映画「シルバラード」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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砂漠を旅していたエメットは倒れていたペイドンを助ける。聞けば身ぐるみ剥がされたという。エメットには会う人がいるというので二人は西へ向かう。
途中の酒場でマルという男に出会う。彼は黒人でありこの町は彼に厳しく、酒場の連中は彼を追い出そうとする。しかしマルは連中をやっつけるが、少々事態が複雑になる。そこを居合わせたエメットとペイドンがマルを庇ってただ出ていくだけですんだ。
この町で待ち合わせていたジェイクに出会った。しかも牢屋で。ペイドンもまた身包み剥がしたやつを殺して牢に。しかし彼ら三人は町を脱出した。そこをさっきのマルの助けで上手くいった。四人は皆、名うてのガンマンであり意気投合、西に向かうのだった。
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ストーリー・ネタバレ
西部開拓時代のアメリカ。
一人西部に向かい荒野を旅するガンマンのエメット。見知らぬ男に寝込みを襲撃されたエメットが泊まっていた小屋を出ると蔵付きの馬がいた。エメットが自分の馬に跨がりその馬を連れて砂漠を渡ろうとすると寝間着姿で倒れている男を発見した。エメットは貴重な水を男に与え馬に彼を乗せて洞窟で休憩を取るとお互い自己紹介することに。倒れていた男の名はペイドン。身包み剥がされたという。エメットは5年間牢獄にいたことを告白した。
そんな2人がとある街へやって来た。別行動を取る2人。ペイドンがこの街で会ったのは保安官コッブ、彼の昔からの知り合いだった。コッブに“仕事”を誘われるが気質になったとそれを断るペイドン。エメットから貰った金で服も含めて旅支度を調えたペイドン。2人はターリーという街へ向かった。
雪の残るこのターリーでシルバラードという街へ向かう金持ちの集団を見かけるエメットとペイドン。その集団の中に綺麗な女性ハンナを見かけるが彼女の名は未だしらない2人。酒場に入り食事をしていると黒人ガンマンのマルが入店してきた。だが店主も含めてここにいた男たちは“黒人である”マルに何かと厳しくあたった。相手が先に手を出すとマルは反撃、そのところに街を仕切る保安官ラングストンが現れて“風紀を乱すな”と街から出て行くように言った。エメットとペイドンはマルを庇うが保安官は“強く”マルは酒場を後にした。その後保安官ラングストンと話すエメット。彼は探している二挺拳銃のガンマン、ジェイクについてラングストンに尋ねるとジェイクは牢獄にいるという。
エメットがジェイクに会いに行った。ジェイクはエメットの弟である。何と些細なことで捉えられたジェイクは明日縛り首になるという。一先ずその場を後にしたエメットとペイドンが酒場にやって来ると、そこにはペイドンの身包みを剥がした男がいた。ペイドンが男を撃ってしまうと彼まで牢獄に入れられた。脱獄したペイドンとジェイクはエメットが用意した馬で街を出るが保安官ラングストンの一行が追ってくる。だが荒野の3人を救ったのは街を出たマルだった。エメット、ペイドン、ジェイク、マルは意気投合し馬を走らすとシルバラードに向かってターリーを出た金持ちの集団に出くわした。彼らは金を盗られたという。エメットはジェイクに一行のシルバラード行きを先導させると、ペイトンとマルと共に盗人一味の後を追うことに。
3人に男がついてきた。集団の女性ハンナの夫である。盗人一味を見つけて盗まれた金を取り戻すもハンナの夫は殺された。戻って一行に金を返してハンナに夫の死も告げた。エメットとジェイクの目的はシルバラードの姉一家に会った後にカリフォルニアへ向かうこと。2人はシルバラードに向けて馬を走らせペイドンは金持ちの集団をシルバラードへ送ることに。マルはシルバラードの近くにある生家に向けて別の道を行った。
シルバラードに住んでいる姉ケイト一家の家にやって来たエメットとジェイク。ケイトと彼女の夫JT、そして彼らの息子オーギーが2人を迎えた。
牧場を営む父エズラの住む生家にやって来たマル。エズラは牧場主のマッケンドリックに脅されているという。そして襲撃されてエズラは死んでしまった。マルは父の敵と…。
一方のペイドンもまたシルバラードに足を踏み入れ、酒場の女性主人ステラに気に入られて酒場の用心棒となった。
それぞれの“シルバラード”…。
この街を仕切る保安官コッブは悪徳保安官。あくどいやり口をするマッケンドリックに手を貸している。そしてコッブはペイドンが働く酒場を経営している。身の保身を考えるコッブは“ステラの事で”ペイドンを脅して逆らえないように仕向ける。エメットは昔の事でマッケンドリックに因縁を感じている。マルは父エズラの敵でマッケンドリックを狙う…。そしてマルには妹レイがいるのだがギャンブラーであるスリックの情婦として街にやって来ていた。
マッケンドリックに恨みを晴らそうと射撃の練習をしているエメットはマッケンドリックの手の者に襲われるがマルがエメットを助けた。しかしエメットは深い傷を負ってしまった。そして保安官コッブはエメットやジェイクに真に逆らえないように彼らの姉ケイトの家を襲ってオーギーを連れ去った。一緒にいたジェイクは落馬して谷底に…!?
そしてマルは妹レイと一緒にいるところを捉えられてしまう。コッブの元にいるペイドンを見て彼を信じられなくなったマル。彼は脱獄をしてエメットの休む洞窟へと戻りオーギーが攫われた事を知らせるとエメットは立った!そしてペイドンもまた理不尽なコッブ達を倒す為に立った!
結末・ラスト
決着を着ける為に馬を走らせるエメット、ペイドン、マル。途中でコッブの手から逃げていたジェイクが合流して4人のガンマンは敵の前に立った!そしてこの街シルバラードから悪を一掃した4人。
マルは妹レイと共に旅に出る。エメットはジェイクと共にカリフォルニアへ。そしてペイドン、彼の胸には保安官バッジが光輝いていた…。
レビュー・感想・解説・評価
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リレビューシリーズも18年ぶりの作品へ…。アカデミー賞に2部門でノミネートするなど評価される作品だが長丁場の西部劇故か人気はないみたい!?
監督を務めるは「再会の時」(脚本賞)、「偶然の旅行者」(作品賞、脚色賞)、「わが街」(脚本賞)で4度アカデミー賞にノミネートしているローレンス・カスダン。彼関係の作品でレビューしているのは彼が脚本を担当した「ボディガード」。彼と彼の兄マーク・カスダンが脚本を担当している。
以下、挙げるべきキャストです。まず主演の4人のガンマンを。
・寝間着姿で砂漠で息絶え絶えと言う衝撃の出だしだった男に扮するはケヴィン・クライン。「ワンダとダイヤと優しい奴ら」でアカデミー助演男優賞を獲得している。クラインはラジー賞にノミネートしてしまったが「ワイルド・ワイルド・ウエスト」というSF西部劇に出演している。主演のウィル・スミスと敵役のケネス・ブラナーの描き方も…な作品。他に「乙女座殺人事件」、「隣人」など。
・カリフォルニアを目指す男にスコット・グレン。この演技力だが何故かアカデミー賞には縁がない。トム・クランシー原作「ジャック・ライアン」シリーズの映画化第一弾「レッド・オクトーバーを追え!」ではアメリカ軍の潜水艦艦長として素晴らしい役だった。火災をテーマにした名作「バックドラフト」では予算削減を憂い犯行に走る消防士役。「トレーニング デイ」ではチョイ役だけれどもやはり鮮烈な印象を残す。また大ヒットアクションシリーズ「ジェイソン・ボーン」シリーズの第三弾「ボーン・アルティメイタム」ではCIA長官に!
・二挺拳銃のガンマン、ちょっとお馬鹿な感じがするが後の大スター、ケヴィン・コスナーがそのお馬鹿な弟さんを演じる。「ダンス・ウィズ・ウルブズ」でアカデミー作品賞・監督賞を受賞、主演男優賞にもノミネートしたが受賞はならなかった。カスダン監督が脚本を担当した「ボディガード」、良い映画でしたよね!toikunがコスナーの出演作品でオススメするのは何と言っても「カンパニー・メン」。助演であり大スターなコスナーには想像が出来ない程の庶民的な役どころ。庶民的というか同作で描かれる“勝ち組の職業”というのがあって、対比として大工という職業なのだ。toikunには職業差別をする意図はない事は明記しておく。作品として“負け組的”なのだ。主演ベン・アフレック、共演クリス・クーパー、トミー・リー・ジョーンズという豪華共演昨。+αとしてスティーヴン・スピルバーグ監督と妻ケイト・キャプショーの娘サーシャ・スピルバーグも姿を見せている。未見の方、是非!他に助演として「ジャック・ライアン」シリーズの第5弾「エージェント:ライアン」も面白い。
・そして黒人として差別を受けるガンマンに「リーサル・ウェポン」シリーズのダニー・グローヴァー。今のところ「リーサル・ウェポン3」だけですがドウゾ。他に声優を務めた「アンツ」は超豪華声優陣!そして「ザ・シューター/極大射程」でのラスボスも見逃せない!
4人以外に…。
・ペイドン(=ケヴィン・クライン)と良い関係となっていく女性ハンナにロザンナ・アークエット。皆俳優のアークエット兄弟のお姉さん。ケヴィン・コスナーが主演した快作「ドラフト・デイ」では元奥さん役としてチョイ役出演。皆さん、「ドラフト・デイ」って何のスポーツのドラフトだと思いますか?野球じゃあないですよ!コスナーファンの方!他にロザンナの出演作品として「パルプ・フィクション」など。…ロザンナの父ルイス・アークエットの出演作としてアクション映画「デッドフォール」もレビューしてます。スタローン…。
・太った悪徳保安官にはブライアン・デネヒー。「ランボー」ではシルヴェスター・スタローンを怒らす元凶でした。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ共演作品「ボーダー」などでも!
・英国からやって来た…と言っていた保安官にはジョン・クリーズ。後の「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」で“R”、続編「007/ダイ・アナザー・デイ」では“Q”に“昇格”している。「007/ダイ・アナザー・デイ」では“消えるアストン・マーティン”を作るのだから凄いですよね!他に「ハリー・ポッターと賢者の石」や「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」など。
・敵として忘れちゃいけないジェフ・ゴールドブラムは「ザ・フライ」の蝿男!あぁ、今作の翌年1986年の作品か…。大ヒットSF映画「インデペンデンス・デイ」では宇宙人を倒すキッカケを作るエンジニアさん。長身とその面立ちで忘れる事は出来ない個性派俳優。
・酒場の女性主人に「危険な年」でアカデミー助演女優賞を受賞したリンダ・ハント。
なお、エンド・クレジットを眺めているとジョン・カスダン(ローレンス・カスダン監督の息子)、メグ・カスダン(カスダン監督の妻)、ジェイク・カスダン(ジェイコブ・カスダン=カスダン監督の息子で「SEXテープ」等の監督)のクレジットを見つける事が出来る。彼らの出演シーンについては後述している。
昔のカンソー。
オールスターガンマンで送る、西部劇。上で紹介した四人のガンマンには渋どころが揃っている。
一番若いのはジェイクで、演じるのは当時三十前後の「ボディガード」のスター、ケヴィン・コスナー。しかし髪の毛にはある兆しが…。それはいいとして、ホント演技派といわれるスターが揃っている。渋好みには最高の映画だ。また、ストーリー的にも痛快で勧善懲悪な映画だ。キャストで酔うもよし、ストーリーで酔うのもよしの映画である。
1998/08/29
今年のカンソー。
うーん、ちょっとクライマックス=決闘シーンが長すぎる感じがしたな。ダレるだろうに?4人の主演がいたから仕方がなかったのかな?完全にストーリーを忘れていたのに手に汗握るのは続かなかった。
以下、DVDに収録されていたメイキング(1998年製作)からの記述。
・マーク・カスダンは言うに弟のローレンス・カスダンが映画に誘ってくれた。
・当時の西部劇は予算の都合上ヨーロッパで撮影されていたが冬場の撮影という事でニューメキシコを見たら美しかった。「ワイアット・アープ」もニューメキシコで撮った。
・サンタフェ郊外にかつてない程の規模の映画村を建設した。
・ケヴィン・クラインは語る。火事のシーンでは零下7度。自分だけは暖かかったが皆は震えていた。
・銃のコーチはアルボ・オジャラ。早撃ちの名手。ケヴィン・クラインが構える間にオジャラは2発放った。
・スコット・グレンのオープニングの撮影に数週間を要した。
・スコット・グレンは最初は騎乗の方法も知らなかった。
・下着姿のケヴィン・クラインを見ているのがローレンス・カスダン監督の次男ジョン・カスダン。
・保安官を呼びに来る少年役がローレンス・カスダン監督の長男ジェイク・カスダン。
・ローレンス・カスダン監督の妻メグ・カスダンの役どころはマル(=ダニー・グローヴァー)が入店拒否される酒場のマスター。
・当初は170分の映画になる予定だった。
・ブルース・ブロートンが作曲したメインテーマはバスケやアメフトの試合でよく流れている。
・5年後に続編の話が持ち上がった。
メイキングからはここまで。
映画本編だけじゃなくてメイキング、ドキュメンタリーを見ると詳細を知る事が出来るので面白い。
toikunがクライマックスが長いと感じたのは西部劇には疎いからか?それでもケヴィン・コスナーが監督・助演した「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」は面白かったが。作品の点数付けとしては今作の方が点数は高いtoikun。
何度も書くが西部劇をもっと見るぞ!そして苦手なSFも絶対に克服するぞ!
2016/03/20
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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