映画「グローリー/明日への行進」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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1965年アメリカ。非暴力を貫きノーベル平和賞を受賞した男は仲間と共に選挙権を得るために50マイル(約80キロ)の道のりの行進を計画する。様々な妨害に遭いながらもその日が訪れ、黒人のみならず運動に賛同した白人達も歩みを進める…。
胸が痛くなり涙を流したtoikun。それは2015年のアカデミー賞を見たからかも知れないが…。本当に歴史に忠実かと言ったらWikiPediaにあるが問題はある様だが、toikunの考えとしては“歴史なんて本当にその場にいた人しか分からない”ってのもある。人の映画感なんて様々であって…何て“警告”をしてみるが、toikunには凄く感動して良作品。是非、その目でご覧アレ!
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説明:
ストーリー・ネタバレ
(注:このストーリーは映画を見てのtoikunの記述であり、“真実”とは異なっている可能性があります。WikiPediaの情報が正確なものとは言えないのですがコチラのWikiPediaを参照するなり文献等を参照するなりして、ご自分で真実を掴んで下さい。)
1965年アメリカ。
これまでの活動により1964年にノーベル平和賞を受賞していたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア。受賞後もマーティンは活動を下火にさせることなく黒人の地位向上のために動いていた。
目下のマーティンの課題は黒人が選挙権を得ると言うこと。憲法ではその規定があるのだが、“名簿に登録する”と言うことには非常に大きな困難があり黒人達は白人の様な選挙権は無いと言って等しかった。困難というのは登録に訪れた事務所で意地悪をされる、登録をして無事選挙権を得ても殺される…など。南部アラバマ州に住む女性アニー・リー・クーパーもその困難に立ち向かう一人であった。マーティンは黒人差別の酷いアメリカの南部にて活動しようと考えていたのだ。仲間と共に活動のために足を踏み入れることになった…。
アラバマ州の州知事ジョージ・ウォレスは人種差別主義者であった。南部という黒人差別が酷い土地で有権者の支持を得るためにそうなったのかも知れないが、ウォレスは厳しかった。
その厳しいウォレスに対してアラバマ州に住む黒人、そして運動に賛同する少数の白人達は“バスで好きな席に座る”、“レストランで好きな席に座る”など活動を行っていた。彼らはマーティン達に対しての“姿勢”というのは完璧に歓迎とはいかなかった。マーティンの考えはあくまで“非暴力”、そしてセルマの地から州都モンゴメリーへ“行進”しようと打ち明けたのだ。警官、そして州兵の暴力的な妨害は目に見えていた。賛成するセルマの人々は反対派を説得しようとしたりした。
この様な状況下、アメリカ合衆国第36代大統領リンドン・ジョンソンはホワイトハウスにマーティンを呼び寄せて行進を止めるように言った。ジョンソンは一見黒人の地位向上の為の“取引”をちらつかせるも、マーティンはジョンソンの今までの発言に失望があったのだろう、応じなかった。
とある時、マーティンがいないこの時に、人々はモンゴメリーへの行進を始めた。順調か…というワケにはいかなかった。エドモンド・ペタス橋を渡ったところにウォレス知事が警官や兵士達を待機させており、一歩も引かない“行進する人々”を襲った…。棍棒片手の警官達に打ちのめされ逃げ惑う人々…。全米中に中継されたこの“模様”、マーティンも泣いた…。そして大統領も何かを感じた…。
セルマからモンゴメリーへの行進、この試みはまだ終わってはいない。
マーティンの“語り”を聞いた白人聖職者もこのセルマの地に足を踏み入れた。その聖職者達の行動もあるが“コレではいけない!”と思った白人達も集まり、前回の行進よりも多くの人が集まり、マーティンを先頭に行進が行われた。エドモンド・ペタス橋を越えた所で待ち受ける警官・州兵。だが今回は警官達は道を開けた…。何をか思ったマーティンは歩みを止め、道を引き返す。それに伴い参加者達も引き返した…。
後の集まりで仲間や住人達から批判されるマーティン。“罠”だったのか…分からない…。参加した白人の牧師が殺されたニュースを聞いたマーティンは嘆き悲しんだ…。そしてマーティンは大統領と電話で話し“選挙権を!”と訴えた。
やがてモンゴメリーへの行進を“邪魔すること無く”求める黒人達と行進を止めさせようとする州権力者たちの裁判が開かれた。判事のフランク・ミニス・ジョンソンは“モンゴメリーへの5日間の行進”を認めた。画期的な判断をマーティン達は喜んだ。
州知事ウォレスは大統領と面会した。国として行進を止める様に言うウォレス。だが大統領はウォレスに対して“選挙をさせてはどうか”と諭した。やがて大統領は議会で黒人の公正な選挙権確立のための法案提出を宣言、それは全米中に報じられた…。
裁判で認められたモンゴメリーへの行進。ウォレスは部下をマーティンの元に寄越した。“邪魔する者がいるかも知れない。せめて貴方は先頭に立つな…”首を縦には振らないマーティンだった。
結末・ラスト
明日への行進!
セルマからモンゴメリー、道のりにして50マイル(約80キロ)。集まった人の中にはテントを片手に持つものもいた。道中、食料も配られた。人々は手を繋ぎ行進し、星条旗も彼らの手に握られていた…。
モンゴメリー市庁舎前。演説をするマーティン。有名な“I Have a Dream”、勝るとも劣らない演説に人々は感動するのであった…。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが凶弾に倒れたのは、この行進の3年後…。
レビュー・感想・解説・評価
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あぁ、涙、涙。
女性監督エイヴァ・デュヴァーネイにとって長編映画として日本初公開となった事実を元にした作品。“事実を元にした”といってもこの様な批判もある。コチラのWikiPediaをドウゾ。
クレジットをボケーッと眺めていたら製作総指揮にブラッド・ピットの名もあった今作。(彼は「それでも夜は明ける」も製作をしているし、コチラ方面にも意欲的、嬉しいtoikun。)挙げるべき出演者を記述する。
・「大統領の執事の涙」でも実在の人物を演じていたデヴィッド・オイェロウォがマーティン・ルーサー・キング・ジュニアを演じる。
・マーティンの妻役に「ブレイブ ワン」でテレンス・ハワード演じる警官の別れた妻を演じていたカルメン・イジョゴ。先日レビューした「バーニング・クロス」ではタイラー・ペリー演じる警官の妻だったなぁ。ほう「アベンジャーズ」にも出ていたのね、ってもアチラの「アベンジャーズ」じゃないですよ!もう一度見て見よう!
・大統領を演じるのは「イン・ザ・ベッドルーム」、「フィクサー」のオスカーノミニー、トム・ウィルキンソン。「きみがくれた物語」では何かを抱えているけど、時にコミカルに魅せてくれた。他に「ワルキューレ」など。
・大統領の補佐官役にジョヴァンニ・リビシ。かつてT's Thaterじゃあ“ジョヴァンニ・リビシー”って書いていた、あぁ、『SCREEN』誌…。「プライベート・ライアン」、「閉ざされた森」、「パーフェクト・ストレンジャー」など。
・「ザ・エージェント」のオスカーウィナー、キューバ・グッティング・Jrがチョイ役の弁護士で良い演技を魅せる。
・「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」のオスカーノミニー、ティム・ロスが憎々しい知事役を好演。「レザボア・ドッグス」もすげぇ昔になったものだ!
・本のチョイ役でディラン・ベイカーがFBI長官を演じる。「13デイズ」、「テイラー・オブ・パナマ」など。
・テレビの司会者でも活躍中のオプラ・ウィンフリーがオープニングでフィーチャーされる女性役、と言っても後にチョイチョイ登場。製作も兼ねる彼女である。
・デヴィッド・オイェロウォ、キューバ・グッティング・Jr、オプラ・ウィンフリーも含めまして「大統領の執事の涙」で魅せてくれたコールマン・ドミンゴが今作でも光る役を演じている。
・流れるエンドロールを結構目を見張っていたのだがマーティン・シーンのクレジットは見つけられなかったのでノークレジットとして上に記述した。そのマーティン・シーン、判事役です。
・なお、歌曲賞を受賞したコモンも俳優として姿を見せている。「グランド・イリュージョン」ではFBI捜査官として登場している。
2015年は「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」と「キングスマン」を劇場で見てたった2作、アクションづいたのだが、今作も劇場で見たかった作品。DVDになるのを待っていたのだが、見たかった理由。それはアカデミー賞でのパフォーマンスと受賞を見ていたから。アカデミー賞での歌曲賞ってのは毎回全曲パフォーマンスさせるのだがそれが素晴らしかったのだ。DVDに保存してあるのでもう一度見たらココに追記したいと思うが本当に涙したんだよ。作品の内容自体を知っていたわけじゃ無くて、アカデミー賞を見て、そしてパフォーマンスを見て感動!その時泣いた。2015年の日記にもその事は書いた。
そして今回のレビュー…。ありがとう、良い映画。
上記のリンクから辿って欲しいが完璧な史実かって言ったら問題はあるみたい。この辺、toikunみたいな単純野郎には問題なのだが、このマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師がやってきた大枠は変わらないと思っているわけで…。この役柄をまだまだ若いデヴィッド・オイェロウォが威厳を出して演じていて嬉しくなった。オイェロウォの初見は「ラストキング・オブ・スコットランド」だったtoikun。感涙。
で・で、ラストのマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの演説って、コレって“実物テープ”からじゃない?って思ったんだけど、どうなんだろう?どうも“音が合わない”って感じたので…。どこかに記述が無いですかぁ?オイェロウォが口パクしてる…。
まぁこれが口パクだろうとなかろうと、この行進の所にでる映像ってのは実際の映像であろう、そう思わせているので嘘はない…なんか感動…。
“行進という事実を追いすぎる”…一辺倒って表現が良いのかアレだがそんな感じは見る者が皆受けるであろう。で、その違和感みたいなのが人によってどうなるか…。アカデミー賞を見たかどうかで感想・評価変わるだろうねぇ。で、それを見たtoikunは高評価を付けた今作。
知った風な口を聞くな…なーんて言われそうだけど、デモをしたらアメリカじゃあヤバかったんですね。今のアメリカではどうなんでしょう?で、日本。色々ありますが、平和にデモできます。デモを行う側、カウンター側、カウンター側が逆に行うデモ…。toikunは参加も見学も何もしない人ですが、どちらも皆さん、主義主張を言うのは自由です。その自由と平和を今作を見て噛みしめて下さい。右も左も中央もね!
2016/01/11
2016/07/09
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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