映画「悪魔のような女」(1996)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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寄宿学校校長の夫は暴力的な学校理事長で公然の不倫を教師としている。だが余りの理不尽さに妻と教師は一緒に男を殺害するが周りに不思議なことが起こる。誰かに見られていたのか?脅されているような状況、そして死んだはずの男が…。
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ。
聖アンセルム男子校は私立の学校で問題児を受け入れる寄宿学校である。ミアは学校を相続し女校長となりミアの夫ガイは理事長の座に納まった。このガイと言う男は些か暴力的な夫であり心臓発作の持病を持つミアにとってこれ以上受け入れることは出来ない状態であった。またガイは学校の利益を求める余り、賃金の安い料理長を雇い、その料理は大変マズイものであり3食食べる学生や教職員などは不満を持っていた。
更に言うと、ガイはこの学校の教師ニコルと不倫をしていた。これは教職員一同皆知る事実であった。
ガイの性格を推し量るとニコルにも暴力振るっていたのであろう、ニコルは発作で倒れていたミアを助けなかったガイを見て彼を殺そうと決意してそれをミアに持ちかける…。
結構場所はニコルの家。彼女が隣人の注意をひく。家にはミアがいてガイを呼んだ。そして酒に仕込んだ毒で…ガイはしぶとかったが一昼夜風呂に沈めて殺したニコルとミアだった…。
死体は運び出して捨てなければいけない。2人はバレない様に大きなカゴに入れて運び出し車に積み込む。隣人には見られカゴを持つ協力までしてもらうがバレてはいない…!?2人は遺体を発見して貰う為にワザと学校のプールに沈めた。
それから打ちひしがれていたミアの性格も幾分か変わったようであり彼女は生徒や職員の為に新たな料理長を雇った。その事についてニコルは警告はするのであった。
そろそろプールから死体が浮かんでくるはず…だが死体は上がらなかった。プールの水を抜いてもガイの死体は無かったのだ…これは誰かが2人を脅しているのか…!?
30km離れた湖で水死体が上がった。その新聞報道からミアは保安官事務所の遺体安置場所に行く。元尼の彼女は夫を殺した、その罪悪感にプラスして心臓発作の病を持つ彼女の精神は強くなかった。安置所で見た死体は別人のものであったが彼女は思わず走って出て行ってしまった…。それを見ていた女私立探偵シャーリーがいた…。
街の小さなレストランでシャーリーはミアに近づいた。そして“行方不明の夫探し”を半ば強引に引き受ける。もちろん手がかりを得る為に学校にまで来るシャーリー。ニコルにとってはそれが嫌で嫌でたまらなかったが、ミアは夫探しを頼むことを止めなかった、それは学校の評判の為であり自分の“潔白”のため…。
“夫ガイが見つからないこと”に対してミアの心は日々蝕まれていき、ニコルに対して警察に全てを言うとまで告げてしまう。ニコルはと言うと、彼女がガイを殺したかった理由は彼の不正などもあったためと告げた。
ガイはニコルの他にも不倫していた女性がいて彼女が学校に“妊娠した”と乗り込んできた。ミア達は堕胎の為の金を与えるのであった。これで疑わしい人物は増し…。
更に悪いことにニコルの家からガイの死体の入るカゴを運び出すところが何者かに撮影されていて、ミアはその事が分かると更に身体が…。
色々と調べて回るシャーリーは“とある場所”でゴムチューブを見つける。この長さがあれば例え風呂に沈められていたとしてもチューブを使って…可能…。事件の真相など知らないシャーリーにそんな考えが浮かぶわけは無いが彼女は何者かに襲われ気絶させられてしまう…。
果たして何が起こっているのか?ガイは本当に死んでいるのであろうか?
夜の学校にミアがいた。彼女は風呂場から起き上がるガイの死体を見た…そして倒れる彼女。ガイは生きていた!そこに来たニコルはガイを見ても驚かなかった。
結末・ラスト
どうやら学校を手に入れる為にガイの方から一芝居考えたのであろう、“脅して心臓発作で殺そう”と。ニコルは持ちかけられていた…。
ミアは死んではいなかった。それに気付いたニコルは何故か死んだものとして片付けようとした。怒ったガイは2人を殺そうとする!外に出る彼女たち。そして結果、ガイは“再び”逝くのであった…。
状況を見ていたシャーリーがいた。彼女はガイの異常性から“正当防衛”として、事件を終わらせようと提案する。そして自分を最期は助けたとは言え、裏切っていたニコルに対して“Good-bye”を言うミアがいた…。
レビュー・感想・解説・評価
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ボワロー=ナルスジャックの原作を元にした1955年のフランス映画「悪魔のような女」のリメーク作品である今作。メガホンを取るのはジェレマイア・S・チェチック。T's Theaterではこちらの「アベンジャーズ」(監督作品)のレビューをしている。
90年代を代表する悪女(toikunの中でデミ・ムーアとの2大巨頭)のシャロン・ストーンが不倫する教師を演じている。また今作で約20年前にtoikunを魅了して「王妃マルゴ」も素晴らしかったフランスの名女優、イザベル・アジャーニが校長先生を演じている。驚く時に目を大きく開けて“バレるだろ!”ってなカワイイ表情を魅せてくれる。今作では彼女のフルヌードシーンが見られるが、苦手な方はご注意を!
そして今作の前年の快作「ユージュアル・サスペクツ」で“騙されて”、今作ではイザベルを騙したけど可哀想な最期となったチャズ・パルミンテリさん、風上にも置けない男を演じています。「ミザリー」のアカデミー賞女優、toikunの大好きなキャシー・ベイツが私立探偵を演じミステリー・スリラーを盛り上げる。
付随情報として「M:i:III」の監督・脚本を担当して有名な主に脚本家のJ・J・エイブラムスが俳優として出演している。学校の撮影役さんの1人だ。エイブラムスが脚本を担当した「心の旅」でもジェフリー・エイブラムスとしてチョイ役出演していた。
「王妃マルゴ」でもそうだったが約20年ぶりの鑑賞、初レビューとなったが素晴らしいミステリー・スリラー。実は現在の所リメイク元のフランス版「悪魔のような女」は未見であるtoikun。そんなtoikunがまともにレビュって良いものかと思うのだが、ともかく素晴らしい。
ホラーかとも思えるパルミンテリが演じる男が白コンタクトを付けて起き上がるシーンは評価が分かれる所だと思うが、彼を生かしておいた設定、裏の裏をかいたかのような演出ってのは非の打ち所が無く、見る者を驚かせてくれる。
先にも挙げたがパルミンテリは「ユージュアル・サスペクツ」に出演してケヴィン・スペイシーに騙されている。映画って当たり前だが役を演じるのは俳優。俳優ってのは新人でも無い限りは出演作があるわけで、ファンはそれを知っている可能性がある。もし「ユージュアル・サスペクツ」を見ているファンが今作を見たのなら、きっとビックリビックリのハズ。こう言うのが何というかチェーン=鎖的なものであり繋がって繋がって重なって、そうなった時に映画ファンを更にアッとされる。映画を見れば見る程アッと思うってこと。
ストーリー欄の最期に書こうと思って止めたのだが、ニコルはミアの事を可哀想になったんだよね、toikunの解釈では。それを持ってすると“ニコル=シャロン・ストーン=悪魔のような女”と呼ぶには過ぎた言葉。ならばイザベルが“悪魔”か?と問われれば、そんな描写は全く無かったとtoikunは思っているので否定する。な・ら・ば、キャシー・ベイツさん!?「ミザリー」の女だから!?ってちょっとジョーク的だが近しいものを感じるんだよなぁ。だとしたら、金をせびりに来た妊娠させられた女性も含めて複数形で“悪魔のような女”では!?って考えたら…面白いなぁ。リメーク元を見れば解決するのか?機会があったら見てみたい。
…うむ、ニコール・キッドマンの「冷たい月を抱く女」と「誘う女」、そして今作「悪魔のような女」、90年代の青春をやっとレビューし切れて満足のtoikunであった。
今作の原題は“diabolique”、“diabetes”(糖尿病)じゃあないですよ!toikunは…ゴホゴホ!
2015/10/25
2015/11/27
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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