映画「逃亡者」(1993)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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妻殺しで死刑判決を受けた医師キンブルは無実を証明するために逃亡者となった。彼を追うのは歴戦の勇士である連邦副保安官ジェラード。“チェイシング・キンブル”の果てにジェラードが知る真実とは?そしてその真実を知ったジェラードはキンブルをどうするのか?
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ・イリノイ州シカゴ。
自宅に帰宅した医師のリチャード・キンブルは倒れている妻ヘレンを発見し右手が義手の男と揉み合いになり警察を呼んだ。署で状況を話すキンブル…。
この日はヘレンと製薬会社デヴリン社のパーティに出席したキンブル。社交的な場を好まないキンブルはヘレンを連れて早々に会場を後にするが、帰宅途中の車の中で自身が勤めるシカゴ記念病院から招集がかかりヘレンを帰し病院へ向かったキンブル。緊急手術が終わりキンブルが帰宅すると妻が倒れており義手の男に襲われたキンブル…。
シカゴ市警の刑事たちはヘレンの実家が金持ちだったことやヘレンにかけられた生命保険の受取人がキンブルだという事実を挙げて丸でキンブルが妻殺しの犯人のように扱った。裁判にかけられたキンブルは死刑判決を受けた。
キンブルが乗った護送車が同じく護送される囚人達が逃げようとしたためにアクシデントで汽車と衝突する事故が起こった。キンブルは衝突前に負傷した刑務官を助けると、自身の無実を証明するために姿を消すのであった…。
事件捜査に呼ばれたのは連邦保安官で彼らを指揮するのはサミュエル・“サム”・ジェラード連邦副保安官だ。厳格ながら部下思いのジェラードによって逃亡したキンブル探しが始まった。“We've gotta fugitive!”
腹部を負傷しているキンブルは近くの病院に逃げ込むと傷を自分で処置し、囚人服を着替え髭も剃り出て行こうとする。護送車の事故で助けた刑務官が丁度運ばれてきて顔を観られたキンブルだが救急車を駆って逃げ出した。
直ぐさま一報はジェラード達連邦保安官に届き彼らはヘリでジェラードを追う!トンネルに差し掛かり追いつめたと思ったジェラード達だがキンブルはトンネルの下水路を通って逃げる!ジェラードに拳銃を突きつけられるがキンブルは遙か下のダム湖へ飛び込むのだった…。
生きていたキンブルは自身の茶かかった頭髪も黒に染めると金を得るために弁護士ウォルターに電話をするが自首を勧められるだけだった。次にキンブルはシカゴ記念病院での同僚であり親友の医師ニコルズに接触すると彼から当座の金を貰う事が出来た。親友を困らせまいとキンブルはそれ以上ニコルズに頼むことはなかった。そして当面の住処として一軒家の地下室を借りるキンブルだった。
キンブルがやって来たのはC.C.H.(Cook County Hospital)=クック群病院だった。警察官が多くいるこの病院にキンブルがやって来た理由はこの病院が義手の人のための診察を行っているから。少しでも義手の男に近づこうとキンブルは考えたのだ。掃除夫のIDを盗んだキンブルは一度外に出て身分証を偽造して再度クック群病院に入りコンピュータを操作。義手の部位やハイブリッド素材と言うことで絞り込みをかけると5人の該当者に絞り込まれた。この中に自分を襲い妻を殺した犯人がいる…。
病院を出ようとしたキンブルが目をやる先に負傷した男の子がいた。手一杯のスタッフたちにヤキモキするキンブルは所見を書いて少年を女医に言われた場所よりも手術室に運んだ。その事で女医に怪しまれシカゴ市警に連絡されジェラードが到着した。この時キンブルは病院を後にしていた。ジェラードの疑問は“何故警官が多くいるこの病院にキンブルがやって来たのか?”だった。だがジェラード達は義手をしている患者を見ると“キンブルが無実を証明するために来たのでは?”と思う。
キンブルは5人の該当者を更に絞り込むためにその一人が服役する刑務所にやって来た。警官、刑務官が多くいる刑務所。だがキンブルが会った男は一目見て別人と分かる男であり直ぐにその場を去るキンブル。しかし刑務所にはジェラードがやって来ていた…。
ジェラードと鉢合わせをしたキンブルは逃げる!外へのドアが閉められるがキンブルは滑り込む!足が引っかかり抜けない!ジェラードはキンブルに向け発砲するも防弾ガラスに守られたキンブルは足を抜いて逃げ出した。そしてパレードに紛れ込みジェラードの追撃を躱すのだった。
シカゴ市警と連邦保安官の共同会見で自身が疑問に思っていることを言えなくてもどかしいジェラードがいた。
キンブルは自身が借りた地下室の家が既に警察に押さえられていることを知った。次にやって来たのはもう一人の該当者の家。ここも病院のコンピュータで手がかりを得たジェラードが市警を配備していたがキンブルは忍び込んだ。
家に置いてあった写真などからこの家の男が犯人だと確信するキンブル。デヴリン社…緊急手術でデヴリン社の認可待ちの新薬の薬害をキンブルが知った…病理課医師レンツと義手の男が一緒に写る写真…。
そこでキンブルはこの家からジェラードの捜査本部に電話をかけた。“手がかりを得た”と語るキンブルは電話を切らずにそのままにして逃げ出し、ジェラード達は逆探知でこの家にやって来た。フレデリック・サイクスという元警官の家…。帰ってきたサイクスに話しを聞くジェラードはサイクスを怪しみ監視することにした。
一方逃げたキンブルは親友ニコルズに掴んだ真実を話すがレンツ医師が死んだことを告げられる。新たな証拠を得るためにニコルズに病院医師が協力してくれるように頼むキンブル。そこにジェラードがやって来てキンブルのことを尋ねるが明かさないニコルズだった。
キンブルはかつて務めていたシカゴ記念病院にやって来て自身が病理検査を頼んだ検体を手に入れるとそれを同僚医師キャサリーンに見せ検査を頼む。分かったのはそれがすり替えられた正常組織の検体であり、それにレンツ医師がサインをした日にレンツが死んでいた…。犯人は身近な他の誰か…。
体制を整えようとするキンブルが夜の電車に乗ると乗客に気付かれ乗車中の警官を呼ばれてしまう。だがそこにサイクスが現れて警官を殺しキンブルを襲う!キンブルはすんでの所で避けるとサイクスを警官の手錠でドアに縛り付けた…。
全てを悟ったキンブルの向かう場所は…。
結末・ラスト
それはニコルズのいるヒルトンホテルであり現在デヴリン社の理事となったニコルズが重役によって紹介されているところであった。スピーチをするニコルズがキンブルに気付くと動揺する。キンブルとニコルズはパーティ会場の外に出ると屋上で決闘となる!キンブルの無実が分かったジェラードも駆け付けるが電車の警官殺しの犯人がキンブルだと思っているために市警のヘリに発砲される!
エレベーターシャフトに落ちホテルの工事している階にやってきたキンブル、ニコルズ、ジェラード。ニコルズがジェラードに拳銃を構えるとキンブルがそれを制しニコルズをブチのめした!
メディアの手前キンブルに手錠をかけたままにしたジェラードだがパトカーに乗り込むとそれを外すと顔に似合わずキンブルを労ったジェラードだった…。。
レビュー・感想・解説・評価
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何度も観ているが初めてのレビュー☆アカデミー助演男優賞を受賞したトミー・リー・ジョーンズにとって当たり役となり続編というかスピンオフの「追跡者」が作られた。
テレビドラマ「逃亡者」を映画化した本作は逸品のミステリー・サスペンス。監督を務めるのは「沈黙の戦艦」や「ダイヤルM」などのアンドリュー・デイヴィス。
キャストを。
・逃亡者=キンブルを演じるのはスーパースターのハリソン・フォード。長いキャリアで今のところアカデミー賞のノミネートは「刑事ジョン・ブック/目撃者」のみなのが惜しまれるところだが、そのカリスマ性と実力でアカデミー作品賞のプレゼンターとしても登場する大物。「デビル」や「心の旅」をレビューしているが、「心の旅」に出てきたのは“ザ・リッツ・カールトンホテル”であり本作ではヒルトンホテル。そ~んな高級なホテルには泊まったことないゾ、toikunは!
・ジェラードを演じるのはトミー・リー・ジョーンズ。日本でも人気のあるジョーンズは他にも「JFK」、「告発のとき」、「リンカーン」でアカデミー賞にノミネートする実力派俳優。彼は「ブルースカイ」でジェシカ・ラングに「歌え!ロレッタ愛のために!」でシシー・スペイセクにアカデミー主演女優賞をもたらし結構なラッキーボーイかも?…ラッキーボーイと言えば「ハスラー2」のポール・ニューマンと「レインマン」のダスティン・ホフマンにアカデミー主演男優賞をもたらしたトム・クルーズがイチバンだけど…。“狂った”ジョーンズをご覧になりたい方は「バットマン・フォーエヴァー」や「ナチュラル・ボーン・キラーズ」をドウゾ!
・「アリスのままで」のアカデミー賞女優のジュリアン・ムーアが女医役でチョイっと出演。ジュリアンの「キッズ・オールライト」は良い映画だゾ!アネット・ベニング(☆)がアカデミー主演女優賞にノミネートしたしね!他にガス・ヴァン・サントのリメイク版「サイコ」や「トゥモロー・ワールド」など。
・思いでの中でしか登場しなかった死んでしまった妻を演じたのは「プリティ・ブライド」などのセーラ・ウォード。
・親友キンブルを裏切った医師に扮するのは「007/リビング・デイライツ」や「オーシャンズ12」のジェローン・クラッベ。彼の嫌らしいまでの親友ぶりに対し見抜けた人はいるのであろうか?
・義手の男を演じたアンドレアス・カツーラスは2006年に59歳で逝ってしまった。彼の出演作「エグゼクティブ・デシジョン」は超弩級アクション映画。
・ジェラードの部下のコズモーを演じるジョー・パントリアーノは「マトリックス」の裏切り者サイファーで知られている。古い作品で「卒業白書」なんてヒモな映画もあるし本作の続編「追跡者」にも出演している。
・一番若手の部下を演じたトム・ウッドはジョーンズと共にデイヴィス監督の「沈黙の戦艦」に出演している。小さな役だったけど。続編「追跡者」で“命を落とす”ことに…。
・ダニエル・ローバックは続編でも連邦保安官として登場するが、L・スコット・カードウェルは登場せずにその代わり“違う役名の同じ黒人女性連邦副保安官”として「キングスマン」や「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソンの奥さんラターニャ・リチャードソン・ジャクソンが登場する。
・なおキンブルが電話を入れる弁護士を演じるのはディック・キューザック。キューザックというファミリーネームでピンとくる方もいるだろうがジョーン・キューザック(「ヒーロー 靴をなくした天使」、「コリーナ、コリーナ」)、ジョン・キューザック(「アイデンティティー」、「訣別の街」)らキューザック兄弟・姉妹の父親である。
さて。
本作は90年代にテレ東ゴールデンとかテレ朝ゴールデンの枠で何回も観た…テレビ局が違うと申し訳ないが。それだけゴールデンでやると視聴率が獲れて有名な作品だ。昔はすごく興奮したけど何度も何度もとなると…しかし楽しめる。
スピンオフ「追跡者」でもセルフオマージュ的な川での逃亡や本拠となる家を借りるというシーンがある。特に家を借りるという状況は色々と似ているので絶対にオマージュ。
義手の男捜しが更に大きな製薬会社がバックにいた…正確には製薬会社の理事になった親友か…ステップアップってか英語で言うと何て言うのだろう?な巨悪感が出てきて面白い。
別段これ以上は欲することもない程に“完成された作品”というイメージの本作だが、ハリソン・フォードが“社会の窓”を開けたママというのは“慌てていた”という意味ではなくてユーモアだよね!
本作では登場しなかったジェラードの“We've gotta fugitive!”をお聞きになりたい方は是非「追跡者」をご覧下さい☆あぁ、変な〆…。
2016/05/24
2016/05/27
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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