映画「刑事ジョン・ブック/目撃者」あらすじ,ネタバレ,レビュー
原題:
邦題:
原題訳:
製作年:
製作国:
上映時間:
ジャンル:
監督:
主演:
あらすじ
この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。
アーミッシュの少年サミュエルが町にでてきたときに駅のトイレで殺人を目撃した。この事件を担当することになったジョン・ブック。サミュエルは麻薬捜査官マクフィーの写真を見て彼が犯人だとジョンに告げる。このことを上司の本部長に報告するもすぐさまマクフィーに襲われ大けがを負うジョン。本部長も事件にかんでいたのだ。サミュエルの身の危険を感じたジョンは彼と母親のレイチェルをつれてアーミッシュの村へ行くがそこで倒れてしまうジョン。
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]
説明:
ストーリー・ネタバレ
1984年。アメリカ、ペンシルベニア州。
この地に住むドイツ系移民の宗教集団アーミッシュの人々はアメリカ市民とは隔絶した生活を送る為に奇異の目で見られていた。アーミッシュの女性レイチェルは夫を失っていた。彼女には息子サムがいる。ある時アーミッシュの人の葬儀に赴いたレイチェルとサム。葬儀にはアーミッシュの住民皆が集まり弔った。その後レイチェルは息子サムと一緒にボルティモアの義父の家へと戻ろうと列車に乗った。途中の乗換駅では列車の遅延があり待たされることになったレイチェルとサム。まだ幼いサムがトイレの個室に入ると恐怖の体験をすることになる。2人の男が現れて用を足していた男を視察してしまったのだ。個室のドアをチラッと開けて犯人の顔を目撃していたサムだが物音に気付かれて襲われそうになる!…だが何とかやり過ごすのであった…。
この事件ではフィラデルフィア警察のジョン・ブック刑事が捜査の任に就いた。犯人の一人が黒人であったと証言するサムを母親レイチェル共々、事件解決まで引き留める処置を執ったジョン。そして姉エレインにレイチェルとサムを預けた。2人を署に呼んで捜査をするジョン。面通しをさせたりするがサムがピンと来たのは署内に飾ってある新聞記事の刑事だった。その刑事の名はマクフィーと言い麻薬捜査課の警部補という身分だ。ジョンはマクフィーの過去を洗うとマクフィーがガサ入れした時のヤクが見つからなかった。その証拠を元に本部長のシェイファーに報告をするジョン。だがジョンはマクフィーに襲われて被弾してしまった…。
ジョンは姉エレインの家に行くとレイチェルとサムを連れて車を走らせた。目撃者であるサムが危険であるからだ。そして途中の公衆電話で相棒のカーターに“一切の書類を始末しろ”と言うと、カーターは言う通りに書類保管庫から書類を抜き出した。被弾しているジョンは何とかボルチモアのレイチェルの義父の家へとやって来るが倒れてしまうのであった…。
一方、マクフィーと連んでいた本部長のシェイファーはマクフィーに“ジョンは悪徳警官だ”と知らしめる証拠の捏造を行っていた。
倒れたジョンはレイチェルの義父イーライに介抱される。被弾したのは1発だけであり貫通して体内には弾は残っていないが危険である。医者を呼んでしまったら銃での傷である為に警察に連絡されてしまうのでそれが出来ない。“アーミッシュの知恵”とレイチェルの懸命の介護で一命を取り留めたジョンだった。
ジョンは全快するまでイーライの家で暮らすことになった。ジョンの持っていた拳銃に興味を示すサムだが母親レイチェルはいい顔をしなかった。それは子供が拳銃を弄ってはイケナイという意味もあるし、アーミッシュは暴力を振るわないという教えが一番大きかった…。
かなり身体が良くなるとアーミッシュの服を着て街に出かけたジョン。何故アーミッシュの服かというと彼は被弾してしまったからで、ここには他の服はないから。電話というモノを持たないアーミッシュの人々だから街までやって来て電話をかけるジョン。相手は相棒カーターでありジョンは戻ると言うが、血眼な本部長がいることもありカーターはそれを止めた。
全快と言って良い程に回復したジョンはイーライに家の仕事をさせられる。これがアーミッシュの人々のすることなのだから。朝早く起きて牛の搾乳、それが終わるとまだ日が昇らない内から朝食…。昼間になるとアーミッシュの青年ダニエルが訪れた。それぞれ自己紹介をするジョンとダニエル。ダニエルは夫を失ったレイチェルのことが気になっていたのだ。だがその事をレイチェルには言えないダニエルがいた。
一緒にいるうちに惹かれ合っていくジョンとレイチェル。アーミッシュの人は歌を聴かないのだがジョンがラジオで流れたお気に入りの曲に合わせてダンスに誘うと楽しそうに踊るレイチェル。これは現れたイーライによって止めさせられてしまうのだが…。様々な文化の違いもあり恋仲にはなれないジョンとレイチェル。キスをしようとするが憚ってしまうジョン。
連帯感の強いアーミッシュの人たちが新婚の夫婦に納屋を建てることになった、それも1日で。多くのアーミッシュの人が集まりジョンもかり出された。力を合わせて納屋を建てるアーミッシュの人たちとジョン。この光景、ジョンもまた同じアーミッシュのようだ。夜になるとレイチェルの裸を目撃してしまうジョンだが複雑な心境となった…。
電話をする為に再び街までやって来たジョン。警察に電話をしてカーターと話そうとするが彼は殉職したと聞かされるジョン。カーターは本部長シェイファーに圧力をかけられていたのだ。シェイファー達はジョンがアーミッシュに匿われていることを知っていたが広大な土地で閉鎖的な彼らである為に正確な位置まで掴めなかったのだ。それを知る為にカーターを脅すという形を取ったシェイファーだがそれに屈しなかったシェイファーは殺された…。相棒の死を知ったジョンはシェイファーが家に居る時間帯に彼の家に電話をかけた。そしてカーターの敵討ちを誓うのであった。
街からの帰り、一緒に来ていたダニエルに住民が絡んできた。それはアーミッシュの人たちが彼らの目には奇異と映っている為に良くあることであった。その“奇異さ”を見る為に観光客まで訪れる程に…。暴力が禁止されているダニエルはアイスを顔につけられても手を出さない。だがそれを見たジョンは怒りがわき住民を殴るのだった…。
事件を解決させる為に自分の街に戻る事を決めたジョン。レイチェルがその事を知るとジョンの前に行ってキスをして抱きしめ合った。それは言葉は一切なく…。
結末・ラスト
この時シェイファーがマクフィーともう一人の部下ファギーを連れライフル銃を手にやって来ていた。イーライの家を訪れた3人はレイチェルを脅しジョンの居場所を聞こうとするが言わないレイチェル。イーライはジョンに危険を知らせると伸されてしまった。ジョンは今サムと一緒にいる、サムが危険だ!ジョンはサムをダニエルの家へ逃げるように促した。一度はダニエルの所に行こうとしたサムだがイーライのところに戻ってくると、イーライが巨大なベルを使ってアーミッシュの住民に知らせるようにサムに言ってサムはベルを鳴らして住民に危機を知らせた!
ジョンはファギーを倒すと彼の持っていたライフルを手に入れマクフィーを撃ち殺した!だがシェイファーに後ろをとられてしまった!しかし住民が集まっており、皆にライフル銃を向けるシェイファーをジョンが説得するとシェイファーは流石にこれだけの人たちを殺すことは躊躇われて“自身の犯行”を終わらせた…。やって来た警察によりシェイファーは逮捕されて汚名を着せられたジョンはそれを晴らすことが出来た。
別れ。
ジョンとサムはお互い別れの言葉を言うが、向き合ったジョンとレイチェルに言葉は要らなかった。イーライが“You be careful out among them English.(英国人には気をつけろよ)”というアーミッシュの人たち同士で語る言葉をジョンにかけると、ジョンは車で後にした。レイチェルの元へとやって来たダニエルとすれ違うジョンであった…。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]リンクについて
~~~(矢印と破下線のリンク)は、T's Theaterでレビューしている映画作品や紹介している俳優等、全て内部リンクです。
18年ぶり鑑賞のブリブリシリーズだよ!まずは前の!
ハリスン・フォード主演による刑事ドラマ。彼はアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
この映画でアーミッシュというのを初めて知った。だからこれが巧く描かれているかはわからないが、とても感じ良いものに描かれていて(劇中のアーミッシュ以外の人は彼らを軽蔑していたが)、綺麗なものに感じた。
この映画では二人の俳優がとても心に残った。一人は少年サミュエル役のルーカス・ハーズ。その子供という無邪気さを備えた彼は引き立った。その後の彼の近年の活躍は御存知のとおりである。もう一人はアーミッシュの青年役のアレグザンダー・ゴドノフである。なにが良いとは言えないが存在が素晴らしかった。
余談だが「ノース 小さな旅人」をもう一度観たくなった。
1998/11/07
2016年のリレビュー☆
大スターのハリソン・フォードが2016年現在唯一アカデミー賞の演技賞にノミネートしたドラマであり本作はアカデミー作品賞にノミネートするなどその評価は大変高い。
監督を務めるのは名監督のピーター・ウィアーで本作でアカデミー監督賞にノミネート。他に「いまを生きる」で監督賞、「グリーン・カード」で脚本賞、「トゥルーマン・ショー」で監督賞、「マスター・アンド・コマンダー」で作品賞・監督賞にノミネートしている。
・前述した通り主演のジョン・ブックを演じたハリソン・フォードはアカデミー賞にノミネートした。賞レースで疎外される理由は何故だろうか???彼の出演作品は今まで数々観てきたがレビューはスルーしてきた。だが最近は観た映画は大体レビューをするようになって、「心の旅」、「デビル」、「逃亡者」はそれぞれ再見であるが初めて記事にした。この3作品はどれも観る価値がある秀作。
・アーミッシュの女性レイチェルを演じたのはケリー・マクギリス。「トップ・ガン」や「告発の行方」で有名なケリーのもう一つ挙げたいの出演作品は後述する。←絶対読んで☆
・少年サムを演じたルーカス・ハースは“子役のジンクス”から脱却できて活躍している。彼がトイレの個室の隙間から犯行を観るというショットはとてもよく知られている。ハースの映画として「世界中がアイ・ラヴ・ユー」、「マーズ・アタック!」をレビューしているがどちらも映画ファンの関心は高い作品。他に「ダーウィン・アワード」など。
・黒人の犯人…と言ってしまうと言葉に攻撃性が現れるが、toikunが好きな俳優ダニー・グローヴァーが刺殺犯の刑事を演じる。本作では人間性など皆無であるグローヴァーはチョット残念…。「リーサル・ウェポン3」だけしか書いてないけど「リーサル・ウェポン」シリーズは超有名作品であり「1」は本作よりも後の製作。先日同じく18年ぶりだったかでリレビューした本作と同年製作の「シルバラード」という西部劇では多分に人間味があり素晴らしいと感じた。「ザ・シューター/極大射程」なんてド迫力アクションでは悪人!
なおなお、グローヴァー演じる悪徳刑事が牧場?に来た時に牛の糞を踏んで字幕にならないセリフ“Shit!”があったが「M:I:2」でヴィング・レイムスが同じ事を言う。そして傍にいたトム・クルーズが“Yes, it is.(そうだよ、糞だよ)”って言っていて、それがとても面白い。他の映画でも1作品だけ同じ様なのに気付いたなぁ。
・本部長は実は悪人でした…そんな本部長を演じるジョセフ・ソマーはよく観る脇役俳優であり、どの映画で観てもハズレはないという印象。「ノーバディーズ・フール」と「天使のくれた時間」、「冷たい月を抱く女」を挙げたい。
・イーライという旧来の価値観を持ちながらもジョンによって変わっていく人物を演じるヤン・ルーベスは「D2 マイティ・ダック 飛べないアヒル2」で観ていたのね…もう一度観るゾ!
・誰よりも挙げたいアレクサンドル・ゴドゥノフがアーミッシュの青年ダニエル役で登場。早世しているのが悲しいのだが…。toikunはゴドゥノフを「ダイ・ハード」で初めて観てその悪役ぶりに驚いた。同作は映画を好きになったキッカケの作品。ブルース・ウィリスとアラン・リックマン、そしてゴドゥノフが導いてくれたのかな?ケリーのところに書いたけどゴドゥノフのもう一つの挙げたい出演作は後述します。
・「イースタン・プロミス」のアカデミー賞ノミニー、個性派ヴィゴ・モーテンセンの劇場用長編映画のデビュー作。あぁ、18年前に気付かなくてorz...。本作の役名だがエンドロールに流れるファミリーネームから弟として上に記述した。どちらもアルフレッド・ヒッチコックの名作「ダイヤルM」と「サイコ」で魅せてくれた。
・姉役のパティ・ルポーンも注目したい女優さん。
・そして16分過ぎに登場してジョン=ハリソン・フォードと話している管理人はロバート・アール・ジョーンズ。「レッド・オクトーバーを追え!」などのジェームズ・アール・ジョーンズの父親だ。
ほい。
いやぁ「冷たい月を抱く女」でジョセフ・ソマーとトビン・ベルの記述を間違えて書いていてorz。それくらい本作では悪人としてのジョセフ・ソマーが憎々しく魅せてくれて注目できたと言うこと。toikunがここまでソマーを書くのも初めてだよ。で、人間性が描かれない可哀想なダニー・グローヴァー…。まぁ脇役全てを事細かく描いていたら尺が…。
そうアーミッシュについてはコチラのWikiPediaを!興味深い…昔はこんな資料なかったし…。
映画として途中途中で電話をしてスリラーだというジャンルを忘れないようにさせているが、本作の中心にあるのはドラマというジャンル。本格的なスリラーやサスペンスなんかを期待してみると物足りない感が出てくる人はきっと居ると思うのでご注意。
DVDに監督のピーター・ウィアーのインタビューがあったのでそちらから少し記載する。
・ウィアーはハリソン・フォードの所有する牧場まで会いに行ったがフォードが空港で出迎えてくれて感動した。
・フォードは映画会社に内緒でフィラデルフィア警察殺人課に潜入!で、夜間の捜査活動を一緒に行った。
・当時7歳だったルーカス・ハースに暴力シーンは見せられないので、トイレでの殺人の目撃シーンは内容を言葉で説明しただけ。だから最初は恐怖感が感じられなかったけど、ウィアーが“君が見た最も恐ろしいものを思い出して”と言った。
・ウィアーはアーミッシュの人たちにかけあい馬車や衣装の協力を求めたが拒否られた。ただ夜になると闇商人が“馬車は要るか?”と現れた。
・納屋を建てるシーンはアーミッシュの人たちが見ていて、“誰にあげるんだ?”と聞いてきた。
・フォードが馬鹿にしてきた住民を殴ったシーン、これを見ていたアーミッシュの人たちの中に気持ちよさそうな顔をした人がいた。
・終盤の別れのシーン。本当は2ページにも及ぶ台本があったがセリフを全て削除した。
・キャスティング担当が選んできたアレクサンドル・ゴドゥノフの笑顔を見て、ウィアーは“この人だ!”と感じた。
・最後の最後でゴドゥノフが歩いてくるシーン、やがてレイチェルとダニエルが結ばれることを示唆している。
インタビューからココまで。さぁ、勿体ぶって後述すると書いたけど、インタビューの最後の“レイチェルとダニエルが結ばれる”を書いた後にしたかったんだ。ケリーとゴドゥノフの挙げたかった作品とは「ノース ちいさな旅人」。同作は主人公が気に入ったパパとママを求めて世界中を旅するのだけれど、2人がアーミッシュの住民として並んで登場するんだ。ケリーのセリフはなかったように思うが、ゴドゥノフが色々と喋り、2人は6人程子供がいるということが分かる。
ねぇ、面白いでしょう?もしかしたら「ノース ちいさな旅人」で出てくる他のチョイ役のパパさん、ママさんは皆、過去の役なのかも?もっと知りたい☆
取り敢えずココまで!
1998/11/07
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
ホームページ
コメント:
(コメントをどうぞ。)
T's Theaterへのお問い合わせフォームはコチラ(別ページで開きます)