映画「華麗なる恋の舞台で」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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1938年イギリス。恋多きベテラン舞台女優が若者と恋を。その男は女から離れ若手女優と関係を持つ。この女が自分と同じ舞台に立った時、嫉妬など様々な感情でベテラン女優が壮絶な仕返しを!
アカデミー賞にノミネートしたアネット・ベニングによる爽快な仕返し、お楽しみアレ。そして“妄想”ではない只の演出“人物”のマイケル・ガンボン、誰とも言葉を交わすことはない空しさよ、フォーエヴァー!
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説明:
ストーリー・ネタバレ
(toikunのテキトーな解釈がありまくりなので、ご自分の解釈と違うって思っても…ネ!)
1938年、イギリス・ロンドン。
ベテラン舞台女優ジュリア・ランバートは売れっ子役者。15年前に死んだ演出家ジミー・ラングトンに見出され大成した女優。そんなジュリアは人気があることを鼻にかけているのか寄ってくる男を直ぐに関係を持ってしまう恋多き女。ジュリアには元俳優で彼女の舞台をプロデュースするマイケルという夫と大学進学を控えたロジャーという息子がいるのだが“恋は止められない”。彼女の浮気に関してはマイケルは知ってか知らずか…。そんなジュリアが“付き合っていた”貴族のチャールズ卿から距離を置かれてしまった…。
とある日、ジュリアが舞台に立っているシドンズ劇場をアメリカ人青年トム・フェネルが訪れた。ジュリアの大ファンだというトムを見たマイケルは劇場内の事務所に彼を招き入れる。それがジュリアとトムの出会いとなった。
程なくしてジュリアとトムは“恋に落ちた”。そして身体の関係を持つのだ。トムにとっては母親のような年齢のジュリア…。貧乏であるトムに対してジュリアはカルティエの時計など様々な高価なプレゼントを渡すのであった。
マイケルはトムの年齢を考えて、息子ロジャーと同い年ぐらいだとロジャーの友達にしようと考えた。ジュリアとトムが会っていることなど知らないマイケルは、別荘で滞在する時にトムを招くことをジュリアに提案する。彼女の心中は…。
別荘。
年が近いのもありトムはロジャーとばかり遊んだ。自分のことを構ってくれないジュリアはその事に怒りを覚えトムを怒鳴り散らしてしまう。別れを考えたトムは今まで受けた“施し”を還そうとするが如何せん貧乏。本気と考えないジュリアは何時かトムが戻ってくるものと考え、“ローンでの支払い”を承諾するのであった。
その貧乏青年のトムに近づいたのは新鋭の舞台女優エイヴィスだった。ジュリアが恋多き女だと言うことは世間には知られたところ。そしてトムとの交際もまた然り。別れた話しなど知らないエイヴィスは、ジュリアが出演する舞台のとある役柄が自分にピッタリだと、その役を得るためにトムに近づき、何かしら動いて欲しいと願ったのだ。
トムは久しぶりにジュリアに会い、エイヴィスが出演する舞台に誘う。舞台観覧後楽屋を訪れたトムとジュリア。その時はジュリアはエイヴィスのことを余り褒めなかったものの、後にマイケルに口添えをし、プロデューサーであるマイケルがオーディションにエイヴィスを招いた。
マイケルはこの役柄に求めるものを次々とエイヴィスにリクエストしていく。エイヴィスは少々戸惑うものの演じきり、結果彼女は出演することになった。
コレまではジュリアはトムとエイヴィスが交際していることなど知らなかったのであろう、それを知り、そしてまた夫マイケルがエイヴィスと関係を持っているという“噂”を吹き込まれたものだから、これまた彼女の心中は…。トムと会ったジュリアは身体の関係を求めて久しぶりに“する”が…。
そうそう、舞台にはモチロン稽古が必要である。今回の舞台はエイヴィスの役どころが上段に立つべきと考えたジュリアは、その様に稽古を行った。
そして初演。
劇場には沢山の観客が詰め寄せた。舞台前にマイケルはエイヴィスに“契約”を持ちかける。1年契約。それも週に8公演…。エイヴィスは喜びに打ち震え契約条項をよく読まずにサインをしてしまった…。
さぁ、開演だ!
観客と共にマイケルとこの舞台の脚本家ウォルター・ギブスが見守る。
そこでジュリアは脚本にはないセリフを言った。所謂アドリブである。それが観客には大ウケ。戸惑うエイヴィス。そしてまたジュリアはアドリブを連発してあろう事か自分の役柄とエイヴィスの役柄を取り替えてしまう!そしてその“アドリブ”はエイヴィスの役柄をバカにするようなものへ…。
今は本番中。
ウケる観客に対して背を向けて涙を流すエイヴィス。ジュリアのアドリブに何とか返していたのだがやがて詰まってしまう…。慌てるマイケルやウォルター。どよめく観客。それでもジュリアのアドリブは止まらず、やがて皆の心配も何処かへ飛んでしまい、舞台は閉演となった。
結末・ラスト
Author!Author!(脚本家、素晴らしいぞ!出てきてくれ!)の掛け声と共にスタンディングオベーションが続くのであった…。
舞台後マイケルに降板を申し出るエイヴィス。しかし契約はロングラン公演…。嘆く彼女の元からトムは去った…。
そして“演じきった”ジュリア。皆に称えられる。そしてレストランを一人で訪れてビールを飲んで喉を鳴らすジュリアがいた。
ジュリア・ランバート。きっと彼女は更なる名声を得るであろう…。
レビュー・感想・解説・評価
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W. Somerset Maugham(サマセット・モーム)の小説“THEATRE(劇場)”を元にした喜劇作品。
toikunにとってこの人の作品を鑑賞するのは初めてとなるハンガリー出身イシュトヴァン・サボーの監督作品。
toikun注目キャストを箇条書きで紹介する。
・主演の“ベテラン女優”を演じるのは今作でアカデミー主演女優賞にノミネートしたアネット・ベニング。ハイ、今年2015年のtoikunの“花嫁”となった女優さん、ラブー。今作以外にも「グリフターズ/詐欺師たち」、「アメリカン・ビューティー」、「キッズ・オールライト」でアカデミー賞にノミネートしている。アネットの「ハサミを持って突っ走る」は旧作であるがtoikunが2015年に見た作品として2番目くらいの素晴らしさ、一番は同作と同じテイストの「あの頃ペニー・レインと」。トム・クルーズ主演の「ザ・エージェント」で高い評価を得たキャメロン・クロウの監督作品だ。これまた余談となるがケヴィン・コスナー主演の「ドラフト・デイ」も心に残った。
・女優の夫を演じるのはイギリス人俳優ジェレミー・アイアンズ。「運命の逆転」はとても素晴らしくオスカーを得たアイアンズ。ブルース・ウィリス主演の「ダイ・ハード3」で敵の親分を演じていることから、ソチラで彼のことを知っている人も多いのでは!?後は「ある天文学者の恋文」(2016)では「007/慰めの報酬」の超美形オルガ・キュリレンコと恋人として共演。同作の丁度一ヶ月後に公開の「奇蹟がくれた数式」にも出演し、どちらも教授の役だ!
・先日レビューしたのだが、ケヴィン・コスナー監督・出演の「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」にアネット共に出演していた大ベテランのマイケル・ガンボンが、ジュリアという女優に演技を教えた演出家を演じている。この役柄、実は“15年前に死んでいる”…。
・イギリス人女優であり数々のハリウッド作品にも出演するミリアム・マーゴリーズはお金でサポートする女性。ミリアムの初期の出演作「レッズ」はアネットの旦那、ウォーレン・ベイティの監督作品だ。なお、ミリアムに関しては、「愛と死の間で」、「ベイブ」をドウゾ。
・ケヴィン・コスナー主演の人によっては重苦しく感じる「13デイズ」で大統領ジョン・F・ケネディを演じとても似ていてtoikunの心を攫ったブルース・グリーンウッドがジュリアを振った役どころを演じる。「ランボー」が映画初主演なんだね。他にダブルジョパディー(二重処罰)というのを日本中に知らしめた「ダブル・ジョパディー」、「英雄の条件」など。
・今作のストーリー欄では記述しなかったが、とても重要な役どころであるジュリアの付き人を演じるのがジュリエット・スティーヴンソン。古くはアラン・リックマンとの共演作「愛しい人が眠るまで」でtoikunのヒロインにもなった彼女。同作はレビューしておらず、見たいのだが何分レンタル落ちのビデオが高い…。DVD出てくれないかなぁ!?ともかく、今作で久しぶりに見られて嬉しかった。…レビューしました、「愛しい人が眠るまで」。ページを見てお店で手に取ってみて下さい!
・チョイ役だけど特徴的な顔立ちの女優、シーラ・マッカーシーを挙げておく。彼女は「ダイ・ハード2」で“テレビリポーターのコールマン”を演じていて、終盤ブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーンがジャンボジェット機に飛び乗る際手助けをしていた。忘れられない…。
・ジュリアの母親役に「愛しすぎて/詩人の妻」のオスカーノミニー、ローズマリー・ハリス。「スパイダーマン」での重要な役を演じている彼女。「ハムレット」、「スパイダーマン2」など。
・そしてアネット・ベニングに虐められちゃう新人女優にルーシー・パンチ。彼女は「ミッドナイト・ガイズ」では売春宿を営む女性を演じていた。アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンという3大アカデミー賞俳優が訪れていた(笑)
・最後にジェレミー・アイアンズの息子マックス・アイアンズのことを挙げておく。固有名詞のない役で、上記のキャスト欄にも記述している役柄だ。
さて。
アネット・ベニングという女優を初めて見たのでなければ今作の彼女の“訛り”に違和感…と表現したら良いのかアレだが、そんなのを感じる。アメリカ人女優である彼女が、イギリスを舞台にした映画に出演するために頑張ったのだ。英語が分からないtoikunにとっては“あ、訛ってる”としか分からなかったのだが、そのアクセントはきっと本物なのであろう。オスカーにノミネートしたのだから。イイネ!
悲しかったのがマイケル・ガンボンが何を話しても誰も反応しないこと!お化けでもないし妄想でもないし。もしかして地上に降りてきたって感じなのかな?こんな役柄アレック・ボールドウィンを思い出す。古いウディ・アレン作品「アリス」、死んでる。近年の「ローマでアモーレ」、生きているけど存在薄…。
ストーリー欄に記述した“Author!”を初めてtoikunが知ったのは大分前。アル・パチーノ主演の「喝采の影で」である。原題が文字通り!映画を見ると勉強になりますね!
1930年代というのもセットと車などでキット上手く表しているのであろう!
またこの映画のオチって、若い女優がチョット前に契約をしちゃうところが布石…って感じで最後にロングラン公演しなければ!ってなった事だよね。
妙な蛇足、今作の原題“Being Julia”から「マルコヴィッチの穴」の原題“Being John Malkovich”を思い出したtoikunでした!
特別無駄な肉付けもないスリムな喜劇であるがきっとアナタを楽しませるゾ!or楽しませるハズ!良作品に乾杯!(ビールをゴクゴクできないアルコール依存症のtoikun…。)
2015/12/22
2016/01/22
2016/07/28
2016/08/19
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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