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映画『THIRTEEN DAYS』「13デイズ」<2000年:アメリカ>

ATTENTION:T's Theaterでは映画作品のあらすじだけでなくストーリーのネタバレを結末まで記載しています。映画レビューはストーリーの下方にあるので映画をご覧になっていない方はお気を付け下さい。

映画「13デイズ」あらすじ,ネタバレ,レビュー

作品データ

IMG from Amazon

原題:

THIRTEEN DAYS

邦題:

13デイズ

原題訳:

13日間(注:1962年10月16日~10月28日の13日間、事件として“キューバ危機”の日付)

製作年:

2000年

製作国:

アメリカ

上映時間:

ジャンル:

ドラマ 歴史もの 伝記映画

監督:

ロジャー・ドナルドソン

主演:

ケビン・コスナー ブルース・グリーンウッド スティーヴン・カルプ

あらすじ

この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。

1962年10月。ソビエトがアメリカ本土を射程距離に納めるミサイルをキューバに配備したということがアメリカの調べで分かった。時の政権ケネディ大統領は、弟のロバート・ケネディ司法長官、ケニー・オドネル大統領補佐官らと、平和的解決をソビエトとはかるために日夜話し合った。

ロシアのフルシチョフ首相の意図が分からないまま時は過ぎゆく。第三次世界大戦への幕が開かれようとしていたが、事態は最小限の犠牲で済んだのであった。

この映画は歴史には“キューバ危機”として今に伝えられる事件を扱った伝記映画である。

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詳細作品データ[写真画像付き]IMGs' COPYRIGHT notations

主要登場人物

Main Cast:メインキャスト:役名:
Kevin Costnerケビン・コスナー大統領特別補佐官ケネス・“ケニー”・オドネル
Bruce Greenwoodブルース・グリーンウッド第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ
Steven Culpスティーヴン・カルプ大統領の弟で司法長官のロバート・“ボビー”・ケネディ

アカデミー賞

Winner:受賞:
Noneなし
Nominee:ノミネート:
Noneなし

スタッフ(製作・監督・脚本・撮影・音楽)

Producers:製作:
Armyan Bernsteinアーミアン・バーンスタイン
Peter O. Almondピーター・O・アーモンド
Kevin Costnerケビン・コスナー
Director:監督:
Roger Donaldsonロジャー・ドナルドソン
Writer:脚本:
David Selfデヴィッド・セルフ
Cinematographer:撮影:
Andrzej Bartkowiakアンジェイ・バートコウィアク
Original Music:音楽:
Trevor Jonesトレヴァー・ジョーンズ

キャスト・出演者

Cast:キャスト:役名:
Kevin Costnerケビン・コスナー大統領特別補佐官ケネス・“ケニー”・オドネル
Bruce Greenwoodブルース・グリーンウッド第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ
Steven Culpスティーヴン・カルプ大統領の弟で司法長官のロバート・“ボビー”・ケネディ
Dylan Bakerディラン・ベイカー少しタカ派に描かれる国防長官ロバート・“ボブ”・マクナマラ
Michael Fairmanマイケル・フェアマン国連にて起死回生の発言をする国連アメリカ大使アドレイ・スティーブンソン
Henry Strozierヘンリー・ストロジャータカでもハトでもなく描かれる国務長官ディーン・ラスク
Frank Woodフランク・ウッド最初にキューバへのミサイル配備に関して質問するマクジョージ・“マック”・バンディ国家安全保障問題顧問
Kevin Conwayケヴィン・コンウェイ思い切りタカ派のカーチス・レメイ将軍、空軍参謀長官
Tim Kelleherティム・ケラハー最高幹部が召集された会議からいるテッド・ソレンセン特別顧問
Len Cariouレン・キャリオー髭のアドバイザー、ディーン・アチソン
Bill Smitrovichビル・スミトロヴィッチマクスウェル・テイラー将軍、統合参謀本部議長
Dakin Matthewsデイキン・マシューズ最高幹部が召集された会議で写真の説明をする航空写真専門家アーサー・ランダール
Madison Masonマディソン・メイソンマクナマラ国防長官と言い合うジョージ・アンダーソン海軍大将、提督
Christopher Lawfordクリストファー・ローフォード部下と共にキューバ撮影に挑む空軍中佐ウィリアム・B・エッカー
Ed Lauterエド・ローターマーシャル・カーター将軍
Elya Baskinエリヤ・バスキンこちらも戦争を回避しようとするアナトリー・ドブルイニン駐米ソ連大使
Boris Krutonogボリス・リー・クルートノグソ連が裏ルートで使うスパイ、アレクサンダー・“フォーミン”・フェクリソフ駐米参事官
Peter Whiteピーター・ホワイトジョン・マッコーンCIA長官
James Karenジェームズ・カレン外交官ジョージ・ボール
Tim Jeromeティム・ジェローム37分過ぎにオドネルにキューバ侵攻について話しかけるジャーナリスト
Olek Krupaオレク・クルパアンドレイ・グロムイコソ連外務大臣
Lucinda Jenneyルシンダ・ジェニーケネス・オドネルの妻ヘレン・オドネル
Oleg Vidovオレグ・ヴィドフヴァレリアン・ゾーリン国連ソ連大使
「13デイズ」トレーラー

ストーリー・ネタバレ

この映画を未見の方へ:[ストーリーは最期まで表示されています]
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(本作、登場人物の肩書きは主にDVD版の映画「13デイズ」の写しでありDVDメディアによっては呼称が異なるものがあるものと思われます。また2016年10月9日現在、WikiPediaには間違ったキャラクター名が書かれているので“ソチラ”は用いていない事にご注意を。また、ネタバレの内容は全て映画から用いているので史実と違う面があるかもしれない事にもご留意を。)

1962年10月。アメリカ合衆国は時の大統領ジョン・F・ケネディの元、キューバを監視していた。キューバ上空を飛ぶU2爆撃機に搭載されたカメラが驚くべき事実を撮った。それはソビエト連邦がキューバにミサイル基地を建設中であると言う事。写真はアメリカ本国へと送られ分析を経た後、大統領特別補佐官ケネス・オドネルに伝わる。世に言うキューバ危機の13日間が始まる…。

1962年10月16日(火)。

大統領に政治的分野など様々なアドバイスをする大統領特別補佐官ケネス・オドネルは息子ケヴィンの成績が気になりながらもいつも通りホワイトハウスへと出勤した。大統領夫人のジャクリーン・“ジャッキー”・ケネディとパーティについて会話をすると粋なジョークを聞かせるケニーは、大統領や大統領の弟で司法長官のロバート・ケネディと共に“アイルランド系”と時に蔑称の意を含めて呼ばれる男。中間選挙が気になるケネディ大統領に会うと腹心らしく“粋”であり“華やか”だ。その後、大統領が執務室に入ったのでいつも通り自分の仕事をするケニー。何故かマクジョージ・バンディ国家安全保障問題顧問が急に大統領に会わせろと言ってきたので執務室に通したケニー。暫くすると、ケネディ大統領自身がケニーを執務室へと呼び入れた。何事かと思いケニーが執務室へと入ると大統領やバンディ国家安全保障問題顧問から写真を見せられた。例のキューバ上空からキューバを撮った写真。爆撃機に乗った経験もあるケニーは写真の意味について理解できなかったが、こう説明を受けた。“核弾頭を搭載した中距離弾道ミサイルをソ連がキューバへと配備した”、と。

大統領の元に最高幹部が召集される事になりケニーも出席を求められた。ボビー・ケネディがやって来るが彼によればKGBのボルシャコフにはシラを切られたそうだ。つまり、“キューバへのミサイル持ち込みを否定”。大統領、司法長官、ケニーは最高幹部が召集された一室へと重い足取りで進んでいった。

写真を分析したアーサー・ランダールの説明で、改めてソビエト連邦がキューバに中距離弾道ミサイル(MRBM=Medium-Range Ballistic Missile)を配備した事、および現時点では発射可能では無い事が伝えられた。そしてミサイルの射程はワシントンD.C.を北限としており攻撃の警報猶予はたった5分しか無い事も…。“5分後に8000万人の人々が死ぬかもしれない事態”。空爆による先制攻撃も出席者から提言される中、ケネディ大統領が決断を出来ないままで会議は終了。“アイリッシュ・マフィア”と蔑称される大統領、司法長官、ケニーの3人は“いつも通り”ホワイトハウスの中庭で話し合い、ケニーは大統領に“予定は変えるな。変えると何かが政府にあったとバレるから”と進言。そして更なる政府の上層部が集められる事になった。

夜。出席者からは大統領がとるべき3つの決断が進言された。1つにはミサイルのみを狙った効果的な空爆。2つにはミサイルと防衛設備への大規模空爆。そして3つにはキューバへのアメリカ軍侵攻…。大統領は“ミサイルのみを狙った空爆”がとるべき手段と弱腰ともとられかねない発言をすると、アドバイザーのディーン・アチソンは“ミサイル撤去をソ連に要求すべき”と話し、それ以降の“戦況”にも言及。それは“核兵器を用いる事になる”という事。会議後にディーン・アチソンは、バンディなどタカ派的な出席者に大統領の父親の話を出して“そうならぬように”と去って行った。また大統領は予定通りの行動をとる事がケニーによって決定された。ケネディ大統領が胃を痛める13日間の始まりであった…。

1962年10月17日(水)。

予定通りにコネチカット州を訪れたケネディ大統領。“JFKガンバレ!”と大きな声援を受ける中、ホワイトハウスのロバート・ケネディ司法長官はアチソン・アドバイザー、マクナマラ国防長官らを集めた会議で意見を求めており、マクナマラからは“海上封鎖”の提言を受けた。

1962年10月18日(木)。

アメリカ軍は侵攻と防衛のために動けるように準備を進めていた。ホワイトハウスにはコネチカットの遊説を1日で切り上げた大統領の姿があった。“タカ派の最有力”と捉えるべき空軍参謀長官のカーティス・レメイ将軍は“ソ連が長距離用の中距離弾道ミサイル(IRBM=Intermediate-Range Ballistic Missile)を配備すれば、シアトル以外の全都市が射程に入る”と語り、一刻も早い空爆を進言。“窮地に立たされている”と脅しをかけるレメイだったが大統領は一先ず威厳のある一言で切り抜けた。“お前も窮地に立たされるのだ”と。“アイリッシュ・マフィア”3人の話し合いも忙しい側近によって中断される。一人蚊帳の外というピエール・サリンジャー報道官はケニーに会ってアドバイスを求めるが、事態を伝えられないケニーがいた。

てんやわんやのホワイトハウス。訪れたマスコミのヒューは、ケニーに対して面白い事を言った。“プエルトリコで軍事演習をするのですか?暗号名は“ORTSAC”であり“CASTRO(カストロ)”の逆スペルですよ”と。国防省の浅知恵がマスコミにバレていたのが知れ渡った瞬間であり、苦い顔をするケニーだった。

ホワイトハウスがこうも人でごった返すのには理由があった。ケネディ大統領を訪ねたのが、ソ連外相アンドレイ・グロムイコと駐米ソ連大使のドブルイニンだったからだ。グロムイコ外相はソビエト連邦のフルシチョフ首相の声明を繰り返すだけであり、決して“キューバにミサイルを配備している事実”を認めようとはしなかった。

会談後のアイリッシュ・マフィア3人。現状、空爆派が封鎖派を1~2票上回っているとロバート・ケネディ司法長官が説明。大統領は“不本意でもどちらかに意思統一を!”と求めた。シカゴ行きをキャンセルすると言い出す大統領だが、マスコミなどに嗅ぎつけられたくないケニーはシカゴ市長であるデイリー市長の名前を出した。ケニーさえも恐れるデイリー市長…。

1962年10月19日(金)。

大統領は予定通りシカゴに飛び、デイリー市長と会談を行った。大統領に付いているケニーに、サリンジャー報道官が“ロバート・ケネディ司法長官から電話が入っている”とメモを渡した。“明日、大統領は風邪をひく”とサリンジャーに告げたケニーは華やかな会場を離れた。ジャーナリストがケニーと同じエレベーターに乗ろうとして“キューバ侵攻”と彼に話すと、怒り出すケニーがいた。マスコミが悠長に“キューバ侵攻”などと書き立てればその時点でアウトだから…。

司法長官の電話に出たケニー。“中国がインドへ侵攻した”という事態も告げられた…。

1962年10月20日(土)。

ケネディ大統領は風邪をひいてしまった為に、予定のシカゴ遊説を切り上げてホワイトハウスに戻る事になった。コートの襟を立てて咳き込むケネディ大統領の姿があった。

ホワイトハウス。封鎖という言葉では戦争的であると、“海上臨検”という“臨検”を用いようと進言するマクナマラ国防長官。現状、キューバを目指すソ連の船は20~30隻ある。これらを追い返してミサイル基地開発を少しでも遅らせる事が目的のアメリカ。贈らせる事は出来ても、既にキューバに持ち込まれているミサイルと機材によって遅かれ早かれ完成するのだが。ジョン・マッコーンCIA長官やアドレイ・スティーブンソン国連大使が出席する会議。スティーブンソン大使はこう告げた。“自分が臆病者になる。ソ連に自分がこう交換条件を持ち出す。“グアンタナモとトルコのミサイルを撤収する代わりに…””と。大統領はこれが出来ない事を即断した。会議後のアイリッシュ・マフィア。スティーブンソン大使の発言に司法長官は怒りを隠さなかったが、大統領がそれをなだめた。

ホワイトハウスでのパーティ。スティーブンソン大使に声を掛けたケニー。大使は自分を犠牲にしたと語ったがケニーの大使を見つめる眼差しは“彼を見捨てるモノ”では決してなかった。またマスコミ“タイムズ”のレストンとフランケルが嗅ぎつけて載ると告げた。レストンはケニーが抑え、フランケルは社主であるドライフスに直接大統領が電話。そしてタイムズに載る事態は避けられるのであった。

1962年10月21日(日)。

家族とともにミサに出席するケネディ大統領やケニー。しかし彼らの心は此処にはなかった。

ホワイトハウスでは主にタカ派の集まりがあり、“空爆により相手方の90%を壊せる”という話が伝えられた。

1962年10月22日(月)。

サリンジャー報道官によって大統領がテレビとラジオで国歌緊急事態に関する発表を行う事がマスコミに伝えられた。新聞は緊急事態と報道した。

大統領の出演前。原稿チェックをする大統領にケニーが話しかけた。“あなたは大統領だ。みんな待ってくれるから、少し落ち着こう”と。そして過去の話をするケニー。彼にとって、ジョンは鼻持ちならなかったのか。女にもてて弟は身贔屓。だがジョンと会って違う事が分かったというケニー。落ち着いた大統領はテレビカメラの前に出た。そしてアメリカ国民を前にして、ソ連のキューバへのミサイル配備の証拠を得たと発言。臨検をすること、然るべき行動をとること、ミサイルが発射され西側諸国に危害が加えられた場合はアメリカへの攻撃と見なして全面的報復を行う…と続けた。

1962年10月23日(火)。

ジョージ・アンダーソン海軍大将により明朝には臨検ラインにソ連船が到着することが伝えられた。軍部は戦争を煽っていると中断した会議で二人きりとなったケニーは大統領に自制を求めると、大統領もそれを受けとめた。そしてホワイトハウス内での自分達の戦況を優位に進めようと、ケニーは、テレフォン・オペレーターのマーガレットに目をつけた。“屈しない”マーガレットの口調と声のトーンに惚れたケニーによって見出されたマーガレット。彼女が、キューバ上空を低空飛行することになった空軍中佐エッカーに電話がいき、ケニーへと繋がった。“撃ち落とされるな!”と“頼んだ”ケニーだった。

部下ジェレミーと共に2機編隊でキューバ上空を飛ぶエッカー中佐。カメラで地上を撮るが、ソ連軍やキューバ軍は急な戦闘機の飛来に対して反撃をしてきた。2機ともに被弾をするが無事に帰還した。エッカー中佐は雀の群にぶつかって傷が出来たと話して、部下ジェレミーもそれを“認め”た。その後、ケニーに電話を入れたエッカー中佐。ケニーは軍上層部に呼ばれると話して、更なる協力を中佐に求めた。結果、タカ派のレメイ将軍の前に出た中佐だが、キューバからの発砲はなかった“事実”を告げた。これによりタカ派の声も抑えられた。

米州機構会議(OAS=Organization of American States)の始まりを告げるスタッフの声。大統領は満場一致で海上封鎖の支持を集めるように告げた。結果、大統領は米州機構会議の支持を取り付けて明朝10時に海上臨検を行うことを発表した。

更に夜が更けた後の“アイリッシュ・マフィア”会議後、妻ヘレンに事態の深刻さを告げる電話をしたケニーがいた。その後、ロバート・ケネディ司法長官から家に帰ることをアドバイスされたケニー。あの日以来、自宅には帰っていないのだ。街をアメリカ市民として歩くケニーにとって街はどの様に写ったのだろうか…。

1962年10月24日(水)。

海上臨検が効力を発動するアメリカ東部時間で10時を向かえていた。キューバへ向かうソ連船籍はアメリカ海軍の呼びかけに応答することなくキューバへと進んでいたのだが、10時を向かえると現場海軍が“異変”を感じ取った。潜水艦も曳航していたのだが、突然ソ連船が停止したのだ。その一報は直ぐにホワイトハウスへと入った。更に引き返すソ連船もあった。そして26隻あったソ連船のうち、20隻が停止或いは引き返し、残り6隻がキューバへと帆を上げている“状況”も入った。その後、“アイリッシュ・マフィア”3人に、レメイ将軍が勝手に防衛準備態勢2(DEFCON2=Defence Condition2)を発令した事が伝わった。難局…ケニーを外し弟ロバート・ケネディ司法長官と二人きりで話し合う大統領の姿があり、外では平和を訴えデモをする人々がいた…。

1962年10月25日(木)。

バンディ国家安全保障問題顧問がケネディ兄弟を罵るような言葉をケニーに語ると激怒するケニーの姿があった。その後。今日は国連会議でアメリカ大使のアドレイ・スティーヴンソンとソ連大使のヴァレリアン・ゾーリンの“対決”がある。世界中に中継される国連会議と言う事もあり、この国連でソ連側に“キューバへのミサイル配備”を認めさせることが出来ればアメリカとしては大きく出ることが出来る。ロバート・ケネディ司法長官は先のスティーブンソン国連大使の発言で彼に失望したものの、ケネディ大統領やケニーは大使に希望を持っている。司法長官をはじめとした“国連大使の交代”をせずに挑んだアメリカ。ゾーリン国連ソ連大使は遅れるスティーブンソン大使が来る前から強気でいたものの、スティーブンソン大使は現れると“ミサイル配備をしているのか否か、Yes or Noで答えよ!”と出て他国大使の評価を得、また遅れた理由はアメリカが空から撮影した写真を出すためであり、質問に答えないゾーリン大使に拡大写真を見せつけると言葉を失う大使。これをテレビ中継で見ていたホワイトハウスは歓喜に包まれた。やっと公にソ連に対して“キューバへのミサイル配備”を認めさせることが出来たのだ。

だが直ぐにアメリカは危機を迎える。臨検線まで距離があると思っていた船を見失ってしまったのだ。その報告を入れたマクナマラ国防長官は…。そして、“今、そこにある危機”が…。

1962年10月26日(金)。

直ぐに発見されたアメリカが見失ったソ連のタンカー。だがしかしアンダーソン海軍大将はそれを見つけて大統領の出した手順書通りに動いていた。この場所にやって来たマクナマラ国防長官は、ソ連船に向けてではなく、ソ連船の遙か上空に向けて曳光弾を発射したのだが混乱しているマクナマラ国防長官と言い合いになる。確かに国防長官の言うとおり、彼のようにソ連船が勘違いをしてしまえばアウトだ。マクナマラ国防長官は指揮権を奪い取った。

この時、ホワイトハウスのケニーの部屋をディーン・ラスク国務長官と訪れたABCの記者スカーリは裏でソ連から接触があったと話した。その人物はKGBの局長クラスの人物アレクサンダー・フェクリソフ、別名フォーミンである。アメリカはこの“意図”について本物かどうか話し合う。もしかしたらフルシチョフ首相は既に失脚しているかもしれないし、タカ派の傀儡として動いているかもしれないからだ。だが幾ら話し合ってもその答えは出ないので、大統領はケニーを、フォーミンの極秘資料があるFBIへと向かわせた。FBIの資料はとても有能でありアメリカでスパとして活動するフォーミンの殆ど全てが握られていた。では、フルシチョフとフォーミンの繋がりはあったのか?実はあったのだ、41年当時に二人は同じモスクワ工兵隊に所属をしていた。つまり、フォーミンはフルシチョフの考えがありアメリカ側に接触をしてきたのだ。そしてこれはフルシチョフの権力が他でもないフルシチョフ自身のためにある事を意味する。“戦友”という状況証拠をケネディ大統領に伝えたケニー。こうしてアメリカはフォーミンと接触を試みることになった。

カフェでフォーミンと話し合うABCの記者スカーリ。“ソ連がキューバからミサイルを撤収、そして撤退すれば、アメリカはキューバ侵攻を行わない”この事で両国の最高責任者の考えがまとまった。スカーリは48時間という大統領が求める期限を伝えるとフォーミンはソ連本国と連絡を取るためにこの場を後にした。

1962年10月27日(土)。

フォーミンからの書簡を、キチンと彼が書いたモノだと見極めたアメリカ。今度は記者ではなく書簡にて正式に申し出てきたものであり、アメリカは“検討”する事にした。アメリカ側の安堵の表れか、暫くぶりに帰宅をしたケニー。妻ヘレンとも久しぶりに会ったわけだが、直ぐにロバート・ケネディ司法長官から電話が入りケニーはホワイトハウスへと戻っていった。

実は2通目のフォーミンからの書簡が見つかり、専門家が分析をした結果、今回のはフルシチョフ自身が書いたモノだと判断したアメリカ。そしてこの事は、フルシチョフが失脚をしたことを意味すると語ったのだ。つまり、口先だけの申し出で時間を稼いでいた。そして事実として、キューバに配備されたミサイルの一部が発射可能な状態になったのだ。あと36時間もすれば残り全てのミサイルもアメリカに向けて発射可能となる。ケネディ大統領は29日(月)の空爆のために準備をするように命令を出した。

この空爆に向けてアメリカはキューバに配備されているミサイルの正確な場所を知る必要がある。遙か上空からの撮影にルドルフ・アンダーソン少佐が選ばれた。ケニーは少佐に電話をし、“撃ち落とされないでくれ”と神への祈りにも似た願いをするのであった。

そしてルドルフ・アンダーソン少佐を乗せたU2爆撃機はキューバ上空2万メートルの高さへと飛び立った。撮影をするアンダーソン少佐のU2爆撃機に直ぐに気付いたソ連側はミサイルを発射した。アンダーソン少佐はレーダーにより探知をして回避措置をとるものの撃墜をされてしまった…。

これを知ったケニーはマクナマラ国防長官のところに急いで向かったが“少佐の命はないだろう”と告げられて落胆して去った。そしてこれを受けて開かれたアメリカ側の会議では、キューバから発射されたミサイルが誤射なのかどうかで判断が分かれていた。その結果が出るまで待つ姿勢の大統領を、タカ派のレメイ将軍は余裕を持ち、だがアンダーソン少佐の犠牲に怒りを持ち“それがいいでしょう”と進言をした。

もう戦争しか残されていないのか?ケニーは思い悩むと、息子ケヴィンの所属するフットボールチームを訪れて息子のプレイを見守り、そして言葉を交わした…。

ホワイトハウスに戻ったケニーにロバート・ケネディ司法長官からのメモが渡された。それには“ケネディ大統領がトルコのミサイル撤去を取り引きに…と言っている”とあった。これを見たケニーはロバート・ケネディ司法長官に会うとすごい剣幕でまくし立てた。“取り引きを材料にしたから不意にした!”と。つまり、取り引きをちらつかせたために、1通目の書簡の後で2通目の書簡が届いたのだ。“取り引き”があるのか、ないのかでは内容が変わってくる為に、アメリカは2通目をフルシチョフ自身からの手紙だと見誤り、結果フルシチョフ失脚という出任せに行き着いてしまった…。

戦争になるかどうか、最後のアメリカ側の大きな決断を迫られる会議となった。フルシチョフ失脚を信じる主に軍人連中がいて、政治家連中はフルシチョフが融和を求めていると考える。ケネディ大統領は、弟のロバート・ケネディ司法長官を駐米ソ連大使であるドブルイニンのところへと向かわせることにした、自身=アメリカ合衆国大統領の思いを込めて。

深夜に司法省へと向かうことになったロバート・ケネディ司法長官を、何とケニーが自身の運転で送り届けようと申し出た。走る車内で過去のことや様々な事を話すケニーとボビー。そしてソ連大使館の前で停車をしてみるケニーは、大使館の煙突からもくもくとわき出る煙に気付く。“戦争に向けて、機密書類を焼いているのであろう…”

司法省にやって来たケニーとロバート・ケネディ司法長官。先に待っていたのはドブルイニン大使。男と男の話し合いとなるのでケニーは待合室に足を運んだ。そこにはドブルイニン大使の側近女性がおり彼女は震えていた、戦争を覚悟しているかのように。ケニーは、勇気づけの口笛をロバート・ケネディ司法長官に届くように吹き鳴らした…。

ロバート・ケネディ司法長官とドブルイニン大使の話し合い。先にトルコミサイルの撤去をちらつかせていた為、それを持ち出してきたドブルイニン大使だが、“アメリカは脅しには屈しないが、条件がある”と語る司法長官。続けて、非公式に6ヶ月以内にトルコのミサイル撤去を約束すると話した。公にしたら約束はなかったものになると話す司法長官。そして明日までに回答が欲しいとも…。2人は握手をすると話し合いは終わった。

帰宅したケニーを出迎えた妻のヘレン。ケニーは、“明日の日が昇れば平和は保たれた事になる”と語り眠りについた。

結末・ラスト

1962年10月28日(日)。

朝のソ連のラジオで目を覚ましたケニーとヘレン。ラジオが伝えるところによれば、フルシチョフ首相がケネディ大統領へ親書を送ってキューバからミサイルを撤収するように命令した。同様のテレグラフもホワイトハウスのケネディ大統領に送られて胸をなで下ろす大統領がいた。

朝。子供5人と妻と一緒に囲む食卓。かかってきた電話のベルに涙を見せるケニーだった。

アメリカ合衆国政府は戦死したルドルフ・アンダーソン少佐を手厚く弔った。大統領の少佐への弔意は真に心を打つものであった。

そしてキューバ危機が去った今。通常の業務へと戻ったケネス・オドネル大統領特別補佐官は、何時ものようにホワイトハウスの中庭でジョン・F・ケネディ大統領とロバート・ケネディ司法長官との3人で政治談義に花を咲かせるのであった…。

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レビュー・感想・解説・評価

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13デイズ
toikunの評価:8/10★★★★★★★★☆☆

約10年ぶりの鑑賞となったケビン・コスナー主演の政治ドラマ。まずは10年前の感想から。

冷戦時代のキューバ危機を描いたポリティカルドラマ。いかにも”ケヴィン・コストナーが好きそう”という映画に、「ボディガード」の“ソノ”コストナーが出演している。ブルース・グリーンウッドはケネディ大統領にはとてもうってつけの人物に見えた。雑誌か何かで、グリーンウッドはケネディをよく演じていると見たが、この作品以外はケネディ役はないようだ。しかしぴったりである。

作品として、穏やかなオープニングからすぐに重い空気に包まれ、それがラストまで続く。いわゆる重厚ってやつだ。どこまで脚色が含まれているかは分からないが、とても興味深く見られる作品である。

2006/07/13

2016年の感想を。

まず本作をもう一度観てみようと思ったキッカケは2017年に公開が控える「クリミナル 2人の記憶を持つ男」という作品でケビン・コスナーが主演をはると知ったから。本作、今日で観るのが4 or 5度目くらいになるのだが、キチンとストーリーを記述していなくて申し訳なかった。史実を基にしたモノと、何か資料があれば分かると思って余り真剣になって記述はしなかったのだが、今回はネタバレは完全だ!

映画に“Based On a True Story”なんて記述は出てこないが、史実を基にした本作のメガホンをとるのは主演のケビン・コスナーとは「追いつめられて」以来の仕事となったロジャー・ドナルドソン。T's Theaterでレビューしているドナルドソン監督作品としては、リメイク版「ゲッタウェイ」「スピーシーズ 種の起源」なんてゲロゲロ映画、よく出来たスリラー映画「リクルート」などがある。

撮影監督を務めるアンジェイ・バートコウィアクの撮影した映画としては大ヒットアクション映画「スピード」「逃亡者」のスピンオフ的続編「追跡者」、そして、これもゲロゲロ的な要素のある映画なのだが「ディアボロス/悪魔の扉」などがある。

キャストを。

・いかにも“ケビン・コスナーが好きそう”と本当にいつも思うがコスナーが主人公の大統領特別補佐官ケネス・オドネルを演じる。本作ではアメリカンフットボールのボールが強調されているのだが、「ドラフト・デイ」でコスナーはNFLのGM=ゼネラル・マネージャーを演じている。本作の後にケニーがGMに…なんて観ると面白いが、実際のケニーは親友2人の死もあり、アルコールに溺れて53歳でこの世を去ったという。話をコスナーに戻して「ボディガード」「パーフェクト・ワールド」なんて名作もドウゾ。それと「さよならゲーム」をもう一度観てみたいなぁ。

・オープニングに非常に勿体つけたカメラワークと演出で登場するケネディ大統領に扮するのはブルース・グリーンウッド。「華麗なる恋の舞台で」では英国人を演じるがカナダ出身のグリーンウッド。他に「英雄の条件」なんて軍事法廷ものや、「ダブル・ジョパディー」なんて一事不再理を描いた映画も面白い。

・ロバート・ケネディ司法長官を演じるのはスティーヴン・カルプ。他にレビューしている紹介作品はないが「ノーマ・ジーンとマリリン」(つい最近レビュったが面白いことに同じ弟ケネディ役。と言う事は前に記述したブルース・グリーンウッドのことはもしかしたらカルプの事だったかもしれない…、済まない、不明瞭で。)や「ベティ・サイズモア」は観たなぁ。

・オールバックの髪型で格好良い国防長官マクナマラを演じるディラン・ベイカーは近年は「グローリー/明日への行進」という超感動作品でFBIの長官を演じている。他に有名俳優がでまくりの「ロード・トゥ・パーディション」なんて映画もドウゾ。

・この人が本作では目立っていたように思う、アメリカの国連大使を演じたのはマイケル・フェアマン。現状、紹介できる作品がないのが悔しい(泣)

・タカ派と書きまくったが軍人なので当たり前?いやいや「マーズ・アタック!」なんてコメディではハト派の軍人がいるんです!そんなレメイ将軍を演じるのはケヴィン・コンウェイ。レメイという名前はWikiPediaの表記とは違っておりDVDの字幕からなのでお間違えないように。「ジェニファー8」じゃあかなり凝り固まった感のある警察署長だった。

さて。

20分過ぎに登場する地名“オパロッカ”で笑ってしまったよ、“エロガッパ”と(汗)(苦笑)(笑)

オープニングで息子さんがベッドの下からお父さんの足をガバってやるところは2016年のホラー映画「ライト/オフ」を思い出した。ダイアナっていう妄想上の…とは言い難いのだけれども彼女が光が苦手なのでベッドの下に潜って襲ってくるシーンがあったから。

それと26分過ぎにロバート・ケネディ司法長官が“No No No”と語るシーンがあるが、これも2016年のドキュメンタリー映画「AMY エイミー」で描かれるジャズシンガーのエイミー・ワインハウスの楽曲『Rehab』を思い出した。とても良い楽曲なのでレンタル店などで探して手に取ってみて欲しい。あぁ映画の知識・記憶があるうちに違う映画を観ると面白い感想を持つものだ!

本作中に何度も語られるピッグス湾に関しては、1961年の“ピッグス湾事件”というカストロ政権打倒を目指したが失敗し非難を受けたという事件があるので御見知りおき?を!

8分過ぎのケニーとジャクリーン大統領夫人の会話でケニーが“Party to you, politics to me”アナタにとってはパーティだが、私にしたら政治なんですよ~…なんてセリフもいいよねぇ。これ、スクリーンプレイ出版が発売している、映画のセリフを英語と日本語訳をそのまま載せている本とCD(or テープ)があるんだけどtoikunは買って序盤だけは何度も聞いて覚えたなぁ。映画で英語を勉強したい方はスクリーンプレイシリーズはオススメなのでよければコチラのAmazonリンクから辿ってみるのもよいかも。

で、映画自体の感想にやっとこさ、入るけど。“歴史もの、伝記もの”と言う事で白黒からカラーになる演出で際立たせたり、カラーはカラーでもセピア調がかった感じで分けているのは大変好感がもてる。クソ重厚にしてくれている。

ただ140分超という尺と重厚さが相まって、好みは分かれるだろうなぁ…なんて非常に思う本作。toikunは好きなジャンルなんだけどね。あぁ「JFK」をまた観たくなっちゃったよぉ。ケビン・コスナー祭りやりたいなぁ。この人のことを“巧い俳優”と思う人は思わない人よりも大分多いだろうと想像するが90年代に映画に目覚めたtoikunは好きなんだよねぇ…そして、この人の出演作と分かる尺も…ビデオ前後編2巻組(汗)

なお、2013年の“第一級作品”である「大統領の執事の涙」ではケネディ大統領をジェームズ・マースデンが演じている。

好き好き光線を発射しまくって感想を終わるけど、All Right?

2016/10/09

2016/12/11

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投稿日時:20??/??/?? 15:59:46

4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆

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