映画「コンフェッション」(2002)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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かつてテレビ番組の人気司会者だった男がCIAの為に働いていたことを告白。男は芽が出ないウチから声をかけられ仕事の合間に工作活動を行う。人気司会者になっても仕事が続きその裏稼業が精神的・肉体的に男を苦しめることになる。
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説明:
ストーリー・ネタバレ
1981年。アメリカに住む“絶望した男”が過去を振り返るために自伝を書き始めた。
フィラデルフィア出身の男の名はチャック・バリス。若い頃からテレビの将来性に目を付けていた。彼はテレビ業界の大手企業に入社し番組を作り始めた。だが中々上層部の納得できるものにはならなかった。ただ、自分を束縛しない彼女ペニーが居たので何とかやってこられた。
そんなバリスに声をかけてきた男がいた。男の名はジム。何と彼は今までバリスを監視してきてCIAにスカウトしようと現れたのだ。最初は戸惑うバリスであったが訓練を受け、“CIAのための人殺し”になっていく。だがそれと呼応するかのように続けていたテレビ番組の製作が認められて有名になっていった。
バリスの手がけた番組は“低俗”であった。だがそれはそれでウケていたのだ。ジムの仕事をこなすためにジムからのアドバイスも有り番組の取材名目でヨーロッパに行くことも少なくなかった。そこで知り合ったパトリシアという女性がいた。彼女は“西側の運動家”。ペニーが居ないことを良いことに彼女と寝たりもした。
番組製作兼司会で成功し大きな家まで手に入れたバリス。彼女であるペニーと一緒に住んだ。だが決して彼女と結婚することはなかった。だが低俗さのせいなのか、数ある番組が低視聴率で中止に追い込まれてきた。バリスは人殺しは辞めたいと考えていたが、何故かその“仕事”を止められなく、ジムの仕事を引き受けていた。ただ1回ヘマをして捕まり、冷戦下でのソ連側スパイと人質交換でアメリカに戻ってくるという経験もした。
ある時をさかいにアメリカ側のスパイが段々と消されていった。内通者がいると考えたジムはバリスの家に来てその事を話す。バリスは人殺しの仕事を辞めたいとジムに言ったが、ジムは何者かの攻撃で息絶えた。
結末・ラスト
時は進んだ。絶望した男がペニーの再訪を期に彼女と結婚しようと考えたのだ。ペニーには浮気はバレたのに彼女は見捨てなかった。外に出たバリスはパトリシアと会った。何と彼女が内通者でバリスを毒殺しようとしたのだ。だがバリスはそれに気付いていてパトリシアを逆に毒殺するのであった。
年老いたチャック・バリスという男は考えた。自分の人生は有意義だったのか。それはテレビを観てくれた視聴者が判断するものではない。チャック・バリス自身の判断に委ねられるのであった。
レビュー・感想・解説・評価
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チャック・バリス(=Chuck Barris)の自伝などを元に彼の人生を描いたドラマ。
『ER緊急救命室』で名を上げたジョージ・クルーニーの初監督作品。パパさんと一緒に“ワザと”逮捕されているクルーニーに“相応しい色”の作品である。彼は監督・脚本・出演した「グッドナイト&グッドラック」アカデミー監督賞・脚本賞にノミネート、製作・監督・脚本・出演した「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」アカデミー脚色賞にノミネートしている。そして製作した「アルゴ」でアカデミー作品賞を獲得した。toikunは当時「アルゴ」のCMを観て、“ジョージ・クルーニーの匂いがする…”と思ったが公開されて製作のクレジットを観たら当たっていて嬉しくなりましたワ。
製作総指揮のクレジットにはクルーニーが主演を務めてオールスターキャストであった「オーシャンズ11」の監督スティーヴン・ソダーバーグの名がある。
・主人公のバリスを演じるのはサム・ロックウェル。故マイケル・クラーク・ダンカンの演技がとても光った囚人の話「グリーンマイル」では目立つ囚人だった。他に「チャーリーズ・エンジェル」。
・バリスの彼女ペニーにはその「チャーリーズ・エンジェル」、そして続編「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」のドリュー・バリモア。「E・T」の彼女は解き放ってあげましょう。他に「バットマン・フォーエヴァー」、ウディ・アレン監督作品「世界中がアイ・ラヴ・ユー」など。
・監督クルーニーがバリスを“その世界”に引き込んだCIA職員ジムを演じている。アカデミー賞の演技賞部門では「シリアナ」で助演男優賞を受賞。以降、「フィクサー」、「マイレージ、マイライフ」、「ファミリー・ツリー」で主演男優賞にノミネートしている。
・裏切っちゃう…というか元から敵方の人物なのかな…なパトリシアに扮するのは「オーシャンズ11」でクルーニーの元妻の役であったジュリア・ロバーツ。「エリン・ブロコビッチ」のオスカーウィナーであり他に「マグノリアの花たち」、「プリティ・ウーマン」、「8月の家族たち」でアカデミー賞にノミネートしている。彼女が相応しかったかはアレだが「マイケル・コリンズ」をオススメする。
・ベテランのルトガー・ハウアーが工作員の一人として出演。オールスターな「シン・シティ」など。
・「クレイジー・ハート」のオスカーノミニーのマギー・ギレンホールがテレビ局の職員でバリスの彼女になる女性を演じている。オリバー・ストーン監督作品「ワールド・トレード・センター」など。なおマギーは「ナイトクローラー」、そして6月公開の「サウスポー」等に主演しているジェイク・ギレンホールのお姉さんだ。
・セリフもなく映るのは一瞬だが「オーシャンズ11」、「オーシャンズ12」、「オーシャンズ13」でクルーニーと共演するブラッド・ピット(「セブン、「デビル」」(1997))とマット・デイモン(「ボーン・アイデンティティー」、「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」)がカメオ出演している。
自伝としては類い希なる人生でとっても興味しろいと思う。だが映画化されたこの作品を観てみると余り伝わらなかった。クルーニークルーニーの初監督というせいなのかどうなのか。興味しろい作品を作るソダーバーグが居たから別にクルーニーのせいではないであろう。果たして自伝はどこまでが真実なのであろうか?
キャストは本当に豪華でよかった。久しぶりのルトガー・ハウアーを見ることが出来て嬉しかった。クルーニー、ソダーバーグ監督、ブラピ、デイモンは本当に仲が良いんだろうな☆
クルーニーの役どころのチャック・バリスに関する分析ってのはどれも的外れで面白かった。
以下、DVDに付属の特典映像から。
・試写では信じる人と嘘と言い切る人の半々に分かれた。
・批判されると知りながら自伝を書いたことに興味を持ったのが映画化した理由の一つと語るクルーニー。
・才能はないと思っていて監督はしたくなかったと語るクルーニー。
・ブライアン・シンガー(「ユージュアル・サスペクツ」、「ワルキューレ」)が監督をしていたが途中で降りた。途中で製作費を増額することは出来ず後が務まるのはジョージ・クルーニーにかいなかった。
・映画化を知ったドリュー・バリモアは関係者に“ペニーの役をやりたい”と連絡しまくった。
・ジュリア・ロバーツはノーギャラ出演。
・劇中様々な場面で“切り替わり”があるが、これはCGではなく役者が静かに走り回って撮ったもの。
・クルーニーは絵コンテだけで4ヶ月を費やした
なお、チャック・バリス自身が劇中で顔を見せている。良い顔ですね!
2013/09/06
2016/04/06
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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