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映画『PACIFIC HEIGHTS』「パシフィック・ハイツ」<1990年:アメリカ>

ATTENTION:T's Theaterでは映画作品のあらすじだけでなくストーリーのネタバレを結末まで記載しています。映画レビューはストーリーの下方にあるので映画をご覧になっていない方はお気を付け下さい。

映画「パシフィック・ハイツ」あらすじ,ネタバレ,レビュー

作品データ

IMG from Amazon

原題:

PACIFIC HEIGHTS

邦題:

パシフィック・ハイツ

原題訳:

パシフィック・ハイツ(注:サンフランシスコにある高級住宅街)

製作年:

1990年

製作国:

アメリカ

上映時間:

ジャンル:

スリラー

監督:

ジョン・シュレシンジャー

主演:

メラニー・グリフィス マシュー・モディーン マイケル・キートン

あらすじ

この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。

パシフィック・ハイツの高級住宅地を買ったカップルが集った間借り人によって受ける被害と悲劇。

マイケル・キートンはサイコな役柄こそ似合う俳優。

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詳細作品データ[写真画像付き]IMGs' COPYRIGHT notations

主要登場人物

Main Cast:メインキャスト:役名:
Melanie Griffithメラニー・グリフィス乗馬学校の先生パティ・パーマー
Matthew Modineマシュー・モディーンパティの彼氏ドレイク・グッドマン
Michael Keatonマイケル・キートン間借りする男カーター・ヘイズ(偽名)
ジェームズ・ダンフォース(本名)

アカデミー賞

Winner:受賞:
Noneなし
Nominee:ノミネート:
Noneなし

スタッフ(製作・監督・脚本・撮影・音楽)

Producers:製作:
Scott Rudinスコット・ルーディン
William Sackheimウィリアム・サックハイム
Director:監督:
John schlesingerジョン・シュレシンジャー
Writer:脚本:
Daniel Pyneダニエル・パイン
Cinematographer:撮影:
Amir Mokriアミール・モクリ
Original Music:音楽:
Hans Zimmerハンス・ジマー

キャスト・出演者

Cast:キャスト:役名:
Melanie Griffithメラニー・グリフィス乗馬学校の先生パティ・パーマー
Matthew Modineマシュー・モディーンパティの彼氏ドレイク・グッドマン
Michael Keatonマイケル・キートン間借りする男カーター・ヘイズ(偽名)
ジェームズ・ダンフォース(本名)
Laurie Metcalfローリー・メトカーフ弁護士のステファニー・マクドナルド
Carl Lumblyカール・ランブリー家を借りに来る実は刑事ルー・ベイカー
Makoマコ家を借りる日本人男性、渡辺トシオ
Dorian Harewoodドリアン・ヘアウッドドレイクの友人デニス・リード
Nobu McCarthyノブ・マッカーシートシオの妻、渡辺ミラ
Luca Bercoviciルカ・ベルコヴィッチカーターに雇われた男グレッグ

注目俳優(カメオ出演or下積み時代)

Cast:キャスト:役名:
説明:
Sheila McCarthyシーラ・マッカーシーパシフィック・ハイツの住人リズ・ハミルトン
「ダイ・ハード2」のリポーター、「華麗なる恋の舞台で」の友人
Miriam Margolyesミリアム・マーゴリーズ不動産業者
「ベイブ」の声優だったり、「華麗なる恋の舞台で」のパトロン
Dan Hedayaダン・ヘダヤ高利の貸金業者
「誘う女」など助演でよく見る俳優
「パシフィック・ハイツ」トレーラー

ストーリー・ネタバレ

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アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコにある高級住宅街パシフィック・ハイツ。

1886年頃に建てられたヴィクトリア風の一軒家を訪れたのはドレイク・グッドマンとパティ・パーマー。とても若いカップルである。同棲の為の新居を探している彼らはパシフィックハイツで売り出し中のこの物件を75万ドルで購入することを決めた。ただ彼らは余り金を持ってないので銀行から融資を受けローン生活。広いこの家の部屋を間貸しすることに決めた2人。

間貸しする為に家を改造するパティとドレイクは楽しそう。2組の間借り人に部屋を貸すことになり募集をかけるパティ達。家賃は月1300ドルで保証金が2000ドル、水道料金は2人が持つ。決まったのは日本人夫婦の渡辺とポルシェを乗って笑われたカーター・ヘイズだった。

カーターは半年分の家賃を払うと言ったが1月の半分の家賃しか手持ちがなく保証金も未払いながら、ポルシェという“ステータス”と何か押しの強いものがあり契約書を交わす前に住み始めた。

借りても見つかり順風満帆な日々…というワケにはいかなかった。カーターが昼から夜から構わずに騒音を立て始めたのだ。最初はその音も小さかったのだが。渡辺夫妻はパティ達に言って2人はカーターの部屋をノックするが現れたのは彼らの知らないグレッグという男。カーターは不在にしていると言うのでドレイクは仕方がなく未払い金を払うように言って欲しいと言って立ち去った。

カーターは銀行の送金ミスでドレイクの口座に入らないと言ってきてフィドロー弁護士という人物の名を口にした。ドレイクはカーターの言うフィドロー弁護士に連絡を取ろうとするがうまくいかない。乗馬学校で先生を務めるパティに会いに行ったドレイクは彼女の妊娠を知らされ嫌な気分も少しは吹き飛んだか…?

とある夜、騒音が五月蠅すぎて我慢の限界を迎えたドレイクは返事のないカーターの部屋にマスターキーを使って入ろうとするが鍵が合わない。カーターが勝手に部屋の鍵をかえたのだ…。怒ったドレイクは部屋の電気を止めたり暖房設備を停止するなどした…。

翌朝パトカーがドレイクとパティの家を訪れた。カーターが呼んだのだがドレイクは“金を払わないカーターこそが悪い”と言うが電気を止めたりするのは法律違反。カーターは穏便に済ますと言って苦情を取り下げた。そしてドレイクは警官にこう言われた。

一度住み始めれば契約のサインや家賃がまだでも居住権が発生する。追い出したいなら弁護士を雇え…。

パティとドレイクは金はないが仕方なく民事専門の弁護士ステファニーを訪ねる。2人は電気を止めたことをステファニーには話さずに彼女と契約をした。

2人は銀行に行って更なる融資をして欲しいと言うが断られる。友人のデニスに会うと彼は1000ドルなら貸すことができると言うがそれでは焼け石に水…。

今度は渡辺夫妻が借りている部屋にゴキブリが出る騒ぎが起きた。流しの下には大量のゴキブリが…。パティが駆除業者を呼んだのだが何とゴキブリは隣のカーターの部屋から来ているという。業者への支払もあり更に金がなくなり喧嘩となるドレイクとパティ。顔を見合わせる渡辺夫妻がいた…。

パティは金を借りないと意地になるドレイクを置いて一人で高利の貸金業者を訪ねるがその業者でさえ金を貸せないと見放すのだった。

家に居たドレイクが床下を這いずりカーターの部屋の真下までやって来るとカーターとグレッグが言い争いをしていた。またカーターがゴキブリを飼って増やしていることも分かる。グレッグは余りのカーターの暴力性に逃げていった。そして言い争いからカーターが商売として“こんな事”をやっていることが分かる。

嫌がらせをして他の住人を追い出し、激昂した家主に暴力を振るわせて民事で建物を手に入れる…。

帰ってきたパティに聞いたことを話すドレイク。そして耐えきれなくなった渡辺夫妻は1年契約の途中なのに引っ越していった…。

民事裁判が開かれた。出廷しないカーターは口供書で電気とガスが止められた事を言ってきた。判事は2人の嫌がらせ行為によって家賃割引をカーターが要求できる事まで言うと閉廷となり追い出す事は法的に無理となった。電気とガスを止めた事を聞いてなかった弁護士ステファニーは怒るのだった。

帰ってきたパティとドレイク、自分達の車庫にカーターのポルシェが停められているのを見たドレイクはバールで壊しそうになるがパティがそれを宥めた。

夜、悪夢で目覚めたドレイクは出血しているパティを見つけ病院へと運んだ。パティは流産してしまった…。身体の癒えたパティを自宅に連れ帰ったドレイクだがそこにカーターが現れ“謝罪の言葉”を口にするのを聞いてキレてしまった。殴ったりして外に出てドレイクは顔が血だらけ、そこにちょうどよくパトカーがサイレンを鳴らしてやって来た。カーターが予め呼んでいたモノでありドレイクは逮捕されてしまった。狡猾なカーター…。

カーターは接近禁止令が出されカーターの150メートル以内に入れない事になった。つまりカーターが間借りしている自宅には帰れない。ドレイクは友人のデニスに泊めて貰う。一人、自宅にいるパティは部屋にカーターが入った事に気付き、またカーターからの電話でとある決意が頭をよぎった。

パティの事が心配になったドレイクは自宅にやって来るがカーターに銃で撃たれてしまい手にはバールを握らされる…。ドレイクは病院に運ばれパティに懺悔した…。

家賃を払っていない事によりカーターを追い出す事が法的に出来るようになり部屋の鍵が業者によって開けられると、部屋の家具などは全て取り払われた後であった。売りに出されたのであろう。警察署に申し立てに行くとそこには部屋を借りる為に見に来た黒人男性ベイカーがいた。彼は刑事だったのだ。

ベイカーからポルシェがレンタカーでナンバーが付け替えられていた事を知らされるパティ。彼女は家に帰ると残された写真の裏にあった名前“ジェームズ・ダンフォース”についてふぉどろー弁護士に連絡を取って聞いた。カーター・ヘイズ=ジェームズ・ダンフォースはとても頭のおかしい男だと聞かされるパティは“決意した事”を実行に移す…。

結末・ラスト

カーターが以前同じ手口で手に入れたマンションを訪ねカーターの居場所を聞いたパティ。カーターの泊まる高級ホテルに行くと、あろう事かカーターは“ドレイク・グッドマン”として泊まっている事を知るパティ。日にちをかえて次の物件の下見をしているカーターの隙を突いて不在のホテルの部屋へ忍び込むと、カーターが作った“ドレイク・グッドマン”名義のクレジットカードを見つけ、パティはカードや口座を止めたり金を盗ったりドレイク名義で料理を注文するなどした。

ホテルに戻ったカーターは支配人からクレカが止められた事を知らされる。カーターは感づいて部屋に入るがパティは出た後だった。パティの乗るタクシーを追いかけるが追いつけないカーター。カーターは逮捕されてしまった。しかしコレで終わるはずはなかった…。かつてより目の着けていた婦人に面会に来てもらい保釈金の立て替えを頼んだカーター…。

家に戻ってきたドレイクとパティだったがカーターが現れ襲われる!しかし重症のドレイクがカーターを倒すとその先には鉄筋が…。

家を手放す事を決めたパティとドレイクは新しい家主を探し90万ドルで売ろうし、2世帯に間貸しできると勧めるのであった…。

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レビュー・感想・解説・評価

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パシフィック・ハイツ
toikunの評価:8/10★★★★★★★★☆☆

非常に懐かしいスリラーだよ☆

「真夜中のカーボーイ」でアカデミー監督賞を受賞したジョン・シュレシンジャー監督作品。シュレシンジャーは他に「ダーリング」と「日曜日は別れの時」でアカデミー監督賞にノミネートしている。

製作のスコット・ルーディンは名プロデューサーであり「ノーカントリー」でアカデミー作品賞を受賞。「心の旅」(製作)、「ノーバディーズ・フール」(製作)、「英雄の条件」(製作総指揮)など彼が製作を手がけた映画作品は多々レビューしている。

キャストを。

・クレジット的にトップなのは「ワーキング・ガール」のオスカーノミニー、メラニー・グリフィス。少し喋り方というか態度というか天然みたいなメラニーは「ノーバディーズ・フール」ではブルース・ウィリスの妻として、そしてポール・ニューマンと宜しい関係を…!?他に「虚栄のかがり火」というトム・ハンクスブルース・ウィリス夢の共演作品や詐欺映画「シェイド」など。

・青年ドレイクを演じるのは「メンフィス・ベル」や「フルメタル・ジャケット」などのマシュー・モディーン。大コケアクション「カットスロート・アイランド」などをレビューしている。

・サイコな男を演じたのは出演した「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と「スポットライト 世紀のスクープ」で2年連続アカデミー作品賞を受賞して登壇したマイケル・キートン。キートンは前者「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」アカデミー主演男優賞にノミネートしている。ご存じバットマン俳優だが初代「バットマン」ではクレジット順はジャック・ニコルソンの方が上…。他にキートンのサイコな作品として「絶対×絶命」。クエンティン・タランティーノ作品「ジャッキー・ブラウン」ケネス・ブラナー作品「から騒ぎ」などもオモシロイ。

・日系アメリカ人俳優の故マコ=マコ岩松が渡辺夫妻の旦那さん役で出演。ショーン・コネリー主演の「ライジング・サン」に出演するマコ。同作は日本描写で物議を醸したがtoikun的には本作の方が日本を馬鹿にしていると思うゾ!英語が喋れなかったりヘタだったり意味不明なところで日本語が飛び交ってたり。

・高利貸しの男にダン・ヘダヤ。「誘う女」では息子の敵をとる為に…。「ジョー、満月の島へ行く」では五月蠅い無脳上司役。他に「ユージュアル・サスペクツ」。何で金を借りたいのにそれ以上に保証金を払わねばいかんのか?…ってヘダヤに言っても仕方ない。

・序盤の5分くらいに登場する不動産屋の女性に扮するはミリアム・マーゴリーズ。「ベイブ」で雌の牧羊犬の声優だったり「華麗なる恋の舞台で」では主演のアネット・ベニングの舞台のパトロン。他にケネス・ブラナー監督・主演の「愛と死の間で」など。

・ミリアムと同じくチョイ役のシーラ・マッカーシーは7分過ぎに登場。メラニーと一緒に新居住まいを祝っている。「ダイ・ハード2」のリポーターとして活躍してtoikunの目を引いた彼女。「華麗なる恋の舞台で」では女優=アネット・ベニングの友人役。

・他に「インデペンデンス・デイ」「絶対×絶命」「羊たちの沈黙」などのトレイシー・ウォルターがゴキブリ退治に現れる業者役。

ほい。

いやね、先日「クリーピー 偽りの隣人」という映画に行ってきたのだが、同作がまぁ「隣人は静かに笑う」的であり本作ももう一度観てみたいなと思ったのだ。

これは隣人て言うか一緒に住んでるよね…。どーでもよい。法律って多分当時は“住み始めちゃえばOK”だったんだろうねぇ。今はワカランし変わったかどうかもワカラン。ついでに日本の状況なども知らん。本作を日本全国の大家さんに見せたらガクブルだよねぇ?あー、弁護士の知り合い欲しいよぉ!ついでに大家さんの知り合いもお金を恵んでくれるなら(苦笑)

サイコなおっさん=キートンには女性と交わるシーンは合わない…なんて偏見はアレだけど狂った男は本当に似合うよね。しかめっ面なおっさん☆

些かモディーンの怒りップリを大袈裟に表しすぎて“彼のもたらすスリラー…”って感じが出ちゃったけど、これはこれでOKかね?キートンおっさん一人が怖かった方が良かったかも?

toikunはお金無いから一生部屋を貸す事にはならないけども、世の中色々な人がいるので気をつけましょう、それこそ母親が生きているかのように振る舞うモーテルのおっさんがいるかもしれないしね☆

さて、本作を「隣人は静かに笑う」で挙げたけど同作をもう一度観るゾ!そ・し・て、「ニューヨークのいたずら」をリレビューしたけど賃借人と賃貸人の相動を観たい方は同作がオススメかも!?コメディだけどね☆

2016/05/15

2016/05/30

by .

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『映画ファン』さんのレビュー・評価

投稿日時:20??/??/?? 15:59:46

4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆

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