映画「パーフェクト・ワールド」(1993)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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脱獄した2人の男は男の子を人質にして逃げる。仲間を撃ち殺した男と少年の果てに待つのは!?
当時ノリノリだったケヴィン・コスナーを主演にクリント・イーストウッドがメガホンをとった名作ロードムービー。
T・J・ローサーの演技には目を見張るものがある。大きくフォーカスの充たる様々な“父性”に貴方は何を感じるか?
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(偽名)バズ
説明:
(偽名)バズ
「完全なる報復」や「コラテラル」等の脇役!
ストーリー・ネタバレ
ジョン・F・ケネディが大統領として在任していた1963年。アメリカ・テキサス州。
2人の男が刑務所から脱獄した。男達の名はロバート・“ブッチ”・ヘインズとテリー・ピュー。真夜中の街に刑務官から奪った車で繰り出した2人。ブッチはフォード車が好きでそれに乗り換えたがっていた。そんな時テリーがある家に目を付けた。そして押し入って女性を襲おうとするが家に入ったブッチがテリーを殴り倒して制止した。そこで隣の家の老人が人が入ってきて、隣近所も起き出してきた。そんなものだからブッチ達は女性の子供フィリップを人質に取り車を出した。
一方、この事件を受け知事の命もあり、群警察のレッド・ガーネット署長は自らブッチ達の捜索に乗り出した。レッドは知事の特殊車を借りて、知事の命を受けた州刑務所のサリー・ガーバー犯罪学者らとともに出かけた。
ブッチ達は雑貨屋に着いた。ブッチが買い物をしに外に出るがその間にテリーがフィリップに手を出そうとしたので、フィリップは草むらに逃げ込む。フィリップを追うテリー。買い物が終わったブッチは、買ってきた弾を拳銃にこめて虫の好かないテリーを殺す。そしてフィリップに対し“一緒に来るか?”と問い、フィリップが頷くので連れて逃げることにする。
ブッチ達を追うレッド達はテリーの死体を発見していた。ブッチは農場のフォード車に目を付けて車を乗り換えた。農場主の抵抗に遭うがフィリップの協力で無事に逃げ出した。
ブッチとフィリップは田舎町の服屋に着いた。ズボンを履いていないフィリップにズボンなど洋服を買ってあげるブッチ。ラジオ放送により店主に怪しまれるが、外に出る。直前に警察の車両がブッチの車を見つけていた。ブッチは車に乗り込みなんとかパトカーをやり過ごし、ハロウィンの衣装とゴースト・キャスパーのお面を盗んだフィリップを乗せて再び州境を越えるために車を走らせる。
ブッチ達はレッドの特殊車両と道ですれ違うことになるがやりすごした。レッド達は追ってきたが、機動力にものを言わせていた特殊車両は使い物にならなくなる。
家の信仰するエホバの証人という宗教で禁止されているためにする事の出来ないハロウィンをやりたいフィリップのためにブッチは家を訪ねた。最初は、ハロウィンは昨日であるために家の人に断られるがブッチは銃をちらつかせてお菓子や食べ物をもらうのであった。そしてブッチは家人にお礼をしないフィリップに促してお礼をさせるのであった。
車を走らせるブッチ達。途中、検問があるためにブッチ達はある家族の車に乗せてもらいやり過ごす。そして検問をやり過ごしたあと、その車を奪って旅を続ける。ただこの家族の母親が子供に暴力を振るったことについて暗い顔をするブッチがいた…。
食堂を見つけて食事をするブッチ達。その食堂の女が誘惑してくるためにブッチはフィリップを外に出してその女とコトをしようとするが、フィリップにそれを見られたために途中で止めて再び車で出かけた。
夜中のために、ある農場に車を乗り入れて眠ることにした2人。少し眠ったあとで農場の管理人に起こされる。管理人は自分の家で泊まっていけというのでそのようにする2人であった。
朝起きて食事をもらう2人。そこでブッチは管理人が孫息子を殴るところを目撃した。嫌な気分がするブッチ。彼の父親も暴力をふるう男であったために気分が悪い。ダンスをするブッチ達だが、管理人がブッチ達の脱獄を報道するラジオを聞いていることにより、自分の身の危機を感じたブッチは銃で管理人達を脅した。再び孫息子を殴った管理人に激しく怒りを感じたブッチは、フィリップに縄を取ってこさせて彼らを縛り上げる。そして殺そうかと思ったときに、フィリップに銃で腹を撃たれるブッチ。そして泣きながらフィリップは逃げ出した。血の流れる腹を押さえながらフィリップを追う重傷のブッチ。
結末・ラスト
広大な草原に逃げるフィリップ。フィリップは木に登ってブッチを避ける。ブッチはその木のところに来たが何も出来ず倒れ込んだ。そんなブッチを撃ってしまって悪いと思ったフィリップは降りてきて謝る。そこへレッド達群警察、そしてFBIがかけつけた。フィリップの母親も連れてきた。ブッチがまだ銃を持っていると考えている群警察達はフィリップを解放するように呼びかける。ブッチは母親にフィリップのしたいことをさせるようにと言う。一度フィリップに戻るように言うブッチ。だがフィリップは途中で戻ってきた。ブッチはフィリップと手を繋いで群警察の元に向かう。
また、レッドは丸腰でブッチの元へと来る。この時、レッドはブッチに対して親心のようなモノを感じていたのかもしれない。実は犯罪を犯したブッチを少年院に送ったのはレッドであったのだ。罪状からすれば少年院など避けられた事件だったが、ブッチの父親は暴力を振るう酷い父親だったので影響を考えてブッチを少年院に送るように力を尽くしたのがレッドだった。だがレッドの思いも空しく犯罪者となってしまったブッチ。
ブッチが夢に見るアラスカの絵はがきを出そうとしたとき、それを銃と勘違いしたFBIによって撃たれて致命傷となるブッチ。父親らしさのようなものを感じたブッチの元を母親によって離されるフィリップ。
やりきれなさでブッチを撃ったFBIを殴ったレッドと、蹴飛ばしたサリーは慰め合う。そしてフィリップを乗せたヘリはブッチの横たわる上空を旋回しながら帰路へと着く。ブッチの最期を見たフィリップの思いとは…。
レビュー・感想・解説・評価
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いと懐かし…。取り敢えずまずは2007年の俳優紹介と感想を…。俳優名表記は『SCREEN』誌準拠…。
クリント・イーストウッドが監督し、彼が助演に回ったロードムービー。主演はケヴィン・コストナー、彼が不器用な男ブッチを演じる。そして健気な男の子フィリップに扮するは「母の贈りもの」などのT・J・ロウサー、イーストウッドがレッド群警察署長を演じて、ローラ・ダーンがレッドと一緒にブッチを追う犯罪学者サリーを演じる。
80年代後半から90年代前半にかけてがピークと感じるコストナーが、とても良い役をもらっている。最初はイーストウッドはデンゼル・ワシントンをこの役にと考えていたそうだ。コストナーは強運か実力か、とにかくこの役を得て良かったであろう。
イーストウッドも助演で良い味を出していたと思う。ローラの役柄は余りよくなかったかな。でもT・J・ルーサーが何よりもよかった。彼なくしては成立しなかったであろう。
ブッチのフィリップに対する親心の様なもの、フィリップのブッチに対する愛情、そしてレッドのブッチに対する親心、入り交じったこの映画を見て、良い父親像を描いてみてはどうだろうか?
2007/04/11
紹介も含めてチョイ2016年の追記。
2016年現在のところ「許されざる者」での作品賞・監督賞、「ミリオンダラー・ベイビー」での作品賞・監督賞、そして第67回アカデミー賞授賞式ではアーヴィング・G・タルバーグ賞という“オスカーおじさん軍団”を持つ男クリント・イーストウッド監督作品。
脚本を執筆したジョン・リー・ハンコックは後の「しあわせの隠れ場所」や「ウォルト・ディズニーの約束」等の監督である。
・主演のハンサムな方の脱獄囚を演じたのは当時は“大スター”のケヴィン・コスナー。主演した「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の監督も務めてアカデミー作品賞・監督賞を受賞している。また主演男優賞はノミネートのみに終わっている。アカデミー賞の受賞歴で言えばイーストウッドよりも先輩となるコスナー。最近レビューした作品としては故ホイットニー・ヒューストン共演の「ボディガード」、銃撃戦が高い評価を受けた西部劇「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」、“素晴らしい主演”であった「ドラフト・デイ」、大ヒットアクションシリーズ「ジャック・ライアン」シリーズの第5弾「エージェント:ライアン」。そしてベン・アフレック、クリス・クーパー、トミー・リー・ジョーンズと言ったビッグネームが集まった作品「カンパニー・メン」にも出演。昔を知ると大変地味な役ではあるが確かな演技を魅せてくれた。同作ではスティーヴン・スピルバーグの娘サーシャ・スピルバーグが顔を魅せる。更に彼女を見たければ「キッズ・オールライト」でもドウゾ。チョイ役だけど…。
・アンマリ語りたくない宗教って言う問題もあって複雑な性格な役柄の子供を演じたのはT・J・ローサー。去年中古ビデオを購入して再レビューした「母の贈りもの」にも大人数な兄弟の1人を演じていた。兄弟の一人に「ターミネーター2」のエドワード・ファーロング。グレグレ…。母ちゃんは「ミザリー」なキャシー・ベイツ☆すごい一家だったなぁ。未見の方は面白いので見てみよう!
・レッド群警察署長を演じるのは監督のクリント・イーストウッド。監督・出演作品などでレビューしているのは「白い肌の異常な夜」(出演)、「目撃」(監督・出演)、「スペース カウボーイ」(監督・出演)、「アメリカン・スナイパー」(監督)など。
・女性犯罪学者を演じたローラ・ダーンは「ランブリング・ローズ」、「わたしに会うまでの1600キロ」のオスカーノミニー。
・チョイ役だったですが知事の特殊車両を借りに行った時に出てきた知事の秘書的な男はブルース・マッギル。賛否両論な「完全なる報復」ではジェイミー・フォックスの上司、トム・クルーズが悪役を演じて面白かった「コラテラル」でもジェイミー・フォックスと共演している。
・チョット女ったらし?なFBI捜査官を演じたブラッドリー・ウィットフォードは「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」、「フィラデルフィア」など。
さて。
9年前って言っても結構覚えていたなぁ。前回書いた“入り交じる父性”すっごい今回も感じた。また前回は触れなかったけれども“親の暴力”ってのがこの映画の1つの要素だよね。2つの家族で暴力にフォーカスが充たる。まぁ1つの家族では祖父の暴力だけれども。確か「母の贈りもの」でも記述したけど躾でも暴力はいけないです。親の離婚で父を知らんtoikunだけれども、幼い頃は母親に…だった。20歳になる頃まで他人の振り上げる腕に防御反応が出てしまっていた。toikunはキット親にはならないけれども…だから親の気持ちは分からないけれども…止めるべきです!
そうそう、コスナーのお腹が出てるのが白いTシャツだから目立っていたのだけれども、彼の体系ってどうだったのでしょうか?“お腹が出ている”=“刑務所での不健康さ”を表す役作りだったのでしょうか?
フォード車に拘っていたことで「乱気流/タービュランス」でアクシデントでジャンボジェット機の車輪が巻き込んだのがフォード車だったなぁ…って思い出しました…。
…劇中“ケネディ”と出てきてまた“黒人農場管理人”が出てきて“あぁ公民権運動の盛り上がった時代”か…と思ったら最近レビューした「グローリー/明日への行進」なんて目頭に浮かんだ。「大統領の執事の涙」も含めてだけれども。あぁ、あと1週間でアカデミー賞授賞式かぁ。録画して見るゾ!楽しむゾ!
キャスパーのお面、大変フォーカスがされておりましたが、後年のクリスティナ・リッチ主演の「キャスパー」にカメオ出演したイーストウッド、何か今作と関係があっての出演?
最後に。賞レースとは無縁であったが非常に評価が高い作品。様々な“ロールプレイ”、どう感じましたか?
2016/02/21
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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