映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」あらすじ,ネタバレ,レビュー
あらすじ
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現代のヴァンパイアが記者の前で自分の生い立ちを語る。200年前に絶望した男は吸血鬼に血を分け与えられヴァンパイアになった。老いる事、そして通常では死ぬ事のない彼らは仲間を求めて母を失った少女をヴァンパイアにした…。
今思えばすごいキャストです!
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ストーリー・ネタバレ
現代のアメリカ。
記者のダニエル・マロイは、その記者の勘から一人の男を追っていた。そしてついにサンフランシスコの部屋の一角でインタビューにこぎ着けた。ヴァンパイアだという彼の名前はルイ。彼が今まで見てきた200年あまりのストーリーが幕を開ける…。
1791年。ニューオリンズ近郊の大規模農園を営んでいたルイ。当時24歳。若くして妻を亡くして自暴自棄になっていたルイは場末のバーで死を考えていた。それを見ていたのがヴァンパイアのレスタトという男だった。ルイの態度でヴァンパイアのパートナーに最適だと考えたレスタト。バーでの帰り道でルイを襲い、またその後の関わり合いでルイはヴァンパイアとなったのである。レスタトの血を与えられ…。
好き好んで人間の血を奪い殺すレスタトであるがルイはなるべく動物の血を吸って生きたい。二人してルイの立派な屋敷に滞在していたが、周りの奴隷たちが“人が死ぬのがおかしい”と騒ぎ立てたために屋敷に火を放って消え入るように居なくなったルイ、レスタト共に…。
ニューオリンズの街へやって来たルイとレスタト。ペストが流行っているというこの街でルイはペストで死んだ女に抱きついていた娘クローディアを宿に連れ帰ってきた。その後、自分の寂しさを紛らわせるようにクローディアをヴァンパイアにしたレスタトとルイであった。
幾分か年を経るがヴァンパイアは年を取らないので幼い少女のままのクローディアが居た。人間の血を求めるレスタトとクローディア、人間を襲いたくないルイ。彼らの数十年の歳月は彼らに愛と憎しみをもたらした。クローディアはレスタトを嫌いになりルイを父親のように愛した。そしてクローディアは気に入らないレスタトを殺すために、アヘンで死んだ男の子を用意した。クローディアはレスタトを騙して男の子たちの血を吸わせたのだ。死んだ人間の血は吸ってはいけないのがレスタトに教えられ分かっていたからだ。
異形のレスタトを沼に放り込んだルイとクローディア。ヨーロッパへと向かうことを考えた二人。時が経つのを待っているとなんとレスタトが現れた。彼はワニなど沼の動物を食べて復活したのだった。だが今度はルイがレスタトに火を放った。そして二人はヨーロッパへ向かった。学ぶべき仲間を求めるために。レスタトもまたヨーロッパよりアメリカへやって来たヴァンパイアだったのだから…。
1870年のフランス、パリ。母を求めるようになったクローディアと娘を病気で失った女性マドレーヌの思惑があった。正体を話したクローディアにマドレーヌはヴァンパイアになりたいと願った。だがクローディアの血を与える事ではマドレーヌはヴァンパイアになれなかった。クローディアは自分の思いを話しまたマドレーヌの思いも聞き、ルイは自分の血を与えてマドレーヌはヴァンパイアになった。
道化師の様なヴァンパイアのサンティアゴと彼を含む大勢のヴァンパイアを従えるアーマンドに出会ったルイ達。彼らは役者がヴァンパイアを演じるという劇場をやっていたのだ。役者はもちろんヴァンパイア。最初は歓迎されるものの彼ら達の能力で心を読まれて“仲間を殺すのは大罪だ!”とサンティアゴが襲ってきた。ルイは棺に入れられて出られないようにされ、またクローディアとマドレーヌは、太陽に焼かれて死んだのであった。太陽はヴァンパイアの大敵。2人の死した姿は母親が幼い娘を守るような…。
結末・ラスト
サンティアゴ等の行いを静止できなかったアーマンドがせめてルイを自由にしようとルイが閉じ込められる棺を開いた。そしてクローディアとマドレーヌの死を知ったルイはサンティアゴ達に復讐を誓った。パリのアーマンド以外の全てのヴァンパイアがルイによって殺されたのだった。その後。朝日が昇ろうとする通りに出たルイを救ったアーマンド。彼はパーティを組もうと言ってきたがそれを拒否して繁栄を極めんとするアメリカへやってきたルイであった。
アメリカで嗅いだ死臭からレスタトの元へとやってきたルイ。廃墟の椅子に座るレスタトには生気がまるでなかった。レスタトは自分を殺すなとまで言ってルイを恐れる。かつてのレスタトの雰囲気を感じる事は出来ない。小一時間の話しでレスタトをその場に放置したルイであった。
インタビューが終わった部屋。自分をヴァンパイアにしてくれと頼むダニエル・マロイがいた。だがヴァンパイアとしての苦しみを知っているルイは、ダニエルの前から消えるのであった。
ルイとの最後のやり取りでヴァンパイアを恐れるように部屋を出たダニエル。だが恐れと“凄いネタになる”という嬉しさが同居し意気揚々と車を駆るダニエル。しかし車にはレスタトが乗っていた。ダニエルから血を抜き取り“選択”を迫るレスタト。夜道をダニエルのオープンカーで飛ばすレスタトがいた…。
レビュー・感想・解説・評価
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すんません、詳しいキャスト紹介は後にしてちょっと前のレビューから。分かりにくい点にチョット補足してます。
今考えれば超オールスターキャストである今作、ニール・ジョーダンが監督を務める。キャストで特筆するとすれば、ジョーダンとコンビが多い、スティーヴン・レイ。そしてリヴァー・フェニックスの死によってこの作品がまわってきたクリスチャン・スレーターがいる。このためこの映画はリヴァー・フェニックスに捧げられている。また後の「スパイダーマン」シリーズで活躍する事になるキルステン・ダンストも見られる。そして「M:I-2」でクルーズと共演する事になるタンディー・ニュートンがちょい絡みがある。
作品として弱いのはヴァンパイアを統べるバンデラスのリーダー性が全く感じられなかった事である。これはレイ演じるサンティアゴを個性的に描き出したための功罪なのかなって思って見るが、う~ん?
ラストの車を笑顔で駆るシーンはコメディタッチ(?)でよかった。
さて、この作品続編が出る出ないでかなりの噂が飛び交ったのである。ブラッド・ピットがトム・クルーズを嫌っていたから続編は無いとか、まぁいろいろと。でもとりあえず、別キャストで2002年に「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」が正式続編として公開された。
この作品、ファミリーブックでレンタル落ちのビデオを買ったのですよ。実家にあります…。
2009/12/05
Anne Rice(アン・ライス)の小説“Interview With the Vampire(夜明けのヴァンパイア)”を映画化した本作。
アイルランド人というアイデンティティーを描いた「マイケル・コリンズ」でtoikunの心を掴んだニール・ジョーダン監督作品。2001年だったかな?千葉市中央区の電気店でDVDプレーヤーを買った後に「マイケル・コリンズ」のDVDを購入した。今発売される作品にはないんじゃないかな?両面DVD…裏っ返ししなきゃいけない…。因みに同作は“アクションスター”リーアム・ニーソン、故アラン・リックマン、ジュリア・ロバーツが出演していて“敷居は低い”映画なので手に取ってみて下さい。彼の他の監督作品にtoikunが凄く納得できない復讐劇ジョディー・フォスター主演の「ブレイブ ワン」というのがある。toikunは同作を挙げると必ず「完全なる報復」というスケールのデカイ復讐劇を挙げるが…。
前回よりもチョット真面目にキャスト紹介。
・ゴーイングマイウェイなヴァンパイア・レスタトに扮するはスーパースターのトム・クルーズ。2015年には「ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」で魅せてくれました。
・ヴァンパイアにされるルイにブラッド・ピット。ブラピにとっての転換点だと言うが…。本作は“ルイが主役”の物語だ。ハリソン・フォード共演のスリラー映画「デビル」ではアイルランド出身の青年を演じている。悲しい悲しい物語。「セブン」の結末にアナタは?
・ヨーロッパで劇団を持っているヴァンパイアにアントニオ・バンデラス。本作の前年1993年製作の「フィラデルフィア」、主演のトム・ハンクスがアカデミー主演男優賞を受賞したがバンデラスは彼のパートナーの役。
・インタビュアーに扮するはクリスチャン・スレーター。ハゲかかっていたように思うが近年は…?「カフス!」など。
・道化師のようなヴァンパイアを演じるスティーヴン・レイは北アイルランド出身。「クライング・ゲーム」、「マイケル・コリンズ」などでもニール・ジョーダン監督と組んでいる。
・子供のヴァンパイアを演じたのはキルスティン・ダンスト。「スパイダーマン」、「スパイダーマン2」、「スパイダーマン3」で主人公の彼女を演じる事になる。1990年のブルース・ウィリス、トム・ハンクス共演(!)の「虚栄のかがり火」、1997年のダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ共演の「ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ」など。
・領主ルイに仕えた女性にタンディ・ニュートン。重複となるが「M:I-2」のヒロインとしてトム・クルーズと共演する事になる。タンディが出演しアカデミー作品賞を受賞した2004年の「クラッシュ」は出演した皆がパートの一部だった。
さて。
ラジー賞でワーストスクリーンカップルを受賞しちゃうなど…な面もあるけど物語、おもしろいよねぇ。アン・ルイスの原作とは比較するとどうなんでしょ?後で見てみよう。彼女は完成後にクルーズの演技が良かったと語っているがtoikunは“可”。役柄なのか90年代という事で“ギラギラ感”は失われておらず、彼にソレを追い求める人には良い作品。
前回と同じようにアントニオ・バンデラスが中途半端な感じがした。劇団のリーダーなら皆を従えるカリスマ性もあっていいと思うけど?他のヴァンパイアが暴走しちゃったというのは何を意味するのか?スティーヴン・レイ含めてヘラヘラなヴァンパイアの“大義”が“仲間不殺”なんてねぇ。ツマラナイ生活を大義の名を借りて変えたかったのかな?
「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」はレンタル屋さんにあるかな?今回面白かったので凄く観たくなりました!…レスタト、いつドライビングテクニックを…(苦笑)
2016/04/16
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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