映画「サン・ルイ・レイの橋」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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南米ペルー。サン・ルイ・レイの橋の崩落を見た修道士が巻き込まれて死んだ5人の人々の過去を調べて本にした。しかしキリスト教の否定的観点から裁判にかけられて…。
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ストーリー・ネタバレ
スペインの植民地時代の中世ペルー。
旅をしていたジュンパニーという男修道士が渡ろうとした橋、サン・ルイ・レイの橋が彼の横断直前に崩落した。この事故により5人の人々が死んだ。ジュンパニーは6年の歳月をかけてリマの街を巡り死んだ人々の調べそれを本にした。だがしかしペルーのキリスト教教会大司教はジュンパニーを異端として、ペルー副王の名の下に裁こうとした…。
橋の崩落に巻き込まれたのは下級貴族モンテマヨール侯爵夫人のドナ・マリア、彼女に仕えた修道女ペピータ。劇団を率いるアンクル・ピオと彼の劇団員だったカミーラの赤子。そして双子の一人エステバン…。
ドナ・マリアはその不可思議な言動から副王を含む貴族達もとより平民達にも馬鹿にされていた。ドナ・マリアの娘ドナ・クララはスペインの貴族に嫁ぐほどの女であり、その様な家庭。ドナ・マリアは娘と仲が悪かった。いや、こう言っては語弊がある。娘ドナ・クララが冷たかったのだ。ドナ・マリアは何度も手紙を書いた。しかし返事はなかった。そのせいもあり彼女もかわっていったのであろう。そんな彼女は街の劇団に通うことになる。後に珍しく娘から手紙がありスペインに訪ねることにしたドナ・マリア、そしてペピータ。船に乗る為にサン・ルイ・レイの橋を…。
街の劇団を率いるアンクル・ピオ。彼の劇団にはカミーラ・ヴィレガスという看板女優がいた。彼女目当てに人々は集い、劇団の公演は盛況であった。副王見初められ関係を持つほどになった。それによってカミーラは天狗になったのかも知れない。副王の子を身籠もったカミーラはやがてアンクル・ピオから離れて子供を出産、侍女とともに人里離れたところで子供を育てた。アンクル・ピオからしたらカミーラは子供同然、彼女の元を訪れる。だが彼女の顔は天然痘の影響で見る影もなかった。その事を恥じたカミーラはアンクル・ピオを追い出そうとする。アンクル・ピオはカミーラの赤子を預かり街で育てると言った。カミーラはそれを受け容れて、アンクル・ピオは赤子を背負い街に戻る為にサン・ルイ・レイの橋を…。
この街にある大きな女子修道院。院長はマドレ・マリア・デル・ピアール。ここにマニュエルとエステバンという双子の男がいた。ここに居て良いのは女だけ。院長の特段の計らいによって今まで修道院に居ることが出来たものの去らねばならぬ時が来た。口のきけぬ2人の為を思い院長は大司教の下で働かせようと考えた。だがそれも上手く行かず街に出されたマニュエルとエステバン。やがてアンクル・ピオの劇団で働くことになるが、マニュエルがカミーラの怒りに触れてそれも長くは続かなかった。船長のアルヴァラードの元に働くことになったもののケガをしたマニュエルは死んでしまった。残されたのはエステバン。世間への憎悪から働くこともなく物乞いのような事をして過ごしていたが院長にまた会うことが出来、施しを受ける。エステバンのみを案じた院長は船長アルヴァラードに声をかけ、彼がエステバンの家に向かった。その時アルヴァラードは首をくくろうとしていたエステバン見つけ命を救った。航海の為に自分の所で働けというアルヴァラードに対してエステバンはそれを受け容れる。そしてアルヴァラードと共にサン・ルイ・レイの橋に差し掛かるエステバン。アルヴァラードは船員を率いる為に橋を渡らなかった…。
この様な5人が粗末な縄橋を渡っている時に橋は崩壊した…。
結末・ラスト
ジュンパニーの本を見て、そして話しを聞いた大司教は彼を異端と見なした。証言人として5人全ての人に会ったことのあるカミーラがやってきた。だが彼女に会ったことのある副王でさえも、彼女の醜い外見から彼女であると認めなかった。
そして、ジュンパニーは火あぶりの刑になった…。
“エステバンとペピータを思うのは修道院長である私だけ。アンクル・ピオと赤子を思うのはカミーラ。そしてドナ・マリアを思うのは彼女の娘。やがて彼らが死ねばそれもそうではなくなる。それも良い、愛が続けば…”院長の思いと共にサン・ルイ・レイの橋の物語は幕を閉じるのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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Thornton Wilder(ソーントン・ワイルダー)の同名小説を元にしたキリスト教という宗教が色濃く表れるドラマ。
メガホンを取るのは後の「マン・オン・ザ・トレイン」や「スキャンダルの天才」等のメアリー・マクガキアン。
出演はとても豪華な俳優たち。アカデミー賞にノミネートした、受賞した人物から挙げる。
・「アマデウス」のアカデミー主演男優賞俳優F・マーレイ・エイブラハム。
・「ミザリー」のオスカー主演賞俳優でありtoikunの大好きなキャシー・ベイツ。キャシーは他に「パーフェクト・カップル」と「アバウト・シュミット」でもオスカーにノミネートする。
・「ゴッドファーザー PARTII」と「レイジング・ブル」のアカデミー賞俳優ロバート・デ・ニーロ。デ・ニーロは他に「タクシードライバー」、「ディア・ハンター」、「レナードの朝」、「ケープ・フィアー」、「世界にひとつのプレイブック」でアカデミー賞にノミネートしている。
・「バグジー」のオスカーノミニー、ハーヴェイ・カイテル。「ピアノ・レッスン」では素晴らしかった。「タクシードライバー」でデ・ニーロと共演しているし、「アサシン 暗・殺・者」(「ニキータ」のリメーク)でバーンと共演している。
・今作の主人公とも言える修道士の役どころに「ユージュアル・サスペクツ」のガブリエル・バーン。2015年に観た「自由な女神たち」や「アサシン 暗・殺・者」でも良かった。2016年はバーンが職業は元俳優だがそれは“付属品”で父親として悩む「母の残像」が公開。
・チャールズ・チャップリンの娘…と言ってしまっては可哀想なほどのキャリアを持つジェラルディン・チャップリンが修道院長を演じている。なお彼女の娘ウーナ・チャップリンの姿を「007/慰めの報酬」で見ることが出来る。。
toikunが常々苦手だと言っているコスプレもの。実は今作を見る際には前情報は入れなかった、キャスト以外は。そのキャストが大層素晴らしかったので見たくなった今作。特に見たことを失敗と思わないし、俳優たちは素晴らしく演じている。だが点数も含めて辛口なモノとなった。
その理由としては宗教が苦手なtoikunにとっては宗教色が強すぎた。無神論者じゃあないが苦手意識を持つtoikunに取っては“難敵”。それに前述のコスプレもの。宗教もコスプレも受け容れられる作品があるだけにショボン…だった。
それと中世ペルーに英語はないだろう!?って思った。スペインの植民地なんだからスペイン語文化圏だろうしさぁ。それでいて劇団のプレートなんかは英語じゃあないんだからねぇ、ハリウッド系大作じゃあないんだから。もしこの点に関して、“英語でOKだよ!”って言う方がいらっしゃったらお知らせ下さい。
登場人物のそれぞれへの思いって言うのも咀嚼しなければ分かりづらいので、単純バカのtoikunには難しかった。思いを巡らす…それも良いんだけどねぇ…。
それでも俳優たちは万人に評価される演技で魅せてくれるので楽しめる。toikunの点数なんて気にせず楽しめるであろう。
2015/11/18
2016/03/20
2016/10/21
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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