の年の倍はあろうかというニーナをデートに誘い、また報酬も上げる様に言ってきたのだ。自分のクビもかかるニーナは断れなくなってくるのであった。
とある時ルーとリックがやって来たのは高級住宅街グラナダヒルズであった。警察よりも早い到着、辺りには銃声が響く…。怖れよりもスクープをものにしたい気持ちが勝ったルーはカメラを抱えて車を降りた。そしてカメラを回していると2人の男が豪邸から出てきてSUVで逃げ去った。ルーは映像を撮りながら家に入り3人の射殺体を撮ることとなった。
映像をKWLAのニーナの所に持ってきたルー。大スクープである。だが多分に暴力的な画であったために法務担当にアドバイスを求めたりして犠牲者の顔などにはモザイクという事になった。だが肝心のルーとの交渉はまだであるニーナ。強気に出たルーは大金と共に自分の会社のテロップまで出す様に言い切った。受け入れなければヨソに流される…ニーナは一蓮托生と承諾するのであった。
映像がキッカケでこの事件の担当の刑事フロンティエリと相棒がルーの安アパートを訪れた。逃げた犯人を逮捕して事件を解決したい警察は映像提供を求めるが、ルーが渡したのは編集した後の映像であった。ルーはキッチリと逃げる犯人の顔と車のナンバーを捉えた映像を持っていたが渡さなかった…。
ネットで車のナンバーを調べてリックと共に更なるスクープを求めて出かけたルー。ルーの魂胆とは犯人達と警官の銃撃戦を撮ること。その為にリックに協力を求めると、リックはルーの交渉術を真似て大金をせがんできた。仕方が無くルーは受け入れるが…。
フロンティエリでの犯人が中華料理店にやって来たところでルーは警察に電話をかけた。そして警察は静かにやって来る!ルー、そしてリックはそれぞれカメラを構えた!とてつもない画が撮れた!それだけでは終わらず犯人の1人が車で逃げる!それをパトカーが追い、ルーとリックは赤のスポーツカーでそれを追う!
凄まじいカーチェイスの後に犯人の車は大破!安全だというルーの言葉で犯人の車に近づいたリックは生きていた犯人の凶弾に倒れた…。それを撮るルー、彼は大金をせしめようとするリックに死んでもらいたかったのだ。結局犯人は警察によって射殺された。
特ダネを持ってやってきたルー。フロンティエリ達がやって来て映像を押収しようとしたが令状がなくてはそれが出来ない。テレビに流れたルーのスクープ。またニーナは特ダネのために自分の報道姿勢まで“売る”のであった。
結末・ラスト
警察署にやって来たルーはフロンティエリの取り調べを受けた。犯人を見つけた経緯について嘘を言うルーに対してフロンティエリは更に追求、だがルーは折れることはなかった…。
リックを失ったルーは新たに3人の助手を雇った。“正社員”をエサに発破をかけるルー。ルーと新人3人は2人ずつバンに乗りスクープを求めて街に繰り出すのであった…。
“I'll never ask you to do anything, that I wouldn't do myself.(自分がやらないことをやってくれとは言わないさ)”この言葉をかけられた3人の未来とは…。
レビュー・感想・解説・評価
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「トゥー・フォー・ザ・マネー」や「ボーン・レガシー」など今まで脚本を手がけてきたダン・ギルロイにとって初監督作品となったクライムスリラー。
製作を務めているトニー・ギルロイは実の兄である。トニー・ギルロイは「フィクサー」でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートしている。彼に関しては「黙秘」、「ボディ・バンク」、「ディアボロス/悪魔の扉」、「ボーン・アイデンティティー」、「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」(いずれも脚本)など。
非常に評価が高い本作、近所のTSUTAYAで先行レンタルと言うことで借りてきました!
・「ブロークバック・マウンテン」のオスカーノミニー、ジェイク・ギレンホールがこの“ナイトクローラー”を演じる。目がギラギラで大きい…目力強いよね!そのフェイスが本作にピッタリだった。なお、ギレンホールは製作のクレジットもあった。
・女性ディレクターを演じたレネ・ルッソは現在61歳!「リーサル・ウェポン3」~大所帯に参加して…「華麗なる賭け」のリメーク「トーマス・クラウン・アフェアー」は痛快だった。他に「トゥー・フォー・ザ・マネー」など…あ、そうそう先日久方ぶりにご機嫌なギャングコメディ「ゲット・ショーティ」を観たけれども、95年の映画ではあったしセクシーだったレネ。そうそう、「ゲット・ショーティ」はテレビドラマ化されるというが…。
・この人の役柄もナイトクローラーなんだけど…のビル・パクストンはジェームズ・キャメロン映画の脇役で光ってきた。そして「シンプル・プラン」の主役でした。「ツイスター」なんて大作の主役でもあったな。他に「トゥルー・ライズ」でジェイミー・リー・カーティスを誘っちゃってシュワちゃんに脅されたり…。「アポロ13」、「夕べの星」、「コマンドー」など。
・またテレビ局の法務担当としてアン・キューザックが出演。彼女はジョン・キューザック、ジョーン・キューザックの姉だ。ほえ~「冷たい月を抱く女」出ていたのねぇ。
ほいな。
シンセサイザーって言うのかね、この音楽は。殆どが夜のシーンの映画でオープニングから“スリラー感”を出してくれて静かなのに盛り上げてくれた。
“どう怖くなるのかなぁ…”なんて思っていたんだけど途中で“もしかして淡々とスクープ狙いだけ?”ってダレてしまったtoikun。でも大きな事件を“映画的に解明”するんじゃなくてスクープに利用しちゃうんだから恐れ入った。ただ単に解明しちゃったら変だもん、違う映画になってしまう。
それでラストに2台のバンに分かれて繰り出すシーン。ストーリー欄に英語で書いたけど、これどの様に受け取ったら良いのでしょうか?逆らわない限り使ってやる…人間嫌い(?)こえーよ。そして高らかなギター?と共に2手に分かれる…ドチャカチャとした音楽、ニヤリとしてしまったtoikun。
良い映画だよねぇ、こう言うのに出会えて本当に嬉しいよ☆
ねえねえ、なんでTSUTAYAだけが先行レンタルなの?何か「セッション」はTSUTAYAオンリーレンタルらしいし?色んな所に許可した方が儲かると思うんだけどな配給会社さん?それともエクストラ・フィーを払ってもらっているとか?
ともあれ今深夜1時前。良い気分で眠れますわ☆映画に乾杯!
なおなお、ジェイク・ギレンホールの最新主演作品「サウスポー」が2016年6月に日本で公開予定。非常に良質のボクシングドラマに仕上がっております!toikunの紹介ページには画像もありますのでイメージを膨らませて劇場へ!
2016/02/06
2016/03/26
2016/08/04
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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