映画「追跡者」(1998)あらすじ,ネタバレ,レビュー
原題:
邦題:
原題訳:
製作年:
製作国:
上映時間:
ジャンル:
監督:
主演:
あらすじ
1人の映画ファンの口コミ・レビューがあります。(クリックすると下方のユーザーレビューに移動)
シカゴでの交通事故がきっかけで拳銃不法所持でシェリダンは逮捕された。シェリダンには過去に連邦捜査官二名を射殺した容疑がかけられていた。飛行機での護送途中に囚人から襲われるシェリダンは不時着した飛行機から逃げ出した。彼を追うのは職務遂行を何よりも大事にする連邦保安官のジェラード。ジェラードがシェリダンを追う内に“第三の勢力”が…。
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]
ストーリー・ネタバレ
アメリカ。
中西部イリノイ州シカゴで車をレッカーする事を生業とするウォレンが交通事故を起こして病院に収容されると彼の車から拳銃が見つかり拳銃不法所持により恋人であるマリーの目の前でウォレンは逮捕されてしまった。ウォレンという名前は偽名であり本名はシェリダンと言い、シェリダンはニューヨーク42番街の国連の建物で二人のアメリカ人捜査官を殺したとして追われていたのだ。容疑を否認するシェリダンであったがニューヨークへ飛行機で護送される事になった。
シェリダンを護送する事になったのは連邦保安官上級代理のジェラード。部下を思い任務遂行に命をかけるジェラードが容疑者逮捕時に危険にさらされた部下を守る為に容疑者を殴ってしまった為に、慣れない=イヤイヤな仕事を上司のキャサリンに言い渡されたのだ。
ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に向け飛び立ったシェリダンを護送する飛行機には大勢の容疑者・囚人がおり、その中には有罪が確定した中国人の男リンも含まれていた。リンはトイレに立つと監視の目をかいくぐり改造拳銃を手にするとシェリダンに銃口を向けるが彼は狙われる事を分かっていたかのように躱す。だが銃弾は飛行機に当たり機体に穴が開くと緊急着陸を余儀なくされてオハイオ川に不時着した。ジェラードは囚人達を助けようとするがシェリダンは逃げだしリンは死亡した…。
シェリダン捜索の為にジェラードの元に彼の部下の連邦保安官達が集まるが外向保安局局長を名乗るラムが現れて自身の部下ジョン・ロイスをつけた。ジェラードはこの時に初めてシェリダンに2名の殺人容疑がかけられている事を知る。
部下を愛するジェラードだが“余所者”であるロイスは上級機関の命令によって帯同を余儀なくされたのでウザったいが一緒にシェリダンを捜索する事になる。
ボートで川を捜索中にロイスがシェリダンを発見して皆を呼ぶがジェラードがシェリダンに撃たれて彼は更に逃亡した。防弾チョッキを着ていたジェラードは助かるが彼にはシェリダンがワザと防弾チョッキを撃ったように思えた…殺人犯であるシェリダンが…。
飛行機を調べる為にシカゴの空港に戻ったジェラードは機体整備の男ケビンがリンが使用した改造拳銃を仕込んだ事を知る。仲間の捜査官と共に病欠で休んでいるケビンがいるジムへやって来るもケビンは殺されていて、ジェラードはその前に出会ったケビンを殺したと思しきアジア系の男もシェリダンと並行して追う事に。
ジェラードは国連本部のビデオからシェリダンが何者かにハメられてアメリカ政府の男たちを殺してしまったのではと考え、シェリダンがいるであろうニューヨークへ飛ぶ事にする。
シェリダンは恋人であるマリーと連絡を取っていたがそうなるであろう事を考えたジェラードはマリーを監視していた…。
そのシェリダンは元CIAの秘密工作員でありその前は海兵隊の特殊部隊にいた。知人に預けていた大金を受け取ると自分の容疑を晴らす為にニューヨークへ赴き中国大使館が眼下に見渡せるアパートを借りると中国のスパイであるチャン・チェンの動きを探る。チャンは整備士ケビンを殺した男であり面はジェラードに割れていた。
ニューヨークへやって来たジェラードは上司のキャサリンと共に外向保安局のラムを訪ねシェリダンの正体を知る。そしてシアン・チャンが中国の国連派遣員で彼に国防総省の機密が流れていた事も。シェリダンが金の為にチャンに協力していたと話すラムだった…。
ジェラードは部下と共に二手に分かれる。
マリーがニューヨークに現れた事を知ったジェラードは部下に彼女を監視させるがマリーはシェリダンに荷物を渡してシェリダンは消えた。またチャンは持っていたバッグをすれ違った男と交換していたのでそれに目をつけたジェラードは男を追って墓地まで来るとそこにシェリダンが現れた。そして外向保安局のラムの部下フランク・バローズも現れた!バローズは男が隠したバックを手にしたところでシェリダンが現れて拳銃を突きつけた。バローズともう一人の男が機密をチャンを通して中国に売っていたのだ。もう一人の名を明かそうとしないバローズと共に外に出たシェリダンだが、現れたチャンによってバローズが撃たれ死亡し狙われたシェリダンは逃げる。そこに示し合わせていたマリーが駆けつけ2人は車で逃げようとするもマリーは逃げられずにシェリダンを一人逃がした。ジェラード達はチャンを逮捕するとシェリダンを追う!
老人ホームにシェリダンは逃げ込んだがそこにはジェラードとロイス、そしてジェラードの部下であるノアがやって来る。シェリダンはロイスに拳銃を向けられる!そこにノアがやって来て何とロイスがノアを撃ってしまったのだ!シェリダンを撃ち殺そうとするところを見られた為に…。シェリダンは逃げおおせるがジェラードはノアを撃ったのがシェリダンだとロイスに聞かされて怒りに燃える!
シェリダンは穀物を運ぶ輸送船に乗って国外逃亡を図るが、ジェラードは彼の残した薬が船酔いを防ぐ為の薬だと調べ上げるとノアの仇を討つ為に輸送船にあたりを付けてやって来た。それにはロイスも一緒であった。
結末・ラスト
最終決戦!
穀物の上で揉み合いとなるジェラードとシェリダン!だが頭上のロイスが拳銃を手にしたシェリダンを撃った!正統な職務…。
重症のシェリダンは病院に収容された。この病院にはジェラードとロイスがいる。ジェラードが離れたところでロイスは病室に入りシェリダンを殺そうとするが全てに気付いたジェラードが現れる!全ての黒幕はロイスだったがジェラードは自分が撃たれた時の弾とノアが撃たれた時の弾で気付いたのだ。反撃しようとするロイスを撃ち殺したジェラード…。
後の裁判でマーク・シェリダンの無実は証明された。シェリダンとマリーの抱擁を見つめるジェラードは仲間の所に戻るとノアへの献杯をするのであった。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]リンクについて
~~~(矢印と破下線のリンク)は、T's Theaterでレビューしている映画作品や紹介している俳優等、全て内部リンクです。
「逃亡者」でアカデミー助演男優賞を受賞したトミー・リー・ジョーンズ。彼が演じた連邦保安官のジェラードを今度は主役に添えた同じ“逃亡者”な映画である本作のメガホンをとるのは「スーパーマン」と「愛は霧のかなたに」でアカデミー編集賞にノミネートしているスチュアート・ベアード。ベアードの監督作として超絶アクション映画「エグゼクティブ・デシジョン」(スティーヴン・セガールは途中退場…)をレビューしている。ベアードが編集を担当した作品としては「デモリションマン」(1993)、「007/カジノ・ロワイヤル」、「バンテージ・ポイント」、「ソルト」など。
前作「逃亡者」の製作をしたアーノルド・コペルソンと彼の妻アン・コペルソンは本作でも製作を務めている。アーノルド・コペルソンの製作作品として「ディアボロス/悪魔の扉」、「セブン」、「ダイヤルM」など。
キャストを。
・連邦保安官ジェラードに扮するは前作「逃亡者」に引き続きトミー・リー・ジョーンズ。「逃亡者」では「JFK」に続くアカデミー賞のノミネートで初受賞を果たしたジョーンズは他に「告発のとき」と「リンカーン」でアカデミー賞にノミネート。日本でも缶コーヒーのCMでお馴染みなジョーンズの他の出演作品として怪人トゥーフェイスを演じた「バットマン・フォーエヴァー」や「スペース カウボーイ」、本作と幾分か似ている「ダブル・ジョパディー」など。
なお前述「リンカーン」だが主演男優賞のプレゼンターとして登場したメリル・ストリープによってダニエル・デイ・ルイスが紹介された時に“リンカン”と発音されていて、これで初めて“リンカーンがリンカンと発音する”ことを知ったtoikun。
・本作における“逃亡者”に肉体派俳優のウェズリー・スナイプス。「ザ・ファン」でロバート・デ・ニーロに狙われる大リーガーは素晴らしかった。「ブレイド」シリーズはスナイプスの代名詞となった。他に“日本を批判的に描いた”として問題になった「ライジング・サン」の刑事や1993年の「デモリションマン」でのシルヴェスター・スタローンの敵役など。
・薬物問題などで散々だったロバート・ダウニー・Jrが黒幕を演じている。現在のアイアンマンとしてのヒーローは「チャーリー」と「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」のオスカーノミニー。立ち直って良かった☆なおオリバー・ストーン監督作品「ナチュラル・ボーン・キラーズ」で先に共演しているダウニー・Jrとジョーンズ。原案クエンティン・タランティーノが怒ったとか!!!
・ストーリー欄では名を記述しなかった連邦副保安官コズモーを演じたのは「マトリックス」で主人公たちを裏切ったジョー・パントリアーノ。「卒業白書」という1983年の古い映画ではヒモとして登場。
・クライマックスちょっと手前で殺される連邦副保安官を演じるトム・ウッドはトミー・リー・ジョーンズが敵役として出演した「沈黙の戦艦」で主人公=スティーヴン・セガールを見張る役として登場している。
・女性の連邦副保安官を演じるラターニャ・リチャードソン・ジャクソンは「キングスマン」や「パルプ・フィクション」などのサミュエル・L・ジャクソンの奥さん。「めぐり逢えたら」のレストラン店員や、「ニューヨークのいたずら」の判事など。
・女性の上司という強い役に扮するケイト・ネリガンは「サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方」のオスカーノミニー。「サイダーハウス・ルール」では少し小さな役であった。他に「ウディ・アレンの影と霧」など。
・本作では何も知らなかったよね!そんな外向保安局の局長を演じたのはパトリック・マラハイドで「ロング・キス・グッドナイト」では悪役として登場。同作と同じ監督レニー・ハーリン、同じ主役ジーナ・デイヴィスの「カットスロート・アイランド」など。
さて、短いけど前の感想。
ジョーンズは前と同様すごいリーダーぶりを見せる。シビー!事件の真相というのはおもしろいものだな。みんなかっこよかった。
内容のすごい大まかなものはかなり「逃亡者」に似ているかな。シリーズ内二番煎じだったりして。でも、いいか。“We've got a fugitive!”
1999/01/04
2016年の。
まだレビューはしていないけれども何度も観た事のある「逃亡者」。“キンブル、キンブル”ってハリソン・フォードの事を言っていたトミー・リー・ジョーンズですが。前回の感想に書いた二番煎じはまぁ良いよね、すごく楽しめるし。ダウニー・Jrの疑わしい所ってあったかねぇ…強いて言えば森の中に突っ込んでいったところだが…。
すごく観る作品が増えたので副保安官の一人を演じたトム・ウッドにも気付いて嬉しかったんだけど、この保安官の役名が“ノア”であり、ピーンときたtoikunは“『ER-緊急救命室-』のノア・ワイリーと似ているよね?”って「沈黙の戦艦」で思った事をこのページで言ってみたくなった☆(あぁ、映画と関係ねぇ…。)
陰謀論として一介の特別捜査官=ダウニー・Jrが黒幕って弱いよねぇ…。パトリック・マラハイドを更なる黒幕としてこの人がダウニー・Jrを操っていた…なら更にオモシロかったかも?
一つ気になった点として老人ホームにウェズリー・スナイプスが逃げ込んだ時に廊下を走る彼を避けた老人ホームスタッフがカメラを見ちゃって、カメラスタッフをも避けているところが残念だったかな。ウェズリー・スナイプスがどうとかは言及しません(苦笑)
うん「逃亡者」今度観る時はT's Theaterにも記事を書いてみるね☆って書いたよ☆
2016/05/21
2016/05/29
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 たけぼん さん
レビュー日時:2019/07/16 16:02:19
評価:8点/10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★★☆☆
すごく金がかかったミステリー。物語としてはホワイダニットの部類に入る。日本の古典的分類だとミステリー。犯人が物語の8割の時点で観客に割れており、なぜそれをしたのかもほぼわかっていたが、最後にもうちょっとなぜシェリダンをロイズがはめたのかがしっかり描かれていると良かったかな。やや不親切であり、保安局長はグルではなく騙された方だったのが、こうやってあらすじを読まないと判然としなかったのは、おそらく当時映画を見てた人もえ?なになに?となってしまったに違いない。物語の勢いを重視するあまり、物語の肝であったホワイダニットの種明かしをきちっとしなかったのは本当にもったいない。エピローグを入れるか、時間を5分短縮するか。苦渋の決断だったのだろう。映画の構成はほぼ完璧出会っ㍊ ??がゆえに、非常に惜しい作品である。惜しむらくは、監督が脚本のジャンルを正しく理解しなかったことと言えるだろう。
ホームページ
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
ホームページ
コメント:
(コメントをどうぞ。)
T's Theaterへのお問い合わせフォームはコチラ(別ページで開きます)