映画「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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19世紀後半のアメリカ西部。牛追いをする男達が悪徳保安官等の手にかかる。仲間の敵をとるために2人の男が立ち向かい決闘に。閉鎖的な街の人々もやがて対保安官として団結し…。
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ストーリー・ネタバレ
19世紀後半のアメリカ西部。年長の通称“ボス”ボス・スピアマンを筆頭に、昔は軍隊で悪の限りを尽くしたがボスに救われた男チャーリー・ウエイト、太っちょ青年モーズ、そして乞食まがいの生活状況だったがボスとチャーリーに救われた10代の若者バトンは牛追いをやっていた。この4人のやっていた牛追いとは牛を大自然で放牧させること。自由な牛によって被害が生じ、また法律は認めるものの“自由な牛”が勝手に街の草を食べることのために世間では評判が悪かった。
そんなボス、チャーリー、モーズは仲間として“良いモノ”だった。ボスを本物のカウボーイと慕うチャーリーとモーズ。それはバトンもなのだが、彼は何せ10代、遅めの反抗期だろうボスに反対されたりして余りボスのことが虫が好かない。それでもその仲をチャーリーとモーズが取り持っていた。
とあることでモーズが一人で先に通った街フォート・ハーモンに行く事になった。行って予定の2日を経ったのだが戻ってこない。心配になった彼ら。ボスとチャーリーはバトンに留守番をさせて街に向かった。
その街で2人が馬を預かるところに馬を預けるとその店の主人パーシーから、モーズが大層な喧嘩をして怪我をし保安官に捕まっていると聞かされたのだ。ボスとチャーリーが留置場に向かうと保安官のボス的な存在デントン・バクスターと彼に従う保安官ルッソが迎えた。1つの罪状に対して当時としては破格の額である50ドルを払えという。仕方がなくそうした2人が会ったモーズは瀕死と言って良い状態だった。怒りを抑えて2人はモーズを連れてパーシーの所に戻り、彼にバーロウと言う医師がやっている教会裏の診療所を紹介された。
診療所にいたのはバルロウ医師とスーという女性。恋に夢見て行き遅れた女性。スーのことをバーロウ医師の妻だと思ったボスとチャーリー。そのスーと先生に手当てをして貰いモーズを連れてバトンの所に戻ったのだ。
バトンは3人の男を見たと言った。その事が気になったボスとチャーリーはバトンと共にその場所へ向かうと馬に乗った男が“4人”いた。それも覆面を被っている。昼間はその場を離れた彼らだったが、夜になり野営をする4人の元にやって来たボスとチャーリー。牛泥棒だと思ったのだ。事実この男達はそうだ。彼らを懲らしめるボス。チャーリーは銃を構えるがボスがソレを静止した。
男達を懲らしめた2人がモーズとバトンの所に戻ると一緒に旅をする犬のディグが出てこない。そしてモーズとバトンが倒れていた…。懲らしめた男達の仲間にやられたのだ。モーズは死んでいてバトンの手当てをするが意識がない。墓を作りモーズを埋めた後バトンをバーロウ医師の診療所へ連れてきた2人。
診療所には先生はおらずスーだけだった。彼女がバトンの手当てをした。そして2人は勘づいた、保安官であるデントン・バクスターが“悪徳保安官”として街を牛耳り、自分の営んでいる牧場を更に“豊か”にさせようとボス達の牛を狙ったことを。
話を付けるためにバトンを診療所に残して2人は保安官の所に向かおうとした。大雨の最中。2人は途中その大雨で出来た流れに流される街の男の飼い犬を救う。その事から“流れ者”である2人が男に感謝され街の食堂にて歓迎された。そこに保安官ルッソがやって来たことから2人とルッソが口喧嘩となる。この食堂には大勢の人が集まっていたが、2人が保安官の悪行を話すも誰一人としてこのルッソにモノを言うものは居なかった。街を保安官が牛耳っていることが分かる。一旦身を引いたボスとチャーリー。
診療所。ベッドに横になる意識のないバトンを見舞う2人。スーの入れてくれたティーで束の間の団欒をする。10年一緒にいて初めて結婚していたことを明かすボス。先にチャーリーが身の上を語り、今度はボスが…この“事件”により2人は何か変わったのだろう…。
真夜中である。周りの目があるとスーの“診療所で泊まってはいかが?”という申し出を断り2人はバーへやって来た。このバーはデントン・バクスター保安官の店。噂になっているボスとチャーリーに対して酒をつごうとしない店の“雇われ主人”だったが短気なチャーリーが“いう事を聞かせた”。バーにいた大勢の客は見守っていたが、先に知り合った男に話しかけられ酒を飲む彼ら。この男の話からスーが実はバーロウ医師の妹だと分かる。驚くボスとチャーリーがいた。また男の2人の息子を紹介される。そして雑貨屋の主人なども話しかけてきてくれて“流れ者”の2人は幾分か街の住人に好かれるようになった…。
バーを出た2人にやってきたパーシーが話しかけた。保安官や彼の雇う男達が待ち構えているという。ボスとチャーリーは裏をかいて保安官ルッソや男達をクロロホルムで留置場の檻の中に押し込めた。
再び診療所に戻ってきた2人は目覚めたバトンに会った。だが目覚めただけで完全に回復したわけではない。このままバトンは居ることに。また独身と分かったスーに対して初めて会った時からの“想い”をボスは告げられずに2人は診療所を出た。ボスとチャーリーは“復讐”を考えていたのだ。明日死ぬかも知れない。チャーリーが想いを伝えられなかったのも分かる。また“想いを伝えられなかった”のはスーも同じであったのかも…。
夜更けに再度診療所に戻ったチャーリーは想いを伝える。そしてスーの母の形見のネックレスをお守りに受け取るチャーリー。“待ってるわ、チャーリー”の声に頷き去るチャーリーだった。
夜が明けた街に来たボスとチャーリー。2人と保安官達の“果たし合い”があることを住民は知っているので逃げる者もいた。決戦の前に雑貨屋で“買い物”をする2人。主人にとっての高級なフランス産のチョコ菓子、キューバ産の葉巻などを買う彼ら。その店で贈りものの食器に目をやったチャーリーがいた。
その後またパーシーにあった彼ら。チャーリーは紙切れを手渡していた…。その紙には遺言めいたことが。食器をスーにプレゼントして欲しいと書いてあった。
果たし合い。
パーシーの知らせにより親分であるバクスター保安官等が正面からやって来るほかに裏手からも男達が近づいていることを知るボスとチャーリー。最後になるかも知れない。お互いに本名を明かしあう2人。いざ対峙となると拳銃の腕に自身があるチャーリーによって一番の敵と思われるバトラーは呆気なく死んだ。そして敵を倒していく2人!
だが敵も人数が多い!優劣がつかない!敵は街の住人にまで拳銃を向ける!“コイツラに味方をしたら殺すぞ!”恐れる住人達。そこに動くのがやっとのバトンがやって来た。そして彼を気遣う、いやチャーリーを気遣うスーも!バトンに拳銃を向ける敵!その前に立つスー!
結末・ラスト
それを見ていた街の住人もいよいよ立ち上がった!保安官達に立ち向かうのだ!決着を付けたのはボスだったが、住人の“決意”がなければこの結果にはならなかった。この結果とは保安官達が倒れた…と言うこと、そしてそれにより街は開放されたという事…。
牛追いの仕事があるためにスーとは別れなければならない。“気が変わらないうちに戻ってきて”と告げるスー。
花咲く頃に戻ってきたボス、チャーリー、そしてバトン。チャーリーはスーにプロポーズをしたのだ。3人と共に街を去ろうとするスーを追いかけてやって来たのはバーロウ医師。バクスターが営んでいた酒場の経営をボスに頼もうとやって来たのだ。話を纏めるには時間がかかる。それまでスーには街に居てもらうことに…。再度街を離れる3人だった…。
レビュー・感想・解説・評価
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自身の初監督作品「ダンス・ウィズ・ウルブズ」が非常に評価が高くアカデミー作品賞と監督賞を受賞した(演者としても主演男優賞にノミネート)ケヴィン・コスナーが「ポストマン」に続く3作目のメガホンをとった西部劇。
WikiPediaにこの様な記述があるので引用する。
“アメリカ映画界が放つ本格西部劇大作として公開され全米興行で60億円を記録し大ヒットとなった。また20分以上にわたるクライマックスの大銃撃戦が西部劇史上もっともリアルなガンファイトと絶賛された。”
“映画雑誌のランキング「最高の銃撃戦ベスト10」においても本物と称され第9位にランクインしている。”
“「ハリウッドが生んだ最高のジャンル西部劇の中でも最高の1本」-------ヒューストンクロニクル紙”
WikiPediaより抜粋
そんな高評価な今作のキャストを例によって箇条書きで紹介する。
・主演のボスを演じるのは「テンダー・マーシー」のオスカーウィナーの名優ロバート・デュヴァル。他にも現在のところ6作品でオスカーにノミネートしているが、その一つは「シビル・アクション」の敵方の弁護士。他に「デイズ・オブ・サンダー」、「スカーレット・レター」、「ジョンQ -最後の決断-」など。
・監督であるコスナーは“助演”の不器用な男チャーリーを演じている。コスナーについては今年2015年、T's Theaterでは製作年不同で「カンパニー・メン」、「ボディガード」、「エージェント:ライアン」をレビューした。出演作としては違うがドキュメンタリー「ホイットニー・ヒューストン オールウェイズ・ラヴ・ユー ~歌姫よ永遠に~」でホイットニー・ヒューストンに対して弔辞を述べる姿がある。
・若手のディエゴ・ルナが青年バトンを演じている。「ターミナル」など。
・この人もまた名優の粋に…マイケル・ガンボンが悪徳保安官のボス的な存在を演じる。レビュー作は「グッド・シェパード」、「英国王のスピーチ」など。
・最後に。現在の所4度のオスカーノミニー、アネット・ベニングがスーという女性を演じている。T's Theaterを訪れたことのある“奇特な”人の中には2015年がtoikunにとってのアネットに対する意識のターニングポイントになった年であることを知っている人もいるだろう。とても好きになったのだ。連日レビューしているがオススメとして「ハサミを持って突っ走る」、「キッズ・オールライト」、「アメリカン・ビューティー」など。
まず、今作を見た理由は上に挙げたWikiPediaの評価ではない。この評価は見た後に知ったのだ。アネットが好きになったこと、そして彼女がコスナーと共演していると言うことで今作を見たくなった。
うむ、“それなりに”良い作品であった。西部劇は何時以来であろう?全く覚えていない。“古い作品”としては最近ショーン・コネリーの「大列車強盗」をレビューしたが…これも19世紀の話しだったが西部劇ではない。うーん、コスナーが若かった「シルバラード」、エミリオ・エステベス等当時のヤングスター総出演の「ヤングガン」、そして“機械も出てくる”バカげたコメディ「ワイルド・ワイルド・ウエスト」…浮かばないなぁ。あぁブルース・ウィリス主演の「ラストマン・スタンディング」もあった。
それだけ久しぶりであるジャンル…つまりは余り好きなジャンルではないって事…。それでも楽しく見られたんだから良かったです。上記の色々な絶賛な評価であるラストの銃撃戦は本当に西部劇を見ないtoikunにとっては比較のしようがないのだがね。ドンパチの中に、“街の人々が立ち上がる!”って要素が加わって、それが見る者を引き込む。その“伏線”ってなったのがコスナー演じる男が犬を助けること。これに関しては伏線となったのは良かったのだが、少々突飛すぎるかなぁと。でもこの“犬を助ける”って伏線が、“男達が犬と共に旅をしていてその犬が殺されている”って事にあるのを考えれば…でも突飛だよぉ。
コスナー、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」はビデオ2巻で長くても良かったけど、「ポストマン」はイマイチ…そして今作の3作品しか監督作がないことが、toikunにとって今作の演出が余り良くなかった…と感じた後の思った演出手腕で結果論…言葉が上手くないなぁ。
ハァ、もっと映画が見たい!そして苦手なSFや西部劇を好きになってモット見たいよ!「スター・ウォーズ」だって一度もレンタルはおろか、テレビでやるのを見ようとしたことないもの。それに恋愛ものだって大好物になったのに「タイタニック」を最初から最後まで見て見ようと思った事ないんだよぉ。見てみたいよぉ。レンタルショップの棚に手が伸びないtoikun…何れ「タイタニック」をレビューしたら書こうと思うが塾講師だった当時、生徒から“「タイタニック」を彼女と見ないの?”って言われたんだよぉ。当時彼女は居ませんでした。だから嫌いに…。映画大好き人間なのに良いのかぁ?
蛇足が過ぎたけれども、“西部劇を比較できるほど見ている人”には本当に感動するほどに映りましたか?
2015/12/21
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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