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映画『THE PEOPLE VS. ★★★★★★ LARRY FLYNT』「ラリー・フリント」<1996年:アメリカ>

ATTENTION:T's Theaterでは映画作品のあらすじだけでなくストーリーのネタバレを結末まで記載しています。映画レビューはストーリーの下方にあるので映画をご覧になっていない方はお気を付け下さい。

映画「ラリー・フリント」あらすじ,ネタバレ,レビュー

作品データ

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原題:

THE PEOPLE VS. ★★★★★★ LARRY FLYNT

邦題:

ラリー・フリント

原題訳:

アメリカ国民対ラリー・フリント

製作年:

1996年

製作国:

アメリカ

上映時間:

ジャンル:

ドラマ 伝記映画 コメディ

監督:

ミロス・フォアマン

主演:

ウディ・ハレルソン コートニー・ラブ エドワード・ノートン

あらすじ

この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。

不憫な幼少期を過ごした二人の兄弟。大人になりアダルト&情報雑誌ハスラー誌を発行。世の注目を集めるが、同時に世の悪意も集めてしまう。

兄のラリー・フリントは全米を相手に終わらない訴訟で立ち向かう!

なお、弟ジミー役のブレット・ハレルソンはウディ・ハレルソンの弟であり、本題のラリー・フリントも出演しているので探してみよう。

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詳細作品データ[写真画像付き]IMGs' COPYRIGHT notations

主要登場人物

Main Cast:メインキャスト:役名:
Woody Harrelsonウディ・ハレルソン雑誌ハスラーを発行する会社社長ラリー・フリント
Courtney Loveコートニー・ラブラリー・フリントの恋人(後の妻)アルシア・リージャー・フリント
Edward Nortonエドワード・ノートンラリー・フリントに関する訴訟において。大部分彼の弁護を引き受けた弁護士アラン・アイザックマン
Brett Harrelsonブレット・ハレルソンラリー・フリントの弟ジミー・フリント
Norm MacDonaldノーム・マクドナルドレポーター
Richard Paulリチャード・ポールジェリー・フォルウェル牧師
James Cromwellジェームズ・クロムウェルラリー・フリントに敵対心を見せるチャールズ・キーティング

アカデミー賞

Winner:受賞:
Noneなし
Best Director Nominee:監督賞ノミネート:
Milos Formanミロス・フォアマン
Best Actor in a Leading Role Nominee:主演男優賞ノミネート:
Woody Harrelsonウディ・ハレルソン

スタッフ(製作・監督・脚本・撮影・音楽)

Producers:製作:
Oliver Stoneオリバー・ストーン
Janet Yangジャネット・ヤン
Michael Hausmanマイケル・ハウスマン
Director:監督:
Milos Formanミロス・フォアマン
Writers:脚本:
Scott Alexanderスコット・アレキサンダー
Larry Karaszewskiラリー・カラゼウスキー
Cinematographer:撮影:
Philippe Rousselotフィリップ・ルースロ
Original Music:音楽:
Thomas Newmanトーマス・ニューマン

キャスト・出演者

Cast:キャスト:役名:
Woody Harrelsonウディ・ハレルソン雑誌ハスラーを発行する会社社長ラリー・フリント
Courtney Loveコートニー・ラブラリー・フリントの恋人(後の妻)アルシア・リージャー・フリント
Edward Nortonエドワード・ノートンラリー・フリントに関する訴訟において。大部分彼の弁護を引き受けた弁護士アラン・アイザックマン
James Cromwellジェームズ・クロムウェルラリー・フリントに敵対心を見せるチャールズ・キーティング
Crispin Gloverクリスピン・グローヴァーラリー・フリントの会社役員アルロ
James Carvilleジェームズ・カーヴィルサイモン・レイ
Brett Harrelsonブレット・ハレルソンラリー・フリントの弟ジミー・フリント
Donna Hanoverドナ・ハノーヴァーカーター大統領の妹ルース・カーター・ステイプルトン
Norm MacDonaldノーム・マクドナルドレポーター
Vincent Schiavelliヴィンセント・スキャヴェリラリー・フリントの会社役員チェスター
Miles Chapinマイルズ・チェイピンマイルズ
Richard Paulリチャード・ポールジェリー・フォルウェル牧師
D'Army Baileyダーミー・ベイリーロサンゼルス裁判所での裁判官トーマス・アルヴァ
Jan Triskaヤン・トゥリースカラリー・フリントとアラン・アイザックマンを暗殺しようとした男

ストーリー・ネタバレ

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1952年。アメリカ合衆国ケンタッキー州。禁酒法などとうの昔に終了してしまっていたこの時代に、密造酒を造る子供、それも兄弟が居た。兄の名はラリー・フリント。弟の名はジミー・フリント。貧乏な故に勉強することが出来ず、密造した酒を浮浪者に売る兄弟。父親エディスは兄弟が造った酒で酔っ払い、また、兄弟が稼いだそのなけなしの金を取り上げてしまうのであった。

20年後の1972年。オハイオ州シンシナティ。あの子供たちが20年後にどの様になっているかと想像すると、悲観する以外にないのだが、それはかなり違っていた。ラリーとジミーは“ハスラー”というクラブを開いていたのだ。それもヌードの女性を売りにして酒を飲ますという、“ショーバー”という感じだ。しかし、店の盛況は全く日の目を見ない。ラリー曰く、“あのいい女たちの色気を宣伝すれば客が集まるのだが”、その“才能”が果たして今のラリーにあるのであろうか…!?だが、金がかかるために宣伝は出来ないとジミーが言ったところでラリーが思いついたのだ。女のヌード写真を数枚もち、印刷業者へとやって来たのだ。アメリカの法律では全裸写真だけの雑誌・会報誌は発行できないが、プレイボーイ誌の様なまともな記事も載せるものならば法律には触れない。

早速ラリーはハスラーの第1号を持って店へとやって来た。値段を気にする弟ジミーだが答えようとしないラリー。そのラリーの目に留まったのがステージで踊る女の子だった。誰がどう見ても未成年に見えるが、ジミーは身分証で確認したと言う。ラリーはオフィスに戻ると、ジミーに、この女性をオフィスに来させた。名前を“ジェーン”と名乗ったのはジェーン・ドゥあがりか!?趣味で造っているのか密造酒を飲ますと火を噴く程になる女。そしてラリーに聞いたのだ、“店で働く女と寝るんでしょう?”流石に未成年とは躊躇するものの、女に迫られると…。ジミーがオフィスのドアに近づくと、既に済ませていた2人だった。

翌朝。食事をしながら話すラリーとジミーだが、何とラリーはこう言ったのだ“一晩で同棲した”。そしてまた、驚くべき事にハスラー誌について好きだと言って買いたいと言ってきた男がいたのだ。ラリーとしては、ハスラー誌は会報誌であり、売り物としては考えてはいなかった。

結局、ラリーたちはクラブ・ハスラーを畳むことになり、出版社として再出発を図った。そこで分析するのは700万部も売り上げるプレイボーイ誌だ。ラリーにとっては全くと言っていい程ツマラナイ雑誌であった。こうして立ち上がったハスラー出版社。社員は元はクラブの者ばかり、つまり素人…。大胆さもものすごく、さぁ商業誌としての発行だ!

翌日。ラリーが出版社へ意気揚々とやって来るが、他の皆は沈黙していた。それもその筈、売れたのは25%のみというからだ。→→→15%が返品…。あんなにラブラブだった偽名ジェーン=本名アルシアとも大げんかとなってしまう。ここで、とある電話があった。“ジャクリーン夫人のヌード写真”があるという話しだった。ジャクリーンと言えば、もちろん、ジョン・F・ケネディ大統領夫人だ。電話の男は数ヶ月をかけて写真を撮ったという。コレを者にしない手はない。ハスラー誌は“ジャクリーン元ケネディ夫人のヌード”を表紙にして売り出した!!!すると300万部の売上と、テレビも放送する程であった。

このラリー・フリントたちの騒動に対して聖職者などが反感を持ち始めた。チャールズ・キーティングや有名な牧師のジェリー・フォルウェルである。だがそのことについて、ラリー・フリントを始めハスラー誌の皆はまだ知る由は無かった。

名実ともに有名人&大金持ちになったラリー・フリントは両親を豪邸に招いた。しかし、彼の性格なのか、両親が同じへの下に居る中でも女性たち、特にアルシアと愛を育むラリーがいた。そしてまた、結婚という言葉をちらつかせるアルシアがいた。果たしてラリーの考えとは…!?酔いもあったのせいか、ラリーは結婚を承諾して、めでたくラリー・フリントとアルシア・リージャー・フリントは結婚式を挙げるのだった。

だが順風満帆の日々も長くは続かなかった。ラリーの出版社を二人の刑事が訪れて、猥褻罪および組織犯罪の容疑で逮捕されてしまったのだ。猥褻罪はまだしも組織犯罪とは何を意味するのだろうか?拘置所に入ると、妻アルシアが雇ったという見た目が如何にも頼りない若手弁護士アラン・アイザックマンがいて、そうそうに保釈の手続きをしたという。

保釈されたラリー・フリントは妻アルシアと共にアイザックマンの弁護士事務所で戦略を練った。アイザックマンは決してラリーの雑誌には肯定的な立場を示さなかったが、弁護士の信条として“表現の自由”を重んじている節があり、心からラリー・フリントを無罪にしようと考えていた。

1977年。オハイオ州シンシナティ郡裁判所で開かれた初公判。検察側は陪審員に、如何にラリー・フリントの雑誌が有害であるかを主張。一方、アイザックマンは他のポルノ雑誌を証拠として挙げようとするが裁判長に却下、苦しい立場に追い込まれてしまう。そして検察官はハスラー誌をラリーに読ませて、“表現の自由との兼ね合い”を問うのであった。これに一歩も引かないラリーは“検閲”という言葉を持ち出し、持論を展開した。

アイザックマンの最終弁論。陪審員達の前で身振り手振りを交えて熱弁を振るったアイザックマンだった。

そして、陪審員達の評決が出た。起立をしたラリー・フリントとアラン・アイザックマンに対し、有罪が言い渡された。そしてラリーは裁判でたまりに溜まった怒りの言葉を裁判長にぶつけると、保釈なしの懲役25年の刑が言い渡されるのであった…。一人裁判所を出た妻のアルシアの夫を擁護する強い言葉は虚しく響くだけであった。

頻繁に拘置所を訪れるアルシアの励ましがラリー・フリントの大きな支えとなっていたのは間違いないだろうが、彼にはどうも“もう一本の支え”がありそうであった。

判決から5ヶ月後のシンシナティ・センター。“自由な出版を守る会”が開かれており、そこに現れたのはなんとラリー・フリントであった。この“会”はラリーが資金面で支えているいわば彼自身の会だ。そこで司会者から語られたのはラリーの、上訴審での完全勝訴であった。ラリー・フリントは再び自由を手にしたのである。登壇しスピーチするラリーの言葉はわいせつなものが多々含まれているものの、彼の思いの丈にはわいせつさなどこれっぽっちもなく、これからも持論を曲げずに戦っていくことを強く語っていた。

事業に身を粉にして捧げていたラリー・フリントに部下のアルロから悪い知らせが舞い込んだ。それは、ジョージアの店で「ハスラー誌」の販売店が検挙されたというものだった。権力者の実力行使…これによって他の店も検挙を恐れて本を扱わなくなっているという。そこでラリーは自らジョージアに乗り込んでマスコミを巻き込んでの騒ぎを起こすことを考える。

ジョージア州のとある売店を大勢のマスコミと共に訪れたラリー・フリントは、“店を借り切る”と、客の求めに応じてハスラー誌を次から次へと売っていった。だが、居合わせた警官にまたもや逮捕されてしまうラリー、これはこうなることを見越していたのだろう。仮出所という形で所場に戻ったラリー。

直ぐに拘置所から出たラリー。世間ではジョン・F・ケネディ大統領の暗殺という暗い事件が起き後であり、ラリーはハスラー誌に、“暗殺犯逮捕”に100万ドルの賞金首をかけたのだ。仲間とのその会議の最中、ラリーに一本の電話が入った。それはカーター大統領の妹であるルース・カーター・ステイプルトンからだった。夕食を誘うルースに、よさげな予感などはしなかったラリーだったが、それが思わぬ形で覆ることになる。

ルース邸を訪れたラリー・フリントやアルシアは食卓を囲むウチに“名門”であるはずの大統領の妹が自分に近しい考えを持っていることに気付くのだった。

豪邸に戻ったラリーとアルシア。アルシアは、ラリーがルースと同じ考えを持ったことに激怒して大げんかをしてしまう。だがルースの導きにより洗礼を受けるラリー…今までだったらとても考えられたことではないハズだ。

洗礼式の後、確かに変わったラリー・フリントは“ハスラー誌を女性だけの写真の雑誌にしない”と皆の前で宣言した。言うなれば、芸術的な、または神秘的な裸像を盛り込むと言ったのだ。半ば宗教染みた雑誌になる事で売上に響くと部下からは反対意見も出るものの、ラリーは説得をするのであった。

“変わったハスラー誌”は裸体が宗教染みているが、その本当の意味を理解できるものは少ないだろうと、アルシアはラリーに口答えをしてしまう。

ラリー・フリントと弁護士アラン・アイザックマンの関係は既に長きに及んでいた。自分の弁護を全てアイザックマンに任せているラリー。アイザックマンはジョージア州の地方検事に面会をすると、“ラリーが信仰に目覚めた”と話をし、それがラリーに有利な司法取引になるであろう事を伝えた。だがしかし、信仰に目覚めたのと自由に出版をすることが持論である事は違うラリー、司法取引を断り裁判での決着を求めると啖呵を切った…。それには呆れる妻アルシアがいた…。

1978年ジョージア州グイネット郡裁判所。先の逮捕の件について審理が行われた。この日の彼の言葉は、持論がオブラートに幾分か包まれて聞き心地のよいものであった。しかし、マスコミに囲まれてアイザックマンと裁判所を出たラリーを何者かの凶弾が襲った!ラリーとアイザックマンが撃たれて負傷してしまうが、辛くも命は取り留めた2人だが、ラリー・フリントには不運と言わざる運命が待ち構えていた。アルシアに言われたのは下半身不随…。この時ルースがやって来るがこう口にするラリーがいた。“神はいない…。”

狙撃犯の行方もつかぬまま時は流れ、ラリー・フリントの会社は元の“猥褻出版社”に戻っていた。自由と安全を求めてハリウッドに移ったラリー夫妻。動けない上に傷の痛みが酷いラリーはアルシアに麻薬のように強い鎮痛剤を頻繁に求めた。アルシアも又、ラリーの見ていないところで薬物に等しい鎮痛剤に溺れていったのだ…。

1983年3月。ラリーの邸宅を主治医のボブが訪ねた。薬物に当に溺れていることを分かっているボブは一縷の望みをかけて、ラリーに手術を提案したのだ。

術後。気分がこれ程までに良いのは何時以来であろうか、アルシアの鎮痛剤の勧めを断ったラリー。だがアルシアはその鎮痛剤に溺れきっている。“足を洗おう”、そう優しく語りかけるラリー・フリントがいた…。

ものの見事に大きなビルに社屋を構えるフリント出版社。相変わらず車椅子なしでは動けないラリーだったが、弟に任せきりだった会社に社長として姿を現すと、経営方針が180度変わるような指示を出す。彼が社長として隆盛を極めていた時とは月日が経ちすぎていたのだが、そんなのはお構いなしだ。

ラリー・フリントはまたもや世間を驚かす特ダネを発表した。それはFBI捜査官達が麻薬を有力者に売っているところを撮したビデオテープを手にし、それをテレビ記者に渡して公表したことだ。つまりは、FBIは罪をでっち上げて男を逮捕したという大スキャンダル…。警察はビデオの入手元を明かすように裁判所に訴えたのだ。そしてアイザックマンからラリーに、“裁判所の召喚状が来た”と電話が入った。今のアイザックマンはペーペーの新米弁護士ではなく、高層ビルに事務所を構える一流の弁護士となっていた。しかしラリーとの関係は続いていた。

裁判所への出頭要請をどうにかしてやり過ごそうとするラリー・フリントはまるで逮捕されるが如く裁判所に連れてこられた。右手を挙げて宣誓するところを、左手を挙げて悪態をつく…。裁判長が尋ねる質問はただ一つ“ビデオの入手元”なのだが、それとは全く関係のない卑猥なビデオテープについて語り出すラリー・フリント。後ろで控えるアイザックマンはあきれ果てている。結果、真実を話すまでは法廷侮辱罪で毎日の罰金が科されてしまう。

そしてまた裁判所へ出頭したラリーは、部下の女たちに小額紙幣による罰金をばらまかせ、もうやりたい放題。州外への外出を禁じられるもそれも破ってしまう始末…。アイザックマンにも見捨てられたラリーは禁固刑を言い渡されてしまうのであった。

拘置所のラリーを見舞ったアルシアはエイズである事を明かし、その事によりフリント出版社の人間から差別を受けていることを告白する。それを聞いたラリーは、拘置所から社に電話をかけて“全員クビだ”と言い渡した。何とかそれは逃れられたのだが、今度はラリーを見捨てたアイザックマンの元を訪れたアルシアは助けて欲しいと懇願した。

この事により、アイザックマンは拘置所のラリー・フリントを訪ねた。実は、フリント出版社は聖職者として名高いフォルウェル牧師を中傷する記事を書いたのだ。そして誹謗中傷によりラリーを訴えてきたのだ。そこでアイザックマンは考えた。牧師が誹謗中傷を明らかにするために無断で雑誌のコピーをばらまいた事を著作権侵害として訴えようと言ったのだ。

1984年バージニア州地方裁判所。ラリー・フリントv.s.フォルウェル牧師の訴訟。いつも通り弁護士のアイザックマンが頭を抱える言葉を発するラリー・フリントだったが、予想外の判決が出た。それは牧師に対する誹謗中傷に関しては無罪、そして牧師が著作権侵害をし表現の自由を侵したことについてはラリー・フリントに対して20万ドルの支払い命令が出たのだ!これには世間が驚いた。

フリント出版社に妻アルシアと共に戻ったラリー・フリントは、従業員に対してエイズにより顔が青白くなったアルシアに握手をするように言葉をかけた。握手をした人物それぞれの思いはどうだったのであろうか…!?

エイズにより容態が日増しに悪くなるアルシア。歩くのもままならない彼女を車椅子に乗せてバスタブへと運んだラリーは、主治医に容態について電話をかけた。だがバスルームから水があふれ出てくるではないか!ラリーが急いだバスルームへと入ると、妻アルシアは力なく溺死していた…。

墓地に妻を埋葬したラリーは家に帰ると“忌まわしき”フォルウェル牧師の説教を耳にしてしまう。アイザックマンを呼び出したラリーは、上訴するように頼むが、アイザックマンは付き合いきれないと突き放す。この時、初めてラリーはアイザックマンのことを“友人だから頼む”と口にした…。

結末・ラスト

1987年首都ワシントン連邦最高裁判所。ラリー対フォルウェルは、世間的に見ればポルノ王と聖職者だ。果たしてこの裁判はどんな結果をもたらすのであろうか?出廷したラリーは今までの裁判とは違い、口を開くことはなかった。そしてラリーと共に成長したアイザックマンが表現の自由について説得力のある言葉で皆の心を響かせていった。

判決の日を自宅でアルシアの過去のビデオを観ながら待っていたラリー・フリントにアラン・アイザックマンから判決の電話が入った。ラリーの牧師に対する冒涜は、表現の自由の範囲内として罪に問われることはなかった…。

(当時)ラリー・フリントは車椅子でロサンゼルスにて暮らしているという。彼を撃った犯人は捕まっていない。

(当時)アラン・アイザックマンは今でも友人であるラリー・フリントの弁護士を務めている。

(当時)フォルウェル牧師は尊敬される宗教家として活躍している。

(当時)キーティングは不正融資スキャンダルでアメリカ国民に20億ドルの負担をかけたそうだ。

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レビュー・感想・解説・評価

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ラリー・フリント
toikunの評価:7/10★★★★★★★☆☆☆

「カッコーの巣の上で」、「アマデウス」と2度のアカデミー監督賞に輝いている名監督ミロス・フォアマンがコメディックに描く実話を基にした作品。フォアマンは本作でもアカデミー監督賞にノミネートを果たしている。

製作にはオリバー・ストーンの名があるが、彼が監督をやっても“彼らしい”と感じる事の出来る映画である。

キャストを。

・90年代、オリバー・ストーンの「ナチュラル・ボーン・キラーズ」でも一世を風靡したウディ・ハレルソンが主人公のラリー・フリントを演じる。ハレルソンと言えば、「オースティン・パワーズ:デラックス」でネタにされていたのが忘れられないが…。他にラジー賞絡みの「幸福の条件」、2010年代ではマジシャン役として「グランド・イリュージョン」「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」でも魅せてくれている。

・奥さん役のコートニー・ラブの熱演は見事だと感じた。「バスキア」「シド・アンド・ナンシー」など。

・toikunが大好きな俳優であるエドワード・ノートンが弁護士役としてこれまた主演。最期の最高裁での演説はまだまだキレがなかった印象。「真実の行方」、「アメリカン・ヒストリーX」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と3度のオスカーノミニーもそろそろ受賞して良い頃だろう。

・ウディ・ハレルソンの実の弟であるブレット・ハレルソンが弟役で共演。キャリアは少なく、現在toikunは本作しか彼の作品を観たことがない。

・本作の役柄は政治家だったのだろうか???ご存じ「ベイブ」のオスカーノミニー、ジェームズ・クロムウェルが奇妙としか言いようが無い役どころ。作品としては「L.A.コンフィデンシャル」「クィーン」「将軍の娘 エリザベス・キャンベル」ほか。

「チャーリーズ・エンジェル」「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」の“細い男”として好印象を残し、他に「アリス・イン・ワンダーランド」などの個性派クリスピン・グローヴァーが部下の一人として登場。

さて。

90年代以来2回目くらいの鑑賞だなぁ。それは置いておいて。

スッゴい、表現の自由を重くみて(?)その為に戦い続けた男であろう事は伝わるのだが、些かコミカル過ぎるか?でもそれをウディ・ハレルソンという実力者がやっているので、当人=本人もこんな感じできっと裁判に出ていたのであろう。それはオリバー・ストーンが…ゴホゴホ。

「真実の行方」の怪演以降の作品であるエドワード・ノートンに取っての、ラストの弁護士としての演説、もっと重厚にしても問題がなかったんじゃないかな。コートニー・ラブとの3人主演という形を考えるのであるならば。

本作は現代のインターネット用語一言で言うと、“炎上商法”でしょう。しっくりくる。

で、劇中の何度かの年代表記がコミカルなところは要らない。きっと真面目と不真面目を考えてどっちにしようかと試行錯誤したんだろうね。まぁこれは観る人によって印象違うんだろうけど、、、。

本作は文献に寄ればビックリするような人が登場しているらしいですよ。ご本人、ラリー・フリントとか。劇中では分かりませんでしたけどね(´・ω・`)

あぁ、しかし思いをはせればこの時代のウディ・ハレルソンは凄い光っていた!世が世なら大俳優になっていたよねぇ。懐かしさがこみ上げてきました。良作・良作。

2017/09/15

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『映画ファン』さんのレビュー・評価

投稿日時:20??/??/?? 15:59:46

4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆

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